ネギで消化不良になる原因は?ねぎの栄養素や成分も合わせて紹介

ビタミンA、ビタミンC、β―カロテン、カルシウムなどたくさんの栄養素が含まれているネギ。免疫力をアップさせる効果もあると言われているので積極的に食べたい野菜です。でも、ネギを食べ過ぎると胃がムカムカしたり、痛くなったりしたことはありませんか?そこで、今回は

  • ネギで消化不良になる原因
  • ネギの栄養素、成分、カロリー
  • ネギを使ったアレンジレシピ
についてご紹介いたします。

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ネギで消化不良になる原因

ネギを食べ過ぎるとお腹の調子が悪くなる人がいます。ネギには健康に良い成分がたくさん含まれていますが、刺激が強いので食べ過ぎたり、体調によっては調子が悪くなってしまうことがあるようです。

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ネギの食べ過ぎ

ネギに含まれている硫化アリルという成分は、ネギの独特な臭いの元になる栄養素です。

臭いが強いだけでなく健康効果が高いことでも知られていますが、刺激が強い成分です。食べ過ぎると胃の粘膜を荒れさせてしまいまったり強い殺菌作用で、体に必要な腸内細菌まで殺菌する可能性があり、胃痛、胸焼け、腹痛、下痢などの症状が現れることがあります。

ネギで胃を荒れさせずに食べられる量は元々の胃の強さや、その日の体調にもよります。硫化アリルは熱に弱い成分なので、火を通すことで刺激を軽減できますが、胃腸の調子を悪くせずに食べられる1食の摂取目安量は青ネギでも白ネギでも生なら10g、加熱なら30gです。

ネギの理想的な1日の摂取目安量は70gと言われています。でも生で70gも食べてしまうと胃腸の調子を悪くする可能性が高いので、加熱して食べるようにしましょう。

体調不良によるもの

体調が悪いときには、普段食べている量でも胃腸の働きに影響が出てしまう可能性があります。生は刺激が強いので、火を通したものをいつもより少なめにするのがおすすめです。

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ネギの栄養素・成分

食べ過ぎると胃腸の調子を悪くしてしまう可能性があるネギですが、健康に良い栄養素が豊富に含まれている優秀な野菜でもあります。

硫化アリルで血液がサラサラに

ネギのにおいの元になっている硫化アリルは体内でアリシンという成分に変化します。アリシンには血行促進効果と血が固まりにくくなる効果があると言われていて、血液サラサラに効果的です。

その他にもアリシンには、疲労回復・免疫力アップ・動脈硬化の予防なども期待できます。

疲労回復

ビタミンB群の吸収を良くする効果があります。疲労回復にはビタミンB1が効果的で、アリシンと一緒に摂取することで吸収率が高まるので、疲労回復に効果的です。

免疫力アップ

強い抗菌作用と抗ウイルス作用があります。免疫力をアップさせる効果が期待できます。

動脈硬化

動脈硬化の原因になる悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあると言われています。

ビタミンCが豊富

ネギは老化の原因になる活性酸素の予防に効果的なビタミンCが豊富に含まれています。生活習慣病の予防や免疫力アップに効果的です。

また、日焼けやシミ、そばかすなどの原因になるメラニンの生成も抑制してくれますし、肌の弾力を保つコラーゲンの生成にも欠かせない成分です。

ネギのビタミンCは、白い部分に多く含まれています。

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ネギの成分・カロリー

ネギのカロリーや成分、旬の時期をまとめました。

ネギのカロリー

ネギにはたくさんの種類がありますが、大きく分けると青ネギ白ネギに分けられます。

白ネギは白ネギや曲がりネギ、青ネギは九条ネギや博多万能ネギなどがあります。

白ネギ100g当たりのカロリーは35kcalで、青ネギは26kcalです。

成分・旬の時期

白ネギも青ネギも両方ともネギなのですが白ネギは淡色野菜で、青ネギは緑黄色野菜に分類され、栄養素にも違いがあります。100g当たりの栄養素です。

  エネルギー カリウム カルシウム ビタミンC βカロテン
白ネギ 35kcal 200mg 36mg 14mg 82μg
青ネギ 26kcal 320mg 100mg 44mg 2200μg

参考: 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

白ネギも青ネギも耐暑性と耐寒性があり年間を通して出荷されまています。最も出荷量が増える旬の時期は白ネギも青ネギも11月〜2月ごろです。

ネギを使ったおすすめのアレンジ

ネギの調理方法は、白ネギなら鍋などの煮込み料理、青ネギなら薬味が一般的ですが、ネギが主役になる料理もあります。

長ネギサラダ

材料(2人分)

  • 長ねぎ・・・1本
  • 中華だし・・小さじ1
  • 砂糖・・・・小さじ1
  • 酢・・・・・小さじ2
  • にんにくチューブ・・1〜2cm
  • ごま油・・・大さじ1
  • 塩こしょう・・少々
作り方レシピ
  1. 長ネギを薄く斜め切りにして30分ほど置きます。辛味を抑えたいときには、水に浸しておきます。
  2. 水に浸しておいたネギはザルにあげてしっかりと水気を切ります。
  3. 中華だし、砂糖、酢、ニンニクチューブ、ごま油を合わせた調味液にネギを入れて混ぜ合わせ、塩コショウで味を整えたら完成です。

簡単ナムル

材料(2人分)

  • ネギ(白ネギでも青ネギでも可)・・白ネギ1本、青ネギ5本
  • ごま油・・・・・大さじ1
  • 中華だし・・・・小さじ1
  • ニンニクチューブ・・1cm
  • 砂糖・・・・・・小さじ1/4
  • 塩こしょう・・・適量
作り方レシピ
  1. 白ネギは薄く斜め切りに、青ネギは2〜3cmに切ります。
  2. 30分程度置きます。白ネギは水に浸しておくと辛味が抜けます。
  3. 水に浸しておいたネギはザルにあげて水気を切ります。
  4. ごま油、中華だし、ニンニクチューブ、砂糖を混ぜ合わせた調味液にネギを入れて混ぜ合わせます。
  5. 塩コショウで味を整えたら完成です。

まとめ



『ネギで消化不良になる原因や成分、栄養素』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • ネギに含まれる硫化アリルは健康に良いが食べ過ぎると胃腸の調子が悪くなることがある
  • ネギは血液サラサラ、疲労回復、免疫力アップ、動脈硬化に効果的

ネギは健康に良い野菜ですが、食べ過ぎると胃腸の調子を悪くしてしまいます。加熱することで胃腸の刺激になる硫化アリルが減らせるので、たくさん食べるときには火を通すようにしてくださいね。

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