塩分というと、なんとなくネガティブなイメージがありますよね。血管を固くしたり、血液の流れを悪くしてしまうって聞いたことがあるけど・・・なんてひともいるかもしれませんね。
ですが塩と健康は切っても切り離せない関係にあり、塩分が無くては体はあっという間に病気になってしまいます。かといって過剰摂取も体に良くありません。今回の記事では塩との正しい付き合い方について紹介していきますね。
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目次
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塩は私たちの体になくてはならない成分
塩は細胞の働きを保つ
塩分は私たちの体の中で働く時はイオンという状態で体液に溶けています。血液や消化液、リンパ液などの体液に含まれています。塩分は細胞の中と外の体液の圧力(浸透圧)を調節して、ちょうどいいバランスを保つ働きがあります。
このバランスというのが非常に重要で、栄養素を効率的に細胞に取り入れるためになくてはならない働きなのです。浸透圧が高い・低いのどちらに転んでも栄養を体内に吸収できなくなってしまいます。塩分を正しく摂取するというのは体に栄養を効率よく吸収するために、とても重要な役割があるということです。
塩分を過剰に摂取してしまったり取らなすぎてしまうと、血液循環が悪くなって血圧の上昇がみられたり、脱水症状になったり、立ちくらみやむくみなどにつながる可能性があります。新陳代謝も衰えてしまうので、私たちの肌の潤いをなくしてしまいます。
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塩は神経や筋肉の動きを整える
私たちは体を動かす時、脳からの命令が電気信号として神経に伝わっていきます。この電気信号を適切に伝えてくれる働きをもつのが塩分の成分であるナトリウムイオンです。塩が不足してしまうとナトリウムイオンの量が少なくなり、脳からの電気信号を新規に伝えることができなくなるので体調不良を引き起こしてしまいます。
例えば夏の暑い日に汗をたくさんかきながら激しい運動をした後に、足がつることがあります。これは塩分が不足していることによって電気信号が足の筋肉にうまく伝わらないので生じるものだと言われています。
塩は食欲や味覚をサポートする
塩味と言うとしょっぱいイメージがありますよね。塩味が強い食品というのはなんとなく敬遠されがちですが、適切な塩味は食欲を増進させてくれる働きがあります。また塩味の刺激によって美味しさを感じる正常な味覚が保たれていると言われているのです。
塩分が体に足りていないとより味を感じる感覚が鈍くなってしまい、さらに栄養失調に繋がってしまうこともありますので、食事の中で塩味を入れるということは非常に重要になってきます。
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寝ている間に脱水に!?
ここまで塩は体になくてはならない存在という説明を行ってきました。塩分は体の中の水分量をしっかり保つ働きもあります。次の項目では塩分が足りないことによる水分不足が睡眠にどのような影響を与えるのかについて紹介していきます。
寝ている間に体から奪われる水分量
体から水分が奪われると聞くと、汗やおしっこで排泄されるイメージを持つかもしれませんが実は呼吸をするだけでも体から水分が奪われているということをご存知ですか?呼吸をすることにより体の中にある水分が水蒸気となって放出されます。
寝ている間にも呼吸は止まりませんので、呼吸によって水分が奪われていきます。多い時のと寝ている間に約1Lもの水分が奪われていると言われているのです。コンビニで売っている500mlのペットボトル2本分と考えるとかなりの量の水分が寝ている間に奪われていることがわかりますね。
脱水になると何が起きる?
体から水分が奪われることにより脱水が生じます。脱水が生じると体に様々な症状が出てきます。
<脱水の時の主な症状(軽度の場合)>
- 喉が渇く
- めまいがする
- 吐き気がする
- ぼんやりする
- 重苦しい感覚がある
- 食欲がなくなる
- 血液がドロドロになる
- 尿の量が減る
<脱水の時の主な症状(中等度の場合)>
- 吐き気がする
- 全身の脱力感がある
- 動きが鈍くなる
- 皮膚が赤くなる
- 強い疲労感があり、強い眠気に襲われる
- 感情が鈍くなったりイライラして不安定になる
- 全てのものに関心がなくなる
- 手足の震え
- ふらつき
- 体温の上昇
- めまいや幻覚
- 言葉が聞き取れない
<脱水の時の主な症状(重度の場合)>
- 体中の筋肉が痙攣する
- 失神する
- 舌の膨張や痺れが起きる
- 眠れなくなる
- 尿が出なくなる
- 物が飲み込めなくなる
- 目がくぼむ
- 目の前が真っ暗になる
- 聴力を失う
寝る前の水分補給はとても大事
このように水分が体から失われることによって様々な症状が出てきてしまいます。脱水症状の軽度症状に関しては、朝起きたタイミングにほとんどの人が感じている症状ではないでしょうか。
それくらい寝ている間というのは水分が奪われますし、水分補給もできないので脱水になるということです。この状態を防ぐには寝る前の水分補給が非常に大切になってきます。
寝る前の水分補給は「塩水」を
寝る前の水分補給はただ水を飲めばOKというわけではありません。最初に説明した塩分が不足した状態だといくら水分を取ったとしても、細胞に水分を送り込むことができませんので体がカラカラの状態になってしまいます。
水分補給として非常に優秀なのは、市販されている塩分やミネラルが含まれているスポーツドリンクが良いでしょう。ただしスポーツドリンクの場合は糖分もたくさん含まれていますので、量を少なくするか、スポーツドリンクをある程度飲んだ後に水を飲むというようにするとよいでしょう。
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食べて良い塩の量は決まっているの?
ここまで塩分の大切さや水分補給の大切さについて紹介してきました。では一体、1日どのくらいの塩分を摂取するのが良いのでしょうか。
厚生労働省は適切な食塩摂取量として健康な人の場合、成人1日10g 以下が望ましいと発表しています。人によって塩分を受け取りやすい人もいればそうでない人もいたり、体の大きさなども人によってまったく異なりますので、全ての人が10gまで!というわけではありませんが、極端にこの数値を超えたり少なすぎなければ問題ないと言われています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?塩分は私たちの体になくてはならない要素だということがわかりましたね。適切な塩分量を摂取し、健康な体を維持できるようにしましょう。
この記事をまとめると
- 塩は私たちの体を陰ながらサポートしてくれる必要不可欠な栄養素
- 塩分がなければ食べ物から得た栄養を体に吸収することができない
- 塩分は食べ過ぎても食べなすぎてもダメ!
- 寝る前に水分補給をしておかないと脱水になってしまうので、寝る前の水分補給は必ず行う事!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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