にんにくチューブを食べて下痢が…原因は? にんにくアレルギーとは

皆さんのご家庭の冷蔵庫に一つは常備されているであろうにんにくチューブですが、「食べ過ぎると下痢になった。」なんてことを聞いたことはありませんか?

これはにんにくに含まれるある成分が原因のようです。では、食べ過ぎるとどうなるのか。そこで今回は、

  • にんにくチューブを食べて下痢が…
  • お腹を下しにくいにんにくの食べ方は?
  • にんにくアレルギーの症状は?
これらのテーマを紹介致します。

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にんにくチューブを食べて下痢が…

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健康食品としても注目されているにんにくは、殺菌作用の強い「アリシン」という成分を多く含んでおり、適量を食べることによって免疫力を高め、疲労を回復させてくれます。

そんなにんにくですが、なぜ下痢を起こしてしまうのでしょう?考えられる原因を以下に紹介します。

食べ過ぎ

にんにくの主成分の「アリシン」は、強い殺菌作用をもっています。そのため、一度に大量に摂取してしまうと、腸内環境のバランスを整える善玉菌やビフィズス菌などが殺菌されてしまい、腸内のバランスを崩してしまいます。

それによって、お腹を下してしまい下痢になってしまうのです。

にんにくアレルギーも

もう一つ、にんにくチューブを食べて下痢になってしまう原因としては「にんにくアレルギー」が考えられます。にんにくアレルギーになる要因としては、二つあります。

まず、にんにくに含まれる「アリシン」が硫黄と結合し、「ジアリルジスルフィド」というアレルゲン(アレルギーの原因となる物質の抗原)に変化する可能性があり、それによってにんにくアレルギーが引き起こされることがあります。

また、にんにくに含まれるタンパク質が原因で、にんにくアレルギーになることもあります。

にんにくに含まれるタンパク質が、人体に入ってきたときに、免疫細胞がタンパク質をアレルゲンだと勘違いをしてしまうことがあります。それによってアレルギー反応が出てしまうのです。

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お腹を下しにくいにんにくの食べ方は?

レシピ

にんにくが原因でお腹を下す場合、腸内環境のバランスが整っていない可能性が考えられます。

なので、腸内環境のバランスを整えるために善玉菌を増やす効果のある乳酸菌を含む食品を食べましょう。例えば、納豆やチーズ、キムチ、味噌などがよいでしょう。

また、空腹状態でにんにくを摂取すると「アリシン」の強い殺菌作用で胃や腸にダイレクトに刺激が伝わってしまいます。そのため、空腹時は飲み物や他の食べ物を摂取してから食べると良いでしょう。

一日の適量は?

これまでにんにくの食べ過ぎは危険だとお話ししてきましたが、一日にどれくらいの量を食べても良いのでしょうか?

個人差はありますが、生で食べるのであれば一日に1~2欠片(10g程度)、加熱して食べるのであれば一日に4欠片(20g程度)くらいであれば、安全であると言われています。

しかし、にんにくを食べてお腹を下しやすい人もいます。胃腸が弱い方や下痢をよく起こす方は、半分程度の量に抑えておきましょう。また、頻度も毎日食べるのではなく、一度食べてから2~3日おいて食べるとより良いでしょう。

肉や魚と一緒に

にんにくに含まれる「アリシン」は、タンパク質と結合する性質があります。そのため、肉や魚などの良質なタンパク質と一緒に摂取することでアリシンが引き起こす胃や腸への刺激を和らげてくれます。 肉や魚以外のタンパク質では、牛乳やヨーグルトがおすすめです。特に、豚肉はにんにくとの相性がよく、効率的にビタミンB1を吸収し、疲労回復効果が得られます。

キャベツと一緒に

にんにくを食べる時に一緒に食べると良い食材がもう一つあります。それは、「キャベツ」です。キャベツには特有の栄養素である、ビタミンUが含まれています。ビタミンUは、胃や腸の粘膜の保護をしたり、ダメージを負った粘膜の修復を促進する効果があります。

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にんにくアレルギーの症状は?

アレルギー

先程、「アリシン」によってアレルギーが生じることがあると説明しましたが、一体どのような症状になるのでしょうか?また、アレルギーになったときにどのように対処すればよいのかを紹介致します。

症状

にんにくアレルギーの主な症状としては、腹痛、下痢、嘔吐、吐き気などがあげられます。

アリシンには、胃や腸を刺激し消化を促進させる働きがありますが、過剰に摂取すると粘膜が傷つけられて腹痛につながります。

また、アリシンの殺菌作用によって腸内の善玉菌やビフィズス菌が殺されてしまい、便通がスムーズに行われなくなり下痢になります。

また、他の症状としては皮膚のかゆみ、発熱、頭痛、めまい、貧血なども起こる可能性があります。

対処法

にんにくアレルギーの対処法としては、症状が疑われた場合はすぐに受診をしましょう。そして、アレルギー検査を行いアレルギーであると診断された場合はにんにくを除去しましょう。

これは、にんにくアレルギーに限らず、どの食物アレルギーでも行われる対処法です。

しかし、症状が軽かった場合、医師によっては少量であれば食べることを許してくれる場合もあるので、医師に相談しましょう。

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まとめ

「にんにくチューブを食べると下痢になる原因」をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

この記事をまとめると

  • にんにくを食べ過ぎると下痢になる
  • にんにくアレルギーになる場合もある
  • 肉や魚やキャベツと一緒に食べると下痢になりにくい
  • アレルギー反応がある場合は病院へ

にんにくチューブはお手軽で料理に使いやすく、おいしいのでついつい使い過ぎてしまいますが食べ過ぎると危険なこともあります。にんにくの適量を知り、安全に使ってくださいね。