にんにくを生で食べると辛い…腹痛が起こる場合も!対処法は?

健康食品というイメージが強いにんにくですが、にんにくを生で食べたことはありますか?身体に良い影響がある一方で、生で食べると辛いことがあるんです。

時には腹痛を起こすこともあり、生で食べるのは危険なのか?と不安になる方も多いようです。ですので、今回は、

  • にんにくを生で食べると辛い原因は?
  • にんにくを生で食べると危険
  • にんにくを生で食べる時の対処法
についてご紹介いたします。

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にんにくを生で食べると辛い原因は?

そもそも辛味を感じる原因は何なのでしょうか?大量のにんにくを刻んだり、すりおろした経験がある方はお分かりいただけると思いますが、いつもよりツンとした臭いが強く感じられることがあります。

にんにくの臭いが刺激的になったり、辛味が出る原因について、ご紹介いたします。

アリインの変化

アリインという成分を聞いたことはありますか?このアリインという成分が、辛味やツンとした臭いなどの原因になるんですね。

厳密にいうと、このアリインという成分がアリシンという成分に変わることで起こります。では、アリインがアリシンに変わるのはどんな時なのでしょうか?

細胞破壊

アリインがアリシンに変わる時、それは、にんにくを刻んだりすりおろしたりしたときです。にんにくを刻んだりすりおろしたりすると、にんにくの細胞が破壊されます。

このにんにくの細胞が破壊された時に、空気に触れることで酵素と反応し、アリインがアリシンに変化するのです。アリシンに変化することで、特有の刺激的な臭いや辛味を引き起こすんですね。

なので、生のにんにくは刻むと特に辛く感じられるのです。

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にんにくを生で食べると危険

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では、そもそもにんにくを生で食べることは危険なのでしょうか?料理によっては、生で食べたいというときもあると思います。

生でOK

結論からいうと、生で食べても大丈夫です。生で食べる場合と加熱して食べる場合では、期待できる効果が違うので、どちらもバランスよく食べた方が、身体にとっては効果的であるといえるでしょう。

生の場合は、殺菌作用や抗菌作用があります。一方、加熱した場合は、抗ガン作用が期待できるといわれています。近年では、コロナ禍の影響もあり、殺菌抗菌作用は注目されていますよね。

他にも、疲労回復や血栓予防、冷え改善、美肌、アンチエイジングの効果なども、期待されています。生のにんにくで菌に負けない健康な身体を作るということも大切かもしれませんね。

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あまり食べていないとおこる副作用

アレルギー

ただ、ご注意いただきたいのが、副作用についてです。普段あまりにんにくを食べていない方は、副作用が起きやすい可能性があります。

というのも、にんにくに含まれているアリシンは、殺菌効果が非常に高いのです。

もともとは、悪玉菌を殺してくれたり、免疫力を高めてくれるものなのですが、効力が強すぎるため、あまり慣れていない方が急にたくさん食べると、内臓に負担がかかってしまうんですね。

具体的には、腹痛や胃痛、下痢などの症状が出ることがあります。だからこそ、にんにくを生で食べるときは注意が必要なんですね。

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にんにくを生で食べる時の処法

妊娠・妊婦

では、にんにくを生で食べる時はどんな点に注意したらいいのでしょうか。にんにくを美味しく健康的に食べるためのポイントをご紹介いたします。

一日の適量

まず一つ目は、一日の摂取量です。食べ過ぎることで副作用を起こしやすくなるので、一日の摂取量を守って、適量を食べることが大切です。

一日の摂取量の目安は、生の場合は一日に1片程度です。加熱する場合は、2~3片程度がおすすめです。

ただ、個人差はあると思いますので、それでも副作用が起きるという方は、少し減らして摂取した方がいいといえるでしょう。

胃が弱い人は加熱する

また、胃が弱い人は加熱するというのもおすすめです。なぜかというと、加熱することで、アリシンの生成量を減らすことができるからなんです。

アリインがアリシンに変化するのは、にんにくの細胞が破壊され、酵素と反応するから、ということは先程ご紹介しましたね。

この時に、加熱することによって、酵素を不活性化させることができます。酵素を不活性化させることで、アリシンの生成を防ぐことに繋がり、胃腸への負担を減らすことができるんですね。

空腹時に食べない

空腹時に食べないというのも非常に効果が高いです。というのも、胃に何もない状態で生のにんにくを食べると、にんにくの殺菌作用がダイレクトに胃や腸の粘膜を刺激し、傷つけてしまうのです。

そうした場合、激しい胃痛や、腹痛が起こる可能性があります。よく、薬を飲む時も、空腹時は避けた方がいいと言いますよね。生のにんにくを食べる時も、空腹時は避けた方がいいでしょう。

夜に食べる

また、夜に食べるというのもおすすめです。これは、空腹時を避けるという点と似ているのですが、朝の場合は、胃に何も入っていない状態なので、刺激が強く出やすいです。

夜だと、昼間の食事分がまだ残っているので、刺激が出にくくなります。また、にんにくの特徴である口臭なども気にしなくていいですよね。食べるタイミングで悩んだ場合は、夜がおすすめです!

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まとめ

いかがでしたでしょうか。生のにんにくが辛い原因やなぜ腹痛が起こるのか、また対処法についてご紹介しましたが、ポイントはお分かりいただけましたでしょうか。

この記事をまとめると

  • にんにくの辛味の原因はアリインがアリシンに変化するから
  • にんにくを生で食べることは大丈夫だが、注意点が必要
  • 一日の摂取量や、胃が弱い人は加熱、胃に何もない状態で食べないなどの注意点がある!

殺菌効果が高いがゆえに、刺激が強すぎるので、注意しないといけないという面もありますが、一方で嬉しい面もあります。

料理に入れると美味しいですし、殺菌抗菌作用や冷え改善、また美容面など、たくさんの効果が期待されていますよね。

にんにくを生で食べる際の注意点を守り、健康や美容に効果的なにんにくを美味しく取り入れていきましょう!