妊娠中(妊婦)でもホットケーキは食べられる?生焼けパンケーキは危険?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“ホットケーキ”は妊娠中に食べても良いのでしょうか?

つわりなどで食欲がない時、甘いものなら食べられそう…!なんていう時もありますよね。そこで今回は、

  • ホットケーキは妊娠中でも食べられる?
  • 妊娠糖尿病になる影響 / 危険性
  • 妊婦さんがホットケーキを食べる際の注意点

これらのテーマについて紹介いたします。

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妊娠中でもホットケーキは食べられる?

“妊娠中、無性に甘いものが食べたくなる”のを実感したことはありますか?普段そこまで食べなくても、食の好みが変わったり、つわり中にホットケーキなどの甘いものなら食べられるようになることがあります。

ホットケーキは、妊娠中でも食べることができます◎ しかし、妊婦さんのケーキの食べ過ぎには注意が必要です。その理由には、下記のような理由があります。

妊娠糖尿病に注意

ホットケーキには、砂糖が多く含まれています。糖分を多く含む食べ物や飲み物は、妊娠中には控えたいものです。

糖分を過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

妊娠糖尿病による胎児の合併症
  • 新生児低血糖
  • 新生児高ビリルビン血症
  • 低カルシウム血症
  • 呼吸窮迫症候群

過度の肥満に注意

妊娠中は適度に体重を増やす必要がありますが、太り過ぎは難産などトラブルの原因となるので注意しましょう。ホットケーキには糖分や脂質が多く含まれている上、トッピングによっても高カロリーとなります。

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妊娠中にホットケーキを食べる際の注意点

妊娠中にどうしてもホットケーキが食べたい…!そんな時に気をつけたいポイントをいくつかご紹介。妊娠糖尿病や肥満が心配な方は、気にかけてみてくださいね。

虫歯に注意する

妊娠中に甘いものを食べる際に注意したいのが、虫歯です。妊婦さんは特に虫歯になりやすく、出産後はなかなか治療に行きにくくなるので注意が必要です。

つわり期間を終えたら、一度歯医者さんで虫歯チェックをしてもらうことをオススメします。ホットケーキなど甘いものを食べた後は、しっかり歯磨きしておきましょう。

生クリームなどのせない

ホットケーキには、ハワイアンパンケーキのように沢山の生クリームをトッピングしたものがあります。甘いものは幸せな気持ちにさせてくれる美味しいものですが、生クリームは糖分の他に脂質も多く、肥満の原因になりやすいです。

時々であれば問題ありませんが、日常的にクリーム付きのホットケーキを食べるのは禁物です。はちみつやフルーツシロップで代用し、カロリーを抑えましょう。

ホットケーキは危険?

ホットケーキは妊娠中でも食べられるスイーツですが、焼き方が甘かったりホットケーキミックスが古いと下痢や腹痛を起こすことがあります。

また、ホットケーキミックスには添加物も含まれていることが多いので、食べ過ぎはNGです。詳しく見てみましょう。

生焼けは下痢・腹痛に

ホットケーキは、しっかり焼いたものもあれば、メレンゲを入れてふわふわ食感に仕上げるものなど焼き加減は様々ですが、生焼けのまま食べてしまうと下痢や腹痛といった症状を起こすことがあります。

できるだけふわふわにするために加熱を弱めてしまい、中心部が生焼けとなることがあります。そして小麦粉が十分に加熱できていないとお腹を壊すのは、消化不良を起こすためです。

下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。

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添加物の危険性

ホットケーキミッスの主原料は小麦粉ですが、それ以外にも乳化剤や膨張剤(ベーキングパウダー)が含まれています。

乳化剤の中には、発がん性のあるリン酸塩を使っている場合があります。原材料名には、どんな乳化剤を使用しているかまでは記載されていないので、安全性は不明です。

また、ホットケーキをふっくらさせるための膨張剤には、アルミニウムが含まれていることがあります。アルミニウムはラットでの実験により、膀胱や腎臓へ悪影響があることがわかっています。

ホットケーキをパサパサにしない保存方法

ホットケーキを焼きすぎてしまった時や、ストックしておきたい時は、冷蔵保存で作り置きすることができます◎毎回焼く必要がないので、時短で食べたい時にもオススメなんです!

ホットケーキの日持ち日数の目安は、常温・冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。

ホットケーキの日持ち
  • 常温保存…1日
  • 冷蔵保存…1〜2日
  • 冷凍保存…約1ヶ月

ホットケーキは、暑い時期でなければ常温保存もOKですが、日持ちは1日のみとなっています。冷蔵保存の場合の日持ちは1〜2日となっています。冷蔵保存期間が短いのは、長期間冷蔵するとパサパサになったり固くなったりするためです。

冷凍保存すれば1ヶ月日持ちします。それ以上長期保存すると、ホットケーキ生地が乾燥してスカスカになったり、風味が落ちる原因となるので1ヶ月以内に消費しましょう。

美味しいまま保存する方法については、下記記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • 妊娠中でもホットケーキは食べられる!
  • 妊婦さんがケーキを食べる際の注意点①:妊娠糖尿病②:過度な肥満
  • 生焼けは下痢・腹痛になることがあるのでよく焼いて

妊娠中はスイーツなら食欲がなくても食べられることがありますが、食べ過ぎは妊娠糖尿病や肥満の原因となるので、食べる量に気をつけるようにしましょう。

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