奈良漬は酒粕やみりん粕などを使用した漬物で、奈良県の特産品の一つです。酒粕ならではの柔らかいお酒の風味と甘味を感じることができて、古くから多くの方々にとってなじみ深い漬物の種類の一つです。
今回は、奈良漬は妊娠中の方でも食べることは可能なのか、というテーマについて解説していきます。奈良漬は酒粕を多く使用するため、アルコール分が含まれている漬物です。
妊娠中はアルコールの摂取は控えた方がよいと言われていますから、食べても大丈夫なのか心配になりますよね。そこで今回は、
- 奈良漬は妊婦さんがたべて大丈夫?
- 奈良漬のアルコールを飛ばすアレンジ
- その他奈良漬を控えたほうが良い場面
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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奈良漬は妊婦さんがたべて大丈夫?
アルコール分を含む奈良漬は、妊娠中の方でも食べることは可能なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
妊娠中のアルコールはどれくらいまで?
奈良漬にはしっかりとアルコールの成分が含まれており、JAS法の定義によると「3.5%以上のアルコール分を含むこと」とされているようです。アルコールの風味もしっかりしますよね。
公益社団法人「日本産婦人科医会」の情報によりますと、「妊娠中の飲酒は、たとえ少量であっても避けるように。」との注意勧告がされています。
アルコールの摂取による胎児の形態異常や脳萎縮、胎児発育不全、妊婦のうつ症状の悪化など、様々なリスクが考えられるようです。飲酒の量や時期に関係なくこれらの症例がみられることから、妊娠中はアルコールの摂取を控えるようにしなければなりません。
アルコール度数だけでなく塩分にも注意
アルコールの含有量に限らず、漬物には塩分が多く含まれています。妊娠中は塩分の摂取量にも注意が必要で、場合によっては「妊娠高血圧症候群」にもなりかねません。
- 妊娠高血圧症候群とは:妊娠高血圧症候群|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)
結局奈良漬を食べても大丈夫?
結論から申し上げますと、妊娠中は奈良漬を食べることは避けた方がよいでしょう。少量であれば塩分の過剰摂取にはなりませんが、アルコールの摂取は避けることはできません。
奈良漬にはアルコール成分が5%程度含まれていますから、たとえ少量であっても食べないようにしましょう。
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奈良漬のアルコールを飛ばすアレンジ
奈良漬にはアルコール成分が含まれているため、妊娠中は食べることができないということがわかりました。とはいえ、奈良漬が大好き!という方にとってはとてもつらい現実ですよね。
何とか奈良漬を食べられる方法はないのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
スライスして放置
アルコールは揮発性の高い成分のため、スライスしてしばらく置いておくと、アルコールの成分が飛びます。味もかなりまろやかになるため、アルコールの風味が苦手な方にとっても食べやすくなりますよ。
大体2~3時間放置しておくと、かなり味わいが変わります。ただしすべてのアルコール分が飛ぶわけではありませんので、安全性の保障はできません。
お茶漬けにする
奈良漬をお茶漬けにして食べると、湯気と共にアルコールの成分が飛ぶため、アルコールの成分が弱まります。ご飯の上に乗せて熱湯をかけ、しばらくすればアルコールの成分も飛ぶでしょう。
ただしこちらの方法でも、すべてのアルコール分が飛ぶわけではありませんので、安全性の保障はできません。
お弁当のご飯の上に置く
奈良漬をスライスしたものを、アツアツのご飯の上においておくと、熱と湯気でアルコール成分が飛びます。お酒の風味もかなりまろやかになるため食べやすくなりますよ。ただし同様に、すべてのアルコール成分が飛ぶわけではありません。
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その他奈良漬を控えたほうが良い場面
妊娠中以外に、奈良漬を食べない方がよいタイミングなどはあるのでしょうか?奈良漬を控えた方がよいタイミングについて解説していきます。
授乳中
妊娠中に限らず、授乳中もアルコールの摂取は控える事が推奨されています。アルコール成分は母乳へ移行するため、母乳を通して赤ちゃんへ摂取させてしまう危険性があります。
授乳中に飲酒したい場合は、飲酒する直前に母乳を飲ませ、その後飲酒をするなど、授乳のタイミングを見計らって飲酒を行うようにしましょう。
運転の前
奈良漬にはアルコール成分が含まれているということは、食べてから車を運転してしまえば「飲酒運転」になってしまうのでしょうか?
結論から申し上げますと、奈良漬を約400ℊ食べない限り酒気帯び運転にはならないと言われています。ただし作り方によってアルコール成分は前後するため注意が必要です。
酒気帯び運転には中々なりませんが、たとえ少量のアルコール成分であっても、体に症状が現れる方もいます。俗にいう「お酒に弱い方」です。
これらの方は、アルコールの少量摂取であっても、顔が赤くなったり、正しい判断ができなくなる、フラフラするという症状を引き起こす可能性があります。これらの症状が見られた場合は「酒酔い運転」の違反になってしまうので注意しましょう。
まとめ
今回は、奈良漬は妊娠中の方でも食べることは可能なのか、ということについて解説していきました。
この記事をまとめると
- 妊娠中は奈良漬は食べられない!
- どうしても食べたい方は少しでもアルコール分を減らす工夫を行う
- 授乳中や運転を行う方も避けた方がよい
いかがでしたか?奈良漬を食べる際に注意すべき点について、少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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