ネギを冷凍すると臭い理由を紹介!解凍方法や臭いの抑え方も

ネギは冷蔵庫で1週間程度は日持ちしますが、1度にたくさん使うものではないので、気付いたときには萎れてしまっていたことはないですか?

ネギは冷凍保存が可能な野菜です。冷凍することで保存期間を延ばすことができます。ただ冷凍するとネギ独特の臭いが強くなってしまい、使いづらくなることがあります。そこで、今回は

  • ネギを冷凍すると臭い理由
  • ネギの解凍方法
  • ネギの冷凍臭さを抑える方法
についてご紹介いたします。

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ネギを冷凍すると臭い理由

ネギを冷凍すると臭いのは『硫化アリル』という成分が原因のようです。

硫化アリルが臭いの原因

ネギの臭いの元は『硫化アリル』という物質です。

硫化アリルはネギのヌルヌルした部分に含まれる成分で、ツンとした臭いの元です。ネギだけでなくニンニクやニラにも含まれています。

硫化アリルは水溶性なので、切った後に水洗いをすると軽減できますが、冷凍したネギが解凍されたときには、流し切れていなかった硫化アリルが溶け出すので臭いを強く感じてしまいます。

味はより甘くなっている

臭いの元になる硫化アリルは辛味の元でもあります。冷凍することで、硫化アリルが溶け出すと辛味が抜けるため、甘み成分であるグルコースやフルクトコースの味が引き立ち、甘みが増したように感じられます。

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ネギの解凍方法

臭いの元になる硫化アリルですが、栄養が豊富に含まれるので、洗い流してしまうのはもったいない成分です。

臭いをさせないためには切ってすぐ使うのが1番です。

切ってそのまま炒める

1番食感が良く、臭いをおさえられるのは新鮮なネギを切ってすぐ使うことです。冷凍すれば1か月程度保存可能ですが、冷蔵庫でも1週間程度は保存できます。乾燥から防ぐために新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室に入れておくと、鮮度を保って保存できます。できるだけ食べる直前に切り、冷凍しないのがおすすめです。

できるだけ解凍はしない

冷凍したネギを解凍すると、水っぽくビショビショに濡れた状態になります。これはネギに含まれていた水分が解凍されたことで抜けてしまったのが原因です。

このとき、水分と一緒に硫化アリルも溶け出すため、強い臭いを感じさせてしまいます。

臭いが強くなるだけでなく、水分が出てしまうとネギの風味が落ち、食感も悪くなってしまうので、ネギを冷凍するときにはできるだけ解凍せずに使うのがおすすめです。

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ネギの冷凍臭さを抑える方法

ネギの冷凍臭さを抑える方法をまとめました。

凍った状態で使う

凍った状態で使うことで、臭いの元になる硫化アリルの流出が防げるので臭いを抑えられます。

冷凍せず冷蔵で使う

切った状態でも冷凍より冷蔵の方が、ネギの水分の流出が防げます。冷凍すると日持ちさせることができるのは魅力的ですが、臭いが気になる人は冷凍せずに冷蔵で使うのがおすすめです。

臭いをできるだけ抑える冷凍の方法

どうしても使いきれず、冷凍するときには臭いをできるだけ抑える方法を試してみてください。

切らずに冷凍する

切り口を少なくするほうが硫化アリルの流出を防げます。保存袋に入る長さにカットしてできるだけ切り口を少なくしましょう。洗って水気を拭き取ってから白い部分と青い部分を別々の保存袋に入れます。

冷凍したネギは使う分だけ取り出して素早くカットし、解凍される前に使うと臭いが抑えられます。

小口切りにして冷凍する

小口切りにして冷凍するときには、切った後にキッチンペーパーに包んで水気をしっかりと吸い取ります。保存袋や容器に入れて冷凍庫で30分程度入れた後、一度シャカシャカと振って固まらないようにします。もう1度冷凍庫に入れて30分したらもう1度振ります。

こうすることでネギ同士がくっつかずパラパラの状態で冷凍できるので、使いたいときに使いたい分だけを取り出しやすくなります。

1度に使う分をラップで包んで冷凍するのもおすすめです。ネギは水分を多く含むので冷凍や解凍を繰り返すほど水分が流出して風味や食感が悪くなります。必要な分だけを素早く取り出し、解凍や冷凍を繰り返さないようにしましょう。

冷凍したネギを解凍するなら冷蔵庫で

冷凍したネギは冷蔵庫で時間をかけて解凍することで、水分の流出を抑えられます。常温解凍や流水解凍は早く解凍できますが、水分が出やすくなるのでネギの場合には臭いが強くなりやすいです。

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冷凍ネギが使いやすい料理

冷凍ネギを使いやすい料理をご紹介します。臭いの元になる硫化アリルは加熱すると臭いが弱まり甘み成分に変わります。冷凍ネギはシナシナになり食感も落ちるので、生で食べるのではなく、加熱する料理に使うようにしましょう。

スープ系

スープには冷凍ネギがおすすめです。溶け出した硫化アリルも残すことなく食べることができます。

チャーハン

チャーハンには彩りとしてネギを入れるとおいしそうに見えます。冷凍ネギは水分が出るのでべちゃっとしやすいですが、チャーハンに使われる程度なら水気も気になりません。

まとめ

『ネギを冷凍すると臭い理由や解凍方法、臭いの抑え方』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • ネギの臭いの原因は硫化アリル
  • 冷凍したネギは解凍されたときに硫化アリルが溶け出すので臭いが強くなる
  • 冷凍ネギの臭いを抑えるためには解凍せずに使う
  • 火を通すと硫化アリルは甘味のある成分に変わる

ネギはできるだけ冷凍せずに使うのがおすすめですが、使いきれないときには臭いを抑える方法で冷凍してみてください。空気に触れさせないこともネギの劣化を遅らせて臭いを抑えるためには有効です。冷凍するときには密閉できる袋や容器を使ってくださいね。