お味噌汁・お雑煮・ラーメンなどの“お出汁”に使用されることの多い「にぼし」。
地域によっては“いりこ”とも呼ばれる“にぼし”は一般的にカタクチイワシを使用されることが多いですが、他にもウルメイワシ・マイワシなども使用されることが多いようです。
今回は“おやつ”にもおススメ!「にぼし」に注目していきます。
にぼしはダイエット中のおやつとしても人気が高く、近年支持されている“低糖質・高たんぱく食材”としても知られています。にぼしの活用法も詳しくお伝えしていきますので、是非参考にされてくださいね。
- にぼしの食べ過ぎは太る??食べ過ぎに注意したい2つの懸念点!
- にぼしの素晴らしい栄養素と、体に嬉しい効能をご紹介!
- にぼしの摂取量目安を解説!お出汁以外の“にぼし活用レシピ”もお伝え!
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目次
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にぼしの食べ過ぎは太る?
まずは「にぼし」の食べ過ぎによる懸念点をお伝えしていきます。
食べ過ぎによる体の異変
にぼしは栄養価の高い食材として認知されていますが
食べ過ぎてしまうことで不調の原因や病気を悪化
- 痛風の方
- 高血圧の方
- 妊娠中の方
などは摂取量に気をつける必要があります。
プリン体や塩分に注意
にぼしの食べ過ぎで懸念したいポイントに
プリン体と塩分の含有量
- 高プリン体な食品 (魚介類に多く、にぼし100gあたり約746.1mgも含まれている)
- 塩分が高い食品 (海水で煮てから乾燥させて作られているため、にぼし100gあたり約4.3gも含まれている)
といった特徴があります。そのため
- プリン体摂取量を意識する必要のある、高尿酸血症・痛風の方
- 塩分摂取量を意識する必要のある、高血圧・妊娠中で高血圧を指摘されている方など
は食べ過ぎない・食塩無添加の商品などを選ぶようにしましょう。
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にぼしの栄養素・効果
ここからは「にぼし」の素晴らしい栄養素を詳しく解説していきます。
カルシウムが体にとても良い
にぼしは
非常に豊富なカルシウムが含まれている
ことで知られています。にぼしに含まれるカルシウム量は 牛乳の約20倍以上
とも言われています。カルシウムは不足すると
- 血中のカルシウム濃度を一定に保つため、骨・脂肪などに貯蔵されたカルシウムが溶かし出されて利用されるため骨粗しょう症になりやすい
- 溶かし出されたカルシウムは血中に入るため、血中カルシウム濃度が高くなり脂肪代謝にも影響する
- 高血圧・動脈硬化などの原因ともなる
などのデメリットがあります。
その他にぼしの栄養素
にぼしには
カルシウム以外にも豊富な栄養素が含まれて
- たんぱく質(にぼし100gあたり約64.5g)
- 鉄(にぼし100gあたり約18.0mg)
- ビタミンD(にぼし100gあたり約18.0μg)
- DHA(必須脂肪酸)(にぼし100gあたり約320mg)
- EPA(必須脂肪酸)(にぼし100gあたり約260mg)
- タウリン
などが挙げられ
育ち盛りのお子さんなど、全ての方におススメの食材
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にぼしの適量はどのくらい?
ここからは「にぼし」の摂取量目安をお伝えしていきます。
カルシウムの上限で考える
脂肪代謝にも効果があるカルシウムの摂取を意識する場合は
なるべくにぼしをそのまま頂く
にぼしに含まれるカルシウム量は
にぼし100gあたり約2200mg
カルシウムの吸収を良くするビタミンDも含まれて
しかしビタミンDには
- 水に溶けない
- 熱に強い
などの性質があるため
出汁での摂取の場合は、豊富なカルシウム摂取には期待できない
そのままにぼしを頂く時の摂取量目安は?
塩分含有量にも注意が必要です。健康な成人で約30g程度、お子さんで約10gが目安となります。だしで使う場合
にぼしをお出汁として摂取する場合は
にぼしに含まれる塩分量や、使用する調味料に含まれる塩分など
にぼしを出汁で使用する場合は摂取できる栄養価が異なる
にぼしの栄養素を逃すことなく摂取するには?
出汁作りで使用したにぼしを使用しアレンジ料理で頂くと良いですよ。スポンサードリンク
にぼしの活用アレンジ
ここからはお出汁をとった際に残った「にぼし」の栄養素を丸ごと頂ける活用レシピをご紹介していきます。
甘辛煮にする
お出汁をとった後の“にぼし”やにぼしをなかなか使い切れない時におススメなのが
にぼしの甘辛煮
にぼしの甘辛煮の作り方
- フライパンに煮干しを入れて、中火で乾煎りする
- 煮干しが完全にカリカリになったら一度取り出し、フライパンに醤油・みりん・砂糖を入れてから煮干しをフライパンに戻す
- 中火で全体にタレが絡むように煮詰めて、照りが出てきたら白ゴマを振り完成
南蛮漬けもおいしい
硬いにぼしが苦手な方やお子さんには
にぼしの南蛮漬け
にぼし南蛮漬けの作り方
- 鍋に酢・だし汁・砂糖・醤油・みりんを入れて、ひと煮たちさせる。煮干しには酒をふっておき、少し柔らかくなったら薄く小麦粉をつけておく
- 170℃の油で煮干しを揚げて、1で作った合わせ酢に浸す
- 冷めたら、お好みで準備しておいた野菜と合わせて完成
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まとめ
この記事をまとめると
- にぼしは高プリン体食品・高塩分食品なため、痛風・高血圧・妊娠中などの方は摂取量に気をつける必要がある
- にぼしには非常に豊富なカルシウムが含まれており、含有量は牛乳の約20倍以上
- にぼしの豊富な栄養素を逃すことなく摂取するためには、お出汁ではなくそのまま頂くのが一番良い
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