乾物などでも購入できるひじきは季節を感じにくい食材ですが、2月頃から5月頃に旬を迎える食材です。「生ひじき」として販売されているものを見かけたことはありませんか?
- 生ひじきはそのままで食べられるの?
- ひじきに含まれるヒ素の除去の仕方
- ひじきの保存方法や生ひじきを使ったおススメのレシピ5選!
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目次
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生ひじきはそのまま食べれる?
生ひじきとして販売されているものの多くは、磯から採りたての生の状態のものではありません。
生のひじきは非常に硬く、渋みとアクが強いため食べることができません。
下処理が必要
ひじきの渋みやアクを取って柔らかくするためには、採り立てのひじきを一度乾燥させた後に水で戻し、蒸す・茹でるなどの加熱処理を施す必要があります。
約1~4時間程度加熱処理を施し、再び乾燥させることでやっと食べられる状態になります。
ヒ素について
2004年に英国食品規格庁がひじきには無機ヒ素が多く含まれているため、食べないようにという勧告が出せれひじきに含まれる無機ヒ素への関心が高まりました。
ヒ素自体は自然界に存在し、厚生労働省や農林水産省は適切な下処理を行った上でひじきを食べることに健康上の問題はないと発表しています。
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ヒ素が除去できる下処理
ひじきには無機ヒ素が含まれていますが、適切な下処理を施すことで除去することが可能です。
ひじきには食物繊維やビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれている栄養価の高い食材なので、安心してバランス良い食生活の中に取り入れたいですね。
水で洗う
ひじきに含まれているとされる無機ヒ素は水に溶け出す性質があるので、調理の際は水洗いや水戻しなどで無機ヒ素を減らすことができます。
水戻しを約30分程度行った場合、しなかった状態のひじきに比べて約5割程度無機ヒ素が減少したことがわかっています。
茹でる
ひじきを茹で戻しした場合でも約8割・茹でこぼしを行った場合は約9割も無機ヒ素を減少させられることがわかりました。家庭内での調理の際も、下処理を適切に行うことで無機ヒ素を除去し安心して食べることができます。
他の栄養素はなくならない?
この調査の際には併せて鉄分・カルシウム・食物繊維などの栄養素の含有量も調べられています。
- 鉄分→水戻し・茹で戻し・茹でこぼしをしても70%程度残っていた
- カルシウム→水戻し・茹で戻し・茹でこぼしをしても殆ど変化なし
- 食物繊維→水戻し・茹で戻し・茹でこぼしをしても80%程度残っていた
多少含有量に差が出るものもありましたが、無機ヒ素の減少程度に比べると微々たることがわかっています。
詳しくはこの記事をチェック!
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ひじきの保存方法
乾燥ひじきでない生ひじきでも、冷凍保存を行えば約2ヶ月程度は保存が利きます。
- 熱湯で生ひじきを1分程度茹でます。
- ひじきを冷ました後、密閉できる保存袋やタッパーに入れて冷凍保存します。
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生ひじきのレシピ
ここからは、生ひじきを使ったおススメレシピを5つご紹介します。とてもお手軽に作れるので是非参考にしてくださいね。
煮物
生ひじきを使う際には、水洗いを必ずするようにしてくださいね。
にんじんや油揚げなどお好みの具材と一緒に、だし汁と醤油・砂糖・みりんで優しい1品の出来上がりです。
炊き込みご飯
ひじきの煮物を作る要領で、生ひじきの炊き込みご飯を作る事もできますよ。
一緒に炊き込んでも良いですし、余ったひじきの煮物を炊き上げたご飯に混ぜ合わせても美味しいですよ。
サラダツナ
生ひじきは乾燥ひじきに比べて食感がソフトなので、煮物以外でも美味しく頂けます。
- 生ひじき・にんじん・ごぼう・小松菜などのお好みの具材を湯がきます。
- 具材の荒熱をとって水分を絞っておきます。
- 油をきったツナ缶とマヨネーズ・醤油などのお好みの味付け調味料で和えて完成です。
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ふりかけ
生ひじきのソフトな食感が、しっとりとしたふりかけにもピッタリですよ。ツナ缶・ちりめんじゃこ・ごまなどお好みの具材と合わせて作ってくださいね。
- 生ひじきを湯通しし、油を引いた鍋で生ひじきとお好みの具材を炒めます。
- 醤油・料理酒・みりんなどとお好みの味付け(生姜や塩昆布など)で味を整えます。
- 水分がなくなるまで炒り煮して完成です。
酢の物
生ひじきの酢の物は、ソフトな食感で優しい味わいです。お酢を使うと日持ちしやすいのも嬉しいですね。市販の簡単酢を使うと更に短時間で出来上がります。酸っぱいのが苦手なお子さんなどは、お砂糖などで調整してくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
まとめ
ここまで生ひじきについて詳しく見ていきました。乾燥ひじきは季節を問わず使えて大変便利ですが、生ひじきのソフトな食感も是非試してみてくださいね。
この記事をまとめると
- 生ひじきの食べ方と下処理方法!
- ひじきに含まれる無機ヒ素は家庭でも除去できる!
- 無機ヒ素はかなり減少できるのに、鉄分・カルシウム・食物繊維は残っている!
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