納豆の食感がじゃりじゃりする原因は?白い粒がある時は食べられる?

日本人に馴染みのある食材・納豆。毎日の朝食には欠かせないという方も多いのではないでしょうか。

そんな納豆ですが、日にちが経つとじゃりじゃりした食感になることはありませんか?

この記事では、

  • 納豆の食感がじゃりじゃりする原因は?
  • チロシンを食べると体に良い?
  • 納豆の効果的な食べ方は?

をテーマに紹介していきます。納豆にできる白い粒の正体が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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納豆の食感がじゃりじゃりする原因は?

ここでは、納豆の食感がじゃりじゃりする原因について紹介していきます。

チロシン

納豆がじゃりじゃりした食感になる原因はチロシンというアミノ酸の一種が原因です。納豆は発酵が進むと以下のような特徴が出てきます。

  • チロシンが出る
  • 粘りがなくなる
  • 味が苦くなる
  • アンモニア臭がしてくる

チロシンが白い粒

茹でたたけのこをカットすると、なかに白い塊があるのを見たことはありませんか?この白い塊の正体がチロシンです。

どんな環境でチロシンが出る?

10度以上の環境で保存された場合や、賞味期限を過ぎた場合、納豆の発酵が進みます。その結果、大豆に含まれるたんぱく質が分解され、水に溶けにくいアミノ酸の一種であるチロシンが出てきます。

チロシンは水に溶けにくい性質があるため、湿度の少ない冷蔵環境によりチロシンを結晶化させていると考えられます。

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チロシンを食べると体に良い?

健康な人

納豆の発酵が進むと結晶化されるチロシンですが、食べても問題ないのでしょうか。ここではチロシンの健康効果について紹介していきます。

効果効能

チロシンには、以下の効果があると言われています。

  • うつ症状の改善

    チロシンは、脳を興奮状態にしてやる気を起こさせるドーパミンの材料となります。そのため、うつによる無気力や無関心に効果があると言われています。うつ状態のときはチロシンの濃度が脳内で低下していることがわかっているため、なにもやる気が起きないときは、チロシンを摂取してみましょう。
  • 集中力向上

    チロシンは脳を緊張状態にし集中力を高めるノルアドレナリンの材料でもあります。
  • ストレス緩和

    チロシンは神経機能に作用し、ストレスを和らげる効果が期待できます。そのため、ストレスが原因で引き起こされる慢性疲労症候群の改善もできると期待されています。
  • 白髪予防

    チロシンには、メラニン色素を生成する働きがあると言われています。白髪になる原因のひとつに、ストレスや老化が原因で、メラニン色素が作れなくなることが挙げられています。チロシンはメラニン色素を生成し、黒髪を作る働きが期待できます。

チロシンはあくまで劣化指標

チロシンが出て二次発酵状態になった納豆は、味や臭いに変化が出てきます。しかしチロシンはアミノ酸の結晶なので、食べても害はありません。

チロシン自体には上記のように健康効果もありますので、あくまでも劣化指標であり、悪い物質ではないのです。

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納豆の効果的な食べ方は?

納豆は栄養豊富な食品です。そんな納豆の効果的な食べ方はあるのでしょうか。ここでは納豆の賞味期限やおすすめの組み合わせについて紹介していきます。

賞味期限

チロシンが出ても体に害はありませんが、じゃりじゃりとした食感が美味しくないので、チロシンが出る時期に賞味期限を設定しています。

納豆の賞味期限は、平均で製造日から7日~10日前後に設定されています。粒納豆よりひきわり納豆の方が早く発酵するため、賞味期限も短くなっています。

10度以下の冷蔵庫で、正しく保存しておきましょう。

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適量は?

1日2パック程度が適量とされています。大豆製品をほかの食品から摂取する場合は、1日1パックに抑えましょう。

大豆はカロリーが低いわけではありません。大豆イソフラボンやセレンなどの栄養素も、取りすぎは禁物です。

おすすめの組み合わせは?

あまり神経質にならず、美味しく食べ続けるのが大切です。ただし、ナットウキナーゼ(血栓溶解作用)は70度で死滅してしまいます。

納豆の血液サラサラ効果を期待したい場合は、加熱せずに食べるのがおすすめです。

栄養豊富な納豆ですが、ビタミンA・Cはあまり含まれていません。納豆と何かを組み合せるなら、これらの栄養素を補うものがいいでしょう。

定番のトッピングはネギです。ネギに含まれている硫化アリルは、納豆に含まれるビタミンB1の働きを助ける作用があります。

ビタミンB1は糖質をすばやくエネルギーに変え、疲労回復効果が期待できます。疲れたときは納豆にネギをトッピングしていただきましょう。

腸内環境を整えたい方には、食物繊維が豊富なキムチもおすすめです。キムチも納豆と同じく発酵食品のひとつ。

発酵食品を数種類摂取すると、相乗効果により、腸内の善玉菌の活性化につながるといわれています。

まとめ

納豆がじゃりじゃりした食感になる原因について紹介してきましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 納豆がじゃりじゃりする原因は、チロシンというアミノ酸の一種が結晶化したから。
  • チロシンは神経系に作用し、ストレス緩和や白髪予防・集中力アップに効果が期待できる。
  • 納豆にはビタミンA・Cが少ないので、他の食材で補うのがおすすめ。

栄養豊富な納豆を毎日の食卓に取り入れて、健康的に過ごしましょう。

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