なめこに白いカビ?白いふわふわ「気中菌糸」の正体とは?効果効能

皆さんはなめこのお味噌汁はお好きですか?なめこはぬるっとした食感が特徴的なきのこで、非常に好き嫌いが分かれる食材でもありますよね。他のキノコにはない独特なヌメヌメ感と香りがなめこの特徴です。

そんななめこですが、実際に調理しようとしたときに白いふわふわとしたカビのようなものがついていることがあります。白いカビと言うとなんだか体に悪そうなイメージがありますが実際はどのようなものなのでしょうか。

今回の記事ではなめこの特徴、栄養素、なめこにつく白いカビについて解説していきたいと思います。

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なめこってどんな食材?

なめこは日本が原産のきのこで、カサや軸など全体がぬるぬるとぬめり気に包まていることが特徴です。この粘性物質は「ムチン」と呼ばれるもので、目や胃腸の粘膜を保護したり、たんぱく質の吸収を助ける働きがあります。また、免疫力をアップさせたり腸内環境を整える働きもあるので、体にとてもよい野菜です。

なめこの栄養素

なめこには、ぬめり成分のムチンやペクチンといった水溶性食物繊維や天然糖質のトレハロースを含んでいます。

  • ムチン:ムチンは、たんぱく質と糖が結合した多糖類という物質になります。水分保持力が高く、ぬめりのある食材に含まれています。粘膜を保護する力が多く、特に胃を保護する働きが有名です。目や鼻の粘膜にも存在し風邪をひきにくくする他、肝臓や腎臓の働きも良くする栄養素です。
  • ペクチン(水溶性&不溶性):ペクチンは、植物の細胞壁に含まれている多糖類で、砂糖やさんを加えることでゼリーの様なとろみに変化します。水溶性と不溶性の2種類に分類することができ、主な働きは便秘・下痢の解消、コレステロール値、血糖値を下げる栄養素です。
  • コンドロイチン:コンドロイチンは肌に潤いを与え肌の内側から栄養を保持し美肌効果を期待できる栄養素です。その高い効果に期待が集まり膝や関節のサプリメントとしても有名な成分になっています。さらにコンドロイチンは血中のコレステロールを下げてくれる効果もあり生活習慣病の予防にもつながります。
  • βグルカン:なめこにはβグルカンと呼ばれる免疫力を高めてくれる成分が豊富に含まれています。体の免疫力を総合的に高めてくれる効果があり、風邪やアレルギー対策、腸内環境の改善も期待できます。
  • ナイアシン:ナイアシンはタンパク質や糖質、脂質の代謝をサポートする効果があり身体の中に多く含まれているビタミンの成分です。ナイアシンがないと脂質や糖質の代謝をうまく行うことができないのでとても大事なビタミンと言えます。血中のコレステロールや中性脂肪を下げたり、血行を促進したりなど非常に大切な栄養素です。アセトアルデヒドを分解する効果もあり2日酔いの予防も期待できます。

なめこを食べることで得られる効果

なめこには様々な栄養素が含まれていることが分かって頂けたと思います。そんな栄養素の塊であるなめこを食べることで期待できる効果を以下にまとめてみたので紹介していきます。

<なめこを食べると期待できる効果効能>

  • 便秘の改善
  • 免疫力の向上
  • 血中のコレステロールの低下
  • 脂肪の蓄積の予防
  • 関節痛の予防
  • 腸内環境の改善
  • アレルギーの改善
  • 二日酔いの予防改善
  • 消化吸収を助ける来
  • 美肌効果
  • ウイルス対策
  • 疲労回復効果

これだけ見てもたくさんの効果があることがわかりますよね!苦手な人にとってはかなりキツイ食べ物かもしれませんが、是非一度なめこをおいしく食べる料理を見つけてみてくださいね!

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なめこや他のキノコにつくの白いふわふわの正体

なめこの周りや根本にある白いふわふわ、まるで白カビのようですよね。でも購入して間もない時からあるので食べられるのかなと、一度は考えると思います。次は白いふわふわの正体について詳しくみてみましょう。

気中菌糸

なめこなどのきのこの周りにつく白いふわふわとして考えられるものの1つが気中菌糸(きちゅうきんし)です。胞子を作るときに目に見える大きさの子実体ですがこの子実体をきのこといいます。この子実体は時間経過や温度変化など環境の変化によってもとの菌系に戻ることがあります。

元の菌系に戻ることを気中菌糸と言うのです。買ったばかりのきのこに気中菌糸がついていることがありますが、これが付着していてもきのこの一部なので問題なく食べられます気になる方はキッチンペーパーなどで拭き取れるので安心してくだいね。

もし気中菌糸を発生させたくない方は、温度変化をさせないようにすぐに冷蔵庫にて保存しましょう。

カビの場合もある

2つ目がカビです。カビはきのこだけではなくさまざまな食べ物に生えますよね。きのこも同様です。カビは長期保存をして腐った食べ物に起こります。とくに暑い環境、常温で長く保存することでカビが生えやすくなります。カビが好む環境である湿気が高いところには要注意です。

気中菌糸とカビを見分けよう!

きのこに気中菌糸が起こっていても問題なく食べられますが、カビの場合は食べられません。気中菌糸はきのこの1種ですが、カビは違います。気中菌糸は白いふわふわが生えているだけで、味や匂いに変化はありません。しかしカビは異臭を放ったり、味が劣化しています。異臭を放っていたらカビですので食べないようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • なめこは日本原産のキノコでとても優秀な栄養素を多く含んでいる
  • なめこは免疫力を向上させたり美肌効果が高いとして有名
  • 関節痛や二日酔いにも効果があると言われている
  • 新鮮ななめこにつく白いふわふわは気中菌糸といわれるもので問題なく食べることができる
  • 白いふわふわついており、さらに異臭がする場合は白カビの場合もあるので注意しよう 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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