やわらかくて、濃厚な生チョコレート。「レシピを見たら簡単そうだし、バレンタインやお友達へのちょっとしたプレゼントに作ってみよう!」と思ったものの、なぜか生チョコが固まらなくて焦った!という経験はありませんか?生チョコレートの失敗で最も多いともいえる固まらない理由は何が原因なのでしょうか?この記事では、
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生チョコが上手く固まらないのはなぜ?
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失敗する原因は?
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どのチョコレートを使ってもいいの?
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失敗したらリメイクできる?
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目次
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生チョコが固まらない原因は?
「チョコレートって冷たくすれば自然に固まるんじゃないの?」と疑問に思いませんか?実は、チョコレートはとっても繊細でレシピ通りに作っているつもりでも失敗してしまうことがあります。
そこで、失敗の原因として考えられるものをご紹介していきます。
分量
まず、お菓子作りでの失敗で一番多いのは、「レシピの分量通り作っていない」ということです。お菓子作り初心者が分量通りに作らない理由は、こんな思い込みが原因です。
色んなレシピを参考にして、アレンジしたらもっと美味しくなるかも!
1gくらい多くてもおなじだろう
いっぱい入っているほうが美味しいに決まっている
思い当たるものはありませんか?確かに、ネットで生チョコレートの作り方を調べると、色々なレシピが出てきて、分量も少しずつ違いますよね。
でも、そのレシピに乗っている分量は、作成した人が失敗しない配合を見つけて作ったものなのです。
ですから、参考にするレシピは1つに決めて、そのレシピん分量通りに作ることが成功への近道ですよ。
生クリームの種類
分量通りに作っているのに生チョコレートが固まらない・・・という場合は、使っている生クリームに原因があるかもしれません。生クリームには種類があり、脂肪分の高いものを選んでしまうと、分離して固まらなくなることがあります。
生クリームの種類と、似ているけれど生クリームではない物は次のようなものがあります。
脂肪分の割合 | 主な用途 |
18%~30% | 脂肪分が少なく生チョコには不向き。コーヒーなどに入れる |
35%~45% | しっかりしたクリームにできる。ケーキのデコレーションに使う |
ホイップクリーム | 植物性のクリームで脂肪分が少ない |
生チョコレートは30%~40%くらいの生クリームで作ると失敗が少ないです。できれば36%くらいのものを使うようにしましょう。ホイップクリームは脂肪分が少なく、固まりにくいためチョコレートを使ったお菓子には不向きです。
説明に沿っているか
お菓子作り初心者が失敗する原因の一つに、レシピの説明通りに作れていないということがあります。ですが、レシピは簡潔な言葉で書かれているものが多く、初心者にとって難しい場合があります。例えば・・・
- なめらかになるまで⇒なめらかの基準が分かり辛い
- 角が経つまで泡立てる⇒どのくらいの硬さか分かり辛い
- さっくり混ぜる⇒やり方が分からない
というように、レシピの文章だけでは分かり辛い場合が多く、混ぜ足りていなかったり、必要以上に生地をこねてしまったりして失敗することが多いのです。
生チョコレートは混ぜるコツも殆ど無いのですが、湯煎して混ぜている時にお湯が入ってしまうと、ボソボソになったり、固まらなくなってしまいます。丁寧に混ぜるようにしましょう。
チョコレートの種類
このように、製菓用チョコレート(クーベルチュールチョコレート)には種類があります。
- スイートチョコレート:乳成分が入っておらず、カカオの風味が濃厚、苦みが強い
- ミルクチョコレート:乳成分が配合されていて、スイートよりも苦みが少ない
- ホワイトチョコレート:カカオバターで作られている、ミルクの濃厚な味わい
- ルビーチョコレート:ルビーカカオと言われるカカオを使用した、ピンク色のチョコレート
ルビーチョコレートはイチゴチョコレートと勘違いされることも多いですが、フルーツや着色料は入っておらず、クーベルチュールチョコレートに加工される段階でピンク色になります。
生チョコレートを作るときは、スイートチョコレートで作ると、ほろ苦くて濃厚な大人の味わいになります。板チョコでも作ることはできますが、カカオの成分が少なく、失敗する可能性が高いです。
クーベルチュールチョコレートはネットでもかえますし、スイートチョコレートであればスーパーでも取り扱っていることがあります。
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対処法
比率
生チョコレートには失敗しない材料の比率があります。生チョコレートは「チョコレート:生クリーム=2:1」の分量で作ると失敗が少なくて済みます。この比率はチョコレートが分離しずらく、他のチョコレートを使ったお菓子にも応用が利きます。
時間
冷やす時間が短いと当然固まりません。早く切ってみたい気持ちは分かりますが、しっかりと固まるまで待ちましょう。もしも急いでいる場合は、少し冷凍庫に入れてみると早く固まりますよ。
冷やしても固まらなかったら?
冷蔵庫で2時間冷やしても固まらない場合、残念ながら失敗の可能性が高いです。ひとまず冷凍庫で2時間さらに冷やしてみて、なんとか切れそうであれば切って、ココアをまぶしてしまえば形にはなります。
冷凍庫でも固まらない場合は、他のお菓子にアレンジしてしまいましょう。
牛乳を入れすぎたら?
牛乳で作るレシピもありますが、失敗する確率が高まりますので基本的に生チョコレートには牛乳ではなく生クリームを使いましょう。生クリームや牛乳を入れ過ぎてしまった場合は、チョコレートを足して分量を調節します。
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固まらなかった場合のアレンジ
チョコレートソース
固まらないと、残念ながら生チョコにはなりませんが、生クリームとチョコレートのおいしさはそのままなのでチョコレートソースにしてしまいましょう。クッキーにディップして食べたり、コーヒーにトッピングしても美味しいですよ。
ババロア
ババロアはゼラチンで固めるお菓子です。失敗した生チョコを少し牛乳でのばし、ゼラチンとよく混ぜ合わせてから、ミキサーでよく泡立てた生クリームと混ぜて冷やし固めるだけなので簡単にできますよ。
アイスケーキ
固まらないと言っても、凍るまで冷凍してしまえば一応固まります。ビスケットの土台の上に市販のカップのバニラアイスを盛り、生チョコレートをかけて冷凍庫で冷やし固めるだけで簡単にできます。
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生クリームの代用品は?
牛乳と生クリームの違い
生チョコレートを作りたかったのに、牛乳しかない・・・という場合、一応牛乳で生クリームの代用は可能です。ただし、牛乳は生クリームと比べるとずっと脂肪分が少なく、そのまま使うと生チョコレートが固まらないので工夫が必要です。
牛乳とバター
牛乳に溶かしバターを加えることで、牛乳に足りない脂肪分をカバーすることができます。コツは、牛乳とバターが分離しないようによく混ぜて乳化させることです。しかしこれはかなりの荒業ですので、失敗する確率も高まります。できるだけ生クリームを使って作る方がいいでしょう。
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まとめ
いかがでしたか?簡単だけれど、初めてだと固まらない失敗も多い生チョコレート。どこに気を付けて作ればいいかをご紹介してきました。今回の内容をまとめると、
この記事をまとめると
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固まらない原因は「分量通り作っていないこと」
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固まらない原因は「レシピ通り作れていないこと」
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固まらない原因は「使う材料を間違えていること」
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失敗しても他のお菓子にアレンジできるから、諦めなくて大丈夫!
今回の内容を参考にして、バレンタインやちょっとしたお友達へのプレゼントにチョコレートを使ったお菓子作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?