暖かくなってきた春頃、生昆布が旬を迎えます。多くの方は乾燥してある昆布を利用する事が多いと思いますが、生の昆布は風味や食感、栄養面でとても優れた食材です。
今回は、そんな生昆布の保存方法や日持ち期間について紹介していきます。今回のテーマは、
- 生昆布の賞味期限は?
- 常温・冷蔵保存でどれぐらい持つ?
- 乾燥させて保存する
これらのテーマで紹介していきます。生昆布は乾燥昆布と比較してとてもデリケートな食材です。保存方法などを間違えればすぐに傷んでしまいます。正しい方法を理解しておきましょう。
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目次
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生昆布の賞味期限は?
デリケートな生昆布ですが、賞味期限はどれくらいなのでしょうか?傷んでくるとどうなるのか、どのような変化が訪れるのかについて詳しく紹介していきます。
生昆布の賞味期限はいつ?
生昆布の賞味期限は1~3日程度が一般的です。日持ち期間がとても短い食品でもあります。というのも、生昆布は乾燥させていませんから、むき出しの生魚と同じです。
常温で放置すれば細菌が増殖してしまいますし、風味が飛んでしまったりと何しろデリケートです。購入したり頂いた際は、とにかく早めに食べきるようにしたい所です。
どんな変化が起きる?
生昆布は日が経つとネバネバと糸を引いてきます。これは昆布の成分である「フコイダン」と呼ばれるものですが、買った時はネバネバとしていないことが多いです。
日が経ってしまった場合は、細菌が増えている可能性が高いですので、生食はせずに加熱調理をして召し上がることをおススメします。
腐るとどうなる?
腐敗が進んでしまうと以下のような変化が現れます。
- 腐敗臭など明らかに匂いがおかしい
- ドロドロと溶けている場所がある
- 酸味などを感じる
- 納豆のようなキレの悪い糸を引く
これらの変化が見られた場合は直ちに食べるのを中断し、諦めて廃棄しましょう。明らかに見た目の変化が表れていればわかりますが、臭いや粘り気は普段扱わない方ではわかりにくいです。安易に食べないようにしましょう。
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常温・冷蔵保存でどれぐらい持つ?
それでは保存方法について常温・冷蔵・冷凍で分けて、それぞれどれくらい日持ちするのか紹介していきます。大体の目安は知っておきたい所ですね。
常温保存の場合
常温保存した場合の賞味期限は当日中です。直売などでその日に収穫したものを除けば、基本的には生昆布の常温保存はNGです。
生昆布の扱い方は生魚と同じです。常温で保管すれば、鮮度劣化による品質の低下はもちろんのこと、細菌の増殖が活発になり、最悪その日のうちに腐ってしまうこともあるでしょう。保管する際は必ず冷暗所で保管をしましょう。
冷蔵保存の場合
冷蔵保存の場合は1~3日程度が賞味期限です。丁寧に扱われた生昆布でない場合は、その限りではありません。念のため購入された際はすぐに湯通ししたり、調理してしまうことをおススメします。
佃煮などの加熱調理をしてしまえば冷蔵保存でも1週間程度は日持ちするでしょう。生のまま冷蔵保存しておく方法も、実はあまりおススメとは言えませんよ。できれば購入したらすぐに調理したい所です。
消費期限切れ食べても大丈夫?
生昆布は消費期限がとても短く、スーパーなどで購入する場合は当日中が消費期限となっている商品が多いでしょう。期限が切れてしまった場合でも、状態を確認して異常が見られなければ食べることはできます。
しかしながら食べる際は自己責任となります。消費期限や賞味期限は科学的な根拠に基づいて決められる事ですから、過ぎている場合は目に見えていなくても何かしらの変化は起きています。食べる際は良く加熱処理してから食べましょう。
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乾燥させて保存する
生昆布は自宅で乾燥させてから保存するという方法もあります。漁師の方が知り合いにいる場合は大量に頂くこともあるかもしれません。そのようなときは、自宅で天日干しを試してみても良いかもしれませんね。
乾燥させるの方法は?
ご家庭でこんぶを天日干しする際は、天候をよく確認しましょう。冬場などの乾燥した天気の良い日に外に出しましょう。物干し竿などに重ならないように干すと良いでしょう。
その際は洗濯ばさみなどでしっかりと止めておくと、風などで飛ばされ無くなります。可能であれば屋根のある場所で干したい所です。鳥の糞などが落ちるリスクがなくなります。
保存方法は?
乾燥後の昆布は湿気に気を付けて冷暗所で保管しましょう。保存方法としては通常の乾燥昆布と同様です。密封できる保存袋などに入れてしまいましょう。
その際に、湿気防止のために焼き海苔などと一緒に入っている、乾燥材などを入れておくと良いです。
どのくらい日持ちする?
うまく乾燥できれば、後は湿気に気を付けて保存するだけです。うまく保存することができれば1年以上日持ちするでしょう。ただし市販品のようにうまく作ることは難しいでしょうから、できる限り早めに食べきりたい所です。
使う前に必ずカビが生えていないかチェックすることも大切です。
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まとめ
今回は生昆布の賞味期限や保存方法について詳しく紹介してきましたがいかがでしたか?
この記事をまとめると
- 生昆布は1~3日程度しか日持ちしない
- とてもデリケートな食品のため、できれば当日中に調理する
- うまく天日干しできれば保存期間を長くすることができる
生昆布は乾燥昆布とは違う楽しみ方ができる、旬の食材の1つです。もし手に入った際は美味しいうちに食べたい所です。磯の風味とコリコリ食感がたまらないですよ。