夏みかんと甘夏の違いを解説!どっちが甘い?みかんの種類も解説

「みかん」は寒くなった冬に食べたくなる果物といったイメージが強いですが、実は近年の柑橘ブームでじわじわと「夏みかん」の人気が高まっています。

「夏みかん」や「甘夏」などはそのまま食べるのはもちろんですが、爽やかな味わいが特徴的ジャム・ゼリーなどのスイーツやドリンクにしても美味しいですよ。

今回は「夏みかん」と「甘夏」の違いについてなどご紹介していきます。

  • 夏みかんと甘夏は違うもの!見分けるポイントや甘いのはどちらか徹底解説!
  • 甘いみかんが食べたい!おすすめの品種3つをご紹介!
ビタミンCやカリウム・葉酸などが豊富で、健康や美容にも効果の高い「夏みかん」や「甘夏」について詳しくお伝えしていきます!

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夏みかんと甘夏の違いは?  

現在の流通の多くは「甘夏」が主流で、鑑賞用になっていることもある「夏みかん」

ここからは2つそれぞれの特徴や見分け方のポイント・甘さ比較などをお伝えしていきます。

夏みかんとは

夏みかんとは正式名称

ナツダイダイ
と言い、ミカン科の果物です。実を収穫せずそのままにしておくと、翌年は前年と今年の実が同じ木に実るという習性から“実りが代々と続く”という意で名付けられたそうです。

夏みかんの収穫時期は、4月中旬~5月下旬頃と初夏に楽しめる柑橘

  • ごつごつとした厚い皮
  • 香りが良く、実が大きく食べ応えがある
  • 果実の内袋も硬いため、そのままではなく剝いて食べる
  • 果肉は瑞々しく歯ごたえがあり、プチプチとした食感
  • 酸味が非常に強く、甘酸っぱさとほのかな苦味

などの特徴が挙げられます。

甘夏とは  

甘夏とは正式名称

川野ナツダイダイ
と言い、夏みかんの変異品種です。大分県の川野豊さんによって発見されてから愛媛県などで昭和30年頃から集団栽培されるようになりました。

甘夏の収穫時期は、3月~5月中旬頃と初夏に楽しめる柑橘

  • 厚い皮で、包丁で切れ目を入れて剝く必要がある
  • 夏みかんに比べて、少し小さめでツヤがある
  • 果実の内袋も剝いて食べる
  • 果肉は歯ごたえがあり、瑞々しい
  • 甘酸っぱさとほのかな苦味があり、夏みかんより酸抜けが早いため甘味を感じやすい

などの特徴が挙げられます。

見分け方のポイントは?

お店によっては「甘夏みかん」などの表示もされていることがあり、どっち?とわからなくなってしまうこともありますよね。

  1. 見た目での判断は非常に難しい(大きさ・皮の色味・皮の表面のゴツゴツ感などが似ているため)
  2. 出荷時期が異なるので、出回り時期で判断 (夏みかんの出回り・・・4月 ~7月、甘夏・・・2月~6月)

などのポイントが挙げられます。夏みかん・甘夏は非常に酸っぱい果物なため

収穫後に、暫く寝かせて酸抜きを行う
ことが一般的です。
甘夏は夏みかんより酸がすぐ抜ける
ため、収穫→出荷が夏みかんに比べて早いのが特徴です。

夏みかん・甘夏の購入できる時期で判断
2~3月に販売されているものは甘夏、7月頃は夏みかんと判断すると良い

甘いのはどっち?

夏みかんと甘夏では

甘夏の方が早く色付き、酸の抜けが早い
ため
甘夏の方が、夏みかんに比べて甘い
と言えます。

そのため、現在では夏みかんよりも甘夏の方が生産量も多く主流になっています。

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甘いみかんの種類  

ここからは甘くて美味しい人気のみかんを3つご紹介していきます。

紅まどんな

紅まどんなは2005年に品種登録された愛媛県生まれの人気みかんです。

南香(ニュースカーレット)×天草
を掛け合わせて誕生したみかんで

  • 果汁が豊富で、独特の香りがある
  • 果実の皮が非常に薄い
  • 甘味と酸味のバランスが絶妙
  • 表皮が濃い赤橙色をしており、上部が少し尖った独特な形状

などの特徴があります。

12月上旬~12月下旬頃まで
と短く、希少性が高いみかんでもあります。

せとか

せとかは2001年に品種登録された

  • 早崎瀬戸(長崎県島原半島と熊本県天草諸島)
  • 瀬戸内地方
  • 香り

の名にちなみ、名付けられた人気みかんです。

清見×アンコールを掛け合わせたもの×マーコット
を更に掛け合わせて誕生したみかんで

  • トロリと溶けるような食感
  • 果実の皮が薄めなので、そのまま頂ける
  • 味わいが濃厚でジューシーさがある
  • 表皮が滑らかで濃橙色、比較的大玉

などの特徴があります。

2月上旬~3月下旬頃まで
で、柑橘の大トロとも呼ばれるみかんでもあります。

津之輝

津之輝(つのかがやき)は2009年に品種登録された

  • 長崎県口之津町(現在の南島原市)で誕生した
  • 果肉が美しく輝いている

ことにちなみ、名付けられた人気みかんです。

清見×興津早生を掛け合わせたもの×アンコール
を更に掛け合わせて誕生したタンゴール(ミカンとオレンジの交雑種)

  • 適度な酸味が高糖度な甘味を引き立てる
  • 果実の皮が薄め・種子が殆ど無いので、そのまま頂ける
  • 果肉がプリッとした食感で、ジューシーさがある
  • 表皮にやや凹凸があり、温州みかんと伊予柑の間くらいの大きさ

などの特徴があります。

12月上旬~3月中旬頃まで
で、露地栽培とハウス栽培がされています。まだまだ生産量が少ないことからプレミア柑橘でもあります。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 夏みかんとは正式名称ナツダイダイと言い、ミカン科の果物収穫時期は、4月中旬~5月下旬頃と初夏に楽しめる柑橘。
  • 甘夏とは正式名称川野ナツダイダイと言い、夏みかんの変異品種収穫時期は、3月~5月中旬頃と初夏に楽しめる柑橘。
  • 夏みかんと甘夏見た目での判断は非常に難しいため、2~3月に販売されているものは甘夏、7月頃は夏みかん出回り時期で判断すると良い。
  • 甘夏の方が早く色付き、酸の抜けが早いため、甘夏の方が夏みかんに比べて甘い

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