生卵はサルモネラ菌食中毒が危険?日本で安全に食べられる理由

あなたは「卵かけご飯」はお好きでしょうか?この卵かけご飯は基本的に「日本」でしか食べられません。そこには「サルモネラ菌」という食中毒の原因菌が関係していたのです。今回は、生卵とサルモネラ菌の関係性について、以下のような内容で記事をまとめていきます。

  • 生卵は危険な食べ物?
  • 生卵にはサルモネラ菌が付いている?
  • どうして日本では生卵が食べられるのか?

こんな内容になっています。記事をしっかりと読んで頂き、生卵とサルモネラ菌の関係性について徹底理解をしていきましょう。

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生卵は危険って本当?

多くの日本人は生卵が大好きです。しかし、その生卵には「危険な病原菌」が付いていることをご存知でしたでしょうか?

サルモネラ菌

生卵には「サルモネラ菌」という食中毒の原因菌が付着していることがあります。サルモネラ菌は、鶏の糞に付着している食中毒菌で、卵を産み落とす際に卵の殻の部分に付着してしまいます。症状が出ると、まれに「重篤な食中毒」を引き起こすため、危険な病原菌だと認識されているのです。

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生卵によるサルモネラ菌食中毒とは?

では、実際に生卵を食べてサルモネラ菌に感染してしまった場合は、どんな症状を発症するのでしょうか?

食中毒症状

生卵に付着したサルモネラ菌に感染すると、以下のような食中毒症状が起こります。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 急性の発熱

まず、食中毒なので嘔吐や下痢が主な症状です。腸が炎症を起こしてしまうので、体が発熱してしまう事もあるでしょう。多くの場合は「軽度の嘔吐下痢の症状」のみで、そのまま放置しておくと自然治癒できます。

ただ、小さなお子様やご高齢の方は体力的にも強くないため、命のかかわる症状が出ることもあるので、要注意です。

症状は何時間後?

サルモネラ菌を原因とする食中毒は、「体内に摂取してから6時間から72時間程度」で発症します。すぐに発症しないので、原因物質が分かりにくいですが、生卵を食べた後は、よく注意して体調管理をしておく必要があります。

嘔吐や下痢などの症状は、2日から1週間程度続き、徐々に回復に向かっていくでしょう。症状が出てきた場合は、すぐに病院に行って原因を究明してもらうのもおすすめです。

あたる確率

日本で生卵を食べてサルモネラ菌に感染する確率は「数千個に1個程度」だと言われています。後述しますが、日本では非常に生卵が安全管理されているので、サルモネラ菌に感染するリスクは非常に少ないのです。他の研究では、「もっと確率は低い」とも言われています。

ただ、海外では日本のように安全管理がされていないので、生卵は食べられません。

死亡することがある?

サルモネラ菌に感染して命を落としてしまう事ももちろんあります。サルモネラ菌に感染した人の60%から80%程度は、「単なる食あたり」という扱いで終わってしまいますが、小さなお子様やご高齢の方などは死の危険もあるので、食べる際には要注意なのです。

小さなお子様や高齢者の方は、出来るだけ加熱した卵を食べるようにしてみてください。

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卵かけご飯ができるのは日本だけ?

生卵を使って、卵かけご飯が作れるのは、実は「世界では日本だけ」です。どうして日本では、生卵を食べることが出来るのでしょうか?

日本が生卵を食べられる理由

どうして日本では生卵が食べられるのか?というと「1999年の食品衛生法施行規則の改定」で、10℃以下の環境で卵を保管していた場合、サルモネラ菌が繁殖しない期限を「消費期限として卵に表記しているから」です。

つまり、法律で安全性が担保されているため、日本では安心して生卵を食べられるわけです。

安全な国

そういった「安全な生卵を作るために」、養鶏農家は様々な取り組みを行っています。例えばこんな方法です。

  • 鶏の糞にサルモネラ菌が混ざらないように、予め抗生物質を鶏に投与している
  • 産み落とされた生卵は特殊な薬剤で徹底的に洗卵されている

まず日本では、卵を産み落とす親鳥には必ず抗生物質が投与されるようになっています。なので、糞にサルモネラ菌が混入する可能性はかなり低いです。もちろん、卵の中にもほぼ入らないでしょう。また、産み落とされた卵は特殊な薬剤で洗卵をされています。

この2つの方法を徹底して行う事で、日本の生卵は安全に保たれているというわけです。日本以外の国では、ここまで徹底した品質管理はされていないので、生で卵を食べることは出来ません。

海外で生卵を食べる方法はある?

海外で生卵を食べるのはかなり難しいですが、近年アメリカでは「Pマーク」というマークが付いた鶏卵が流通しています。これはサルモネラ菌に感染しないように「低温殺菌された卵」のことで、この卵が手に入るのであれば、海外でも生卵は食べられるでしょう。

ただ、このPマーク付きの卵は殆ど流通していないのが注意点です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は生卵とサルモネラ菌の関係について詳しく解説してきました。最後に記事内容をざっくりとまとめたので振り返っておきましょう。

この記事をまとめると

  • 生卵にはサルモネラ菌という食中毒菌が付着していることがある
  • 日本に流通している生卵にはサルモネラ菌は殆ど無い
  • サルモネラ菌に感染すると嘔吐や下痢の症状が出る

こんな内容になっていました。あなたも日本国内でしっかりと生卵を食べて、健康的に過ごしていきましょう。

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