長ネギアレルギーの症状・原因|赤ちゃんの離乳食はいつからOK?

ネギは薬味として蕎麦や豆腐などに欠かせない食材ですが、アレルギー食品であることを知っていますか?体質によっては食べるとアレルギー症状を引き起こします。そこで今回は、

  • 長ネギにアレルギーの原因は?
  • ネギのアレルギー症状
  • 離乳食はいつからOK?
  • アレルギーになった時の対処法

これらのテーマについて紹介いたします。

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長ネギにもアレルギーがある!

アレルギー食品には乳製品をはじめ、様々なものがありますが、“長ネギにもアレルギーがある”ことを知っていますか?鍋に入れたりそのまま焼いたり、薬味として食べたりとアレンジ豊富なネギでもアレルギー反応を起こすことがあります。

ネギアレルギーの原因

長ネギによるアレルギーの原因は、ネギに含まれる『硫化アリル』という成分です。

  • 硫化アリル:硫化アリルは、抗酸化作用や抗がん作用があるにんにくやネギ類のツンとする香り成分です。抗菌作用も持ち体内に入った細菌の駆除効果だけではなく、血中のコレステロールの低下や肝臓の解毒補助を担う栄養素です。

ネギや玉ねぎ・にんにくなどに含まれている成分で、ツンとした特有の匂いの元でもあります。硫化アリルには殺菌作用があるため、風邪予防に効果的です。免疫力が低下する季節の変わり目や、寒い時期にネギを食べると風邪を引きにくくなります。

体に良い栄養成分ではあるものの、体質によってはこれが原因となりアレルギー症状を引き起こします。

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長ネギアレルギーの症状

長ネギアレルギーの主な症状について、確認してみましょう。

アレルギー症状
  • 蕁麻疹
  • 口内・唇の痒み
  • 喉のイガイガ
  • 腹痛・下痢
  • 咳き込み

蕁麻疹

1つ目は、蕁麻疹やまぶたの腫れです。普段はなんともなくても、ある時なにかに反応してじんましんが出る経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。蕁麻疹は食品アレルギーで最も起こりやすい症状と言われています。

皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。このむくみはまぶたにできやすく、片目のまぶただけ腫れることもあります。

注意

ちなみに、皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。

腹痛

ネギとの相性が悪いために消化器系が弱ってしまい、胃痛・腹痛を発症して結果下痢となりことが起こり得ます。消化器系が弱ると腸内で上手く消化ができないため、下痢を起こします。

唇・口内の腫れ

唇や口腔内の腫れが起こることがあります。食べた後に、唇がヒリヒリして大きく腫れたり、口の中がイガイガして風邪の時のように腫れたりします。

口腔アレルギー症候群

このような症状は口腔アレルギー症候群と呼ばれ、特定の食べ物を食べた時のほかに、花粉と反応して起こる場合もあります。花粉症を持っている人はなりやすい傾向があります。

症状は早いと食べてすぐに現れるので、食後にお子様の唇が腫れてきたり、口の中の違和感を訴えてきたらすぐに処置するようにしましょう。

のどの違和感

また、のどの違和感“口腔内アレルギー症候群”の症状の一つで、喉がヒリヒリと痛くなったり、なにか詰まっているような違和感を感じることがあります。

のどの奥にとどまらず、耳にもかゆみや痛みなどの違和感を感じることもあります。アレルギー症状でのどに違和感が起きるというのはあまり知られていないので、最初は風邪と勘違いする方も多いようです。

しかし早い時は15分ほどで症状が出てくるようなので、食事中に急にのどに違和感を感じることがあったら何を食べたのか確認するようにしてみてください。

咳込み・喘息の症状

そして、咳き込みや喘息症状もあります。咳が出たり、ゼーゼーした呼吸になり喘息状態に陥ります。また、この気管支系症状だけではなく、同時に体全体が赤くなるという皮膚の異常が合わさって出ることもあるようです。

一番多く発症する症状として、蕁麻疹を挙げましたが、その次に多いのがこの気管支系の異常です。アレルギー反応を起こす方の20〜30%が咳や喘息の症状を発症しています。

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離乳食に長ネギはいつから?

長ネギを離乳食として赤ちゃんにあげて良いのは、離乳食中期の生後7〜8ヶ月とされています。ネギ特有の苦味が苦手な赤ちゃんも多いので、まずは少量から与えてみましょう。最初にたくさん与えすぎないことは、アレルギーの予防にも繋がります。

離乳食の注意点

ネギを離乳食として赤ちゃんに与える時は、必ずしっかり加熱しましょう。加熱したネギの方が、原因である硫化アリルが抑制されるためアレルギー反応が起こりにくいです。

アレルギー症状が出た時の対処法

長ネギによるアレルギーに対する対策や注意点ですが、まずは食べ過ぎないことが大切です。もともとアレルギーを持っていなかった食品でも、好き過ぎて食べ過ぎた結果アレルギーになってしまったという例もあります。

何事も適量が大切ですので、摂取量に気をつけてみてください。また、ネギ以外にも食品アレルギーの項目はたくさんありますので、自分がどのアレルギーを持っているのか調べることもできます。

血液検査やパッチテストで調べる

血液検査やパッチテストによって、どのアレルギーを持っているのか診断してくれる病院もあります。1度の検査で約40種類のアレルギーを調べることができます。気軽にできますので、興味のある方はお近くの対象クリニックで調べてみてください。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 長ネギアレルギーの原因は、辛味成分の硫化アリル
  • 硫化アリルは風邪予防や殺菌効果がある
  • 離乳食で与えて良いのは生後7〜8ヶ月の離乳食中期
  • 食べ過ぎもアレルギー化しやすいので注意

長ネギの体に良い成分が、アレルギーの原因となり得ることがわかりました。アレルギーは突然発症することもあるので、食べ過ぎには注意しましょう…!

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