デーツは妊娠中(妊婦)でも食べられる!甘いけど妊娠糖尿病は大丈夫?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“デーツ”は妊婦さんにもオススメの果物なんです!ドライフルーツとして食べられているデーツですが、どんなところがオススメなのでしょうか?妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。

  • デーツが妊娠中にオススメな理由
  • デーツが含む主な栄養素とは?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ
  • 妊娠糖尿病の危険性・1日の摂取目安量は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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デーツってどんな食べ物?

英名 date, date palm
別名・和名 ナツメヤシ
エネルギー(100gあたり) 266kcal
糖質量(100gあたり) 63g

デーツは、アラブ諸島やイラク・モロッコなどで古くから食べられてきた果実です。「ナツメヤシ」とも呼ばれ、最近はスーパーフードとしても注目されています。

とても甘い果実ですがカロリーは低く、ダイエット効果や美容効果もあるとして食べられています。乾燥させたドライフルーツに加工されたものが一般的です。

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デーツは妊娠中にオススメ食材!

デーツは、妊娠中にオススメの果物です!その理由には、デーツに豊富に含まれる“カリウム”“鉄分”“食物繊維”があります。

妊娠中は貧血になりやすい

妊娠すると赤血球が多くつくられるようになり、胎盤や胎児形成のためにお腹に送られていきます。血液量も増えるため、より多く鉄分を摂らないと貧血になりやすくなります。

特に妊娠初期は貧血が起こりやすく、 鉄分が不足することで動悸や息切れが起こり、つわりがより一層辛くなる 方も多いです。また、貧血状態が酷くなると『鉄欠乏性貧血』となることもあります。

デーツには鉄分が多く含まれているため、妊娠中の鉄分不足を解消する効果を期待することができます◎ 葉酸と鉄分がセットになったサプリもありますが、食品からも摂るようにしましょう。

便秘になりやすい妊娠中には食物繊維

妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。

妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。

デーツには食物繊維が豊富に含まれているので、妊娠中の便秘解消にオススメの果物となっています♩

カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!

ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。

また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎

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デーツに多く含まれる主な5つの栄養素

デーツは糖質が含まれていますが、カロリーが低いのでダイエット食品としてもオススメの果実です。食物繊維やミネラルが豊富で、乾燥させて日数が経ってもそれらの栄養素が損なわれない、というところも魅力です。

  • 食物繊維食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
  • :銅はヘモグロビンを合成する時に不可欠なミネラルです。抗酸化作用も強く、体内の老化の抑制の働きもあります。体内酵素の働きを維持し、骨の形成にも関わるミネラルです。体の代謝や血液生成に関わるため、体の不調解消効果が高いのが特徴です。
  • 亜鉛:亜鉛は、酵素の材料だけではなく、タンパク質や核酸の代謝に大きく関わるミネラルです。細胞分裂に関わるため舌や髪の毛の維持に多く使われます。皮膚や粘膜の維持にも欠かせないため、不足しがちなミネラルの一つです。

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妊娠中でも安全おいしいデーツのおススメレシピ

デーツにはカリウムや食物繊維が豊富に含まれているので、妊婦さんでも積極的に食べたい果物です。もちろんそのまま食べてもOKですが、ちょっとアレンジすることで美味しく、他の食材も合わせて摂ることができます。

クッキー

デーツは健康にも良いと言われるスーパーフードなので、スイーツに入れてもあまり罪悪感がありません◎

ケーキ

デーツとケーキって合うの?と思うかもしれませんが、ヨーロッパではデーツを使ったケーキが食べられています◎上にトッピングして焼き上げてみましょう。

甘いけど妊娠糖尿病は大丈夫?

デーツは食物繊維や鉄分が豊富で妊娠中にオススメのドライフルーツですが、食べ過ぎは糖分の摂りすぎとなるので注意しましょう。

妊娠中に糖分を過剰摂取すると『妊娠糖尿病』を引き起こすこともあります。妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があるので注意しましょう。

妊娠糖尿病による胎児の合併症
  • 新生児低血糖
  • 新生児高ビリルビン血症
  • 低カルシウム血症
  • 呼吸窮迫症候群

1日の摂取目安量は?

妊婦さんが毎日継続的にデーツを食べる場合、1日あたり2〜3粒が摂取目安量となっています。カロリーは低い食べ物ですが、甘さが凝縮していて糖分が多いので食べ過ぎないようにしましょう!

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • デーツは妊娠中にオススメの果物!
  • デーツに含まれる食物繊維:妊娠中の便秘解消に効果的!
  • デーツに含まれるカリウム:つわり軽減・むくみ解消に効果的!
  • デーツに含まれる鉄分:血液量が増える妊娠中の体をサポート!貧血予防にも◎

デーツにはカリウムや鉄分の他に、食物繊維が豊富に含まれている果物です。妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすいので、食物繊維たっぷりのデーツを食事に取り入れてお通じを良くしましょう◎

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