夏から秋にかけてのフルーツの中に梨があります。みずみずしくて甘い梨は、夏から秋の期間限定の果物ですよね。どっしりとして重さがあり甘みが強いのが特徴ですが、切った梨はすぐに茶色くなってしまうイメージがあります。時間が経ってしまった梨を食べると、いつもの梨に比べて少し酸っぱくなっていた経験はありませんか?今回の記事では梨が酸っぱい時は腐っている証拠なのかどうかについて紹介していきたいと思います。
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目次
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梨ってどんな果物?
梨の特徴「形、色」
梨はバラ科ナシ属の木になる果実です。原産は「中国」で、日本にはなんと弥生時代に入ってきたとされている歴史の長い果物なのです。
梨はリンゴと同じくらいか、リンゴよりも一回りくらい大きな形をしています。皮は黄色~黄緑色で、食べ方もリンゴと同じように皮を剥いて食べます。
梨の食感はザラザラしており、まるで砂のようだというひともいます。実は梨には「石細胞」と呼ばれる硬い食物繊維によって構成されているのでシャリシャリとした食感になるのです。
梨の3種類
梨には「青梨」と「赤梨」の2種類があります。青梨の代表的なブランドは「二十世紀」「ゴールド二十世紀」「サンセーキ」「秀玉」などがあります。梨の皮の色が黄緑なのが基本的に青梨です。
一方で赤梨は黄色~茶色の皮をしており、代表的なブランドに「あきあかり」「サザンスイート」「豊水梨」「新高梨」などがあります。
梨が出回る時期や生産地は?
日本で梨の生産量が一番多いのは「千葉県」です。次いで「茨城県」「福島県」「栃木県」になります。
梨は品種によって少しずつ収穫の時期がずれて、早いものだと幸水が7月頃から出回ります。大体8~9月が全体的に梨の流通量が多くなりますので、この時期が旬と思っていただいてよいでしょう。
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梨が酸っぱい時
梨はとても甘い果物
梨は一番糖度の高い『かおり』という種類で15%です。他に15%の糖度を持つ果物をあげるとしたらりんごやぶどうですね。りんごとぶどうといえばかなり甘いイメージがありますよね。これからわかるように梨は非常に甘い果物なのです。
酸っぱいときは腐敗しているかも?
梨を食べた時に甘みよりも酸味を強く感じる場合は、もしかしたら鮮度が落ちてしまい腐敗が進んでいる状態かもしれません。 もしくは先ほど紹介した『かおり』のような糖度の高い梨ではなく、糖度が比較的控えめな梨を食べているかもしれません。糖度が低い梨と言うと約11%程の糖度です。11%ほどの果物は他にオレンジやキウイフルーツなど酸味の強い果物が挙げられます。
梨の中で比較的程度の低い品種は『二十世紀』『喜水』『なつしずく』などが挙げられます。もしかしたらこちらの糖度の低い種類の梨を食べているだけかもしれませんので、品種を確認してくださいね。
腐るとどうなるの?
梨は比較的傷むのが早い果物です。放っておくとすぐに腐敗が進んでしまうので早めに食べる必要があります。梨に限らず腐敗した食品の状態変化については以下を参照してください。
- 果肉が溶けている
- 全体に変色している
- シワシワに萎れている
- 果皮や中心部が黒くなる
- 異臭がする(酸っぱい)
- 味が変(酸っぱい、ピリピリする)
- カビが生える
腐敗が進んでしまった梨については上記のような状態変化が起こります。腐敗というのは細菌によって中の成分が別の物質に変えられている状態なので、食べてしまうと体に害を与えてしまう危険性もあります。上記のような状態になっていたら絶対に食べないようにしましょう。
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梨が腐る原因3つ
では、梨はどんな状態だと腐りやすいのでしょうか?できるだけ長持ちさせるためにも、梨が腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。
- ❶ 暖かい場所で保存している
- ❷ 湿っぽい湿度の高い場所で保存している
- ❸ 収穫してからだいぶ時間が経っている
梨以外の野菜でも言えることですが、高温多湿は腐敗の元です。傷んだ梨、暖かい室内で保存していませんか?
正しい場所で保存していても、あまりに長期間放置しているとさすがの梨も腐ってしまいます。できるだけ新鮮なうちに早く消費するようにしましょう。
食中毒に注意
食べかけで常温放置してしまった果物や、賞味期限切れの果物など、『果物が腐る原因』にはあらゆるものがあります。
食べる前に気づけば良いものの、知らない間に食べてしまうと食中毒を起こすことがあります。腐った食べ物は果物に関わらず、食品全般において注意が必要ですね。
腐った果物を食べると、下痢や腹痛といった消化器系のトラブルをはじめ、嘔吐・吐き気なども現れます。これ以外にも、食中毒となる原因菌によっては発熱や悪寒・悪心・頭痛を起こすこともあります。
詳しくはこの記事をチェック!
梨の変色防止方法
変色を防ぐためには、空気に触れさせない、酵素を不活化させるといったポイントを意識すると良いでしょう。具体的な方法は、
- 食べるまで水にさらしておく
- レモン汁をまぶす
- 砂糖水にまぶす
- 塩水をまぶす
などの方法が有効的です。水にさらしておく方法は、栄養が流出しそうなので個人的にはあまりおススメできません。他の3つの方法は多少味に変化は出るものの、美味しく食べられます。
詳しくはこの記事をチェック!
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梨の保存期間
【保存方法別】保存期間の目安
常温: 3〜4日
冷蔵: 約1週間
冷凍: 約1ヶ月
梨の常温保存
梨は常温保存も可能な果物で、3〜4日日持ちします。新聞紙や紙袋などの紙類に包んでビニールに入れるのが正しい保存方法です。涼しくて風通しの良い場所で保存しましょう。
梨の冷蔵保存
より長く日持ちさせたい時は冷蔵保存がオススメです。1週間ほど日持ちします。また食べかけのカット梨を保存する場合は冷蔵庫に入れましょう。
梨の冷凍保存
すぐに食べない場合は冷凍保存も可能で、約1ヶ月ほど日持ちします。皮を剥き種を取ったら食べやすい大きさにカットしてラップに包みます。密閉袋に入れたら冷凍庫に入れましょう。
冷凍はすりおろしても
すりおろした梨を冷凍する手順をご紹介!梨とすりおろし器があれば簡単にできるので、ぜひお試しください。
- 梨をすりおろす
- すりおろした梨を密閉容器に入れる
- 冷凍庫に入れて凍らせる
梨はすりおろしたらすぐにタッパーなどの密閉容器に入れて冷凍保存します。解凍は常温か冷蔵庫での自然解凍がオススメです。電子レンジ解凍もできますが、加熱しすぎて温かくなってしまうことがあります。
梨は空気に触れると酸化して変色するので、素早く冷凍すること!
詳しくはこの記事をチェック!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?梨が冷凍できるということを知らない人も多かったのではないでしょうか?美味しい梨をできるだけ長く食べることができるようにしっかりとした保存方法で保存しましょうね。
この記事をまとめると
- 梨の糖度は高ければ15%低い時は11%ほど!
- 基本的に梨は甘い果物!中には酸味の強い種類もある!
- 明らかにおかしい酸味、舌が痺れるような感覚があるようなら腐っている可能性が高いので破棄しよう!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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