長なすとなすの違いは?丸なすや卵型なす等の種類による違いを解説!

一般的にスーパーで売られている茄子は小ぶりでツヤっとした紫色のものを思い浮かべますが、初夏から旬を迎える長なすとの違いは知っていますか?実は茄子には沢山の種類があり、その形によって分類されています。そこで今回は、

  • なすには3種類ある?
  • それぞれの使い方に違いはある?
  • 新鮮ななすの見分け方は?

コチラについて紹介していきます。

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なすには3種類ある


結論から言うと、長茄子と茄子の違いはサイズです。一般的になすと呼ばれているものは、「中茄子」という中くらいサイズの卵型茄子のことで、品種の名前ではありません。

茄子はサイズと栽培地、生産地によって以下のように大きく3つに分けられます。

  • 丸茄子
  • 卵型なす
  • 長茄子

漢字からなんとなくの形やサイズ感は簡単にで想像できそうですが、形だけでなく味にも違いがあり、適した調理方法も異なります。

★丸なすとは

ふっくらと丸い形のなすの総称です。大きさは野球ボールからソフトボールくらいまで様々ですが、ずっしりと重く直径10㎝くらいのものです。日本で作られているもののほとんどが、紫色のヘタを持っています。皮の色は濃紺から濃い紫色で、一般的な茄子よりもかためな肉質なのが特徴です。

主に東北地方や関西で栽培されており、大きいものだと1kgほどのものもあります。

主な種類

  • 魚沼巾着
  • 民田
  • 仙北丸
  • 紫へたなす
  • 賀茂

卵型茄子

小ぶりなものが多く、各地方で古くから作られていた伝統的ななすが多いです。関東地方では馴染み深い形ですが、最近では出回らなくなってしまったものものもあります。

濃い黒紫で柔らかい皮をしており、種が少ないという特徴があります。

主な種類

  • 真黒
  • 千成
  • 十市
  • 山科

長茄子

長さが20〜30㎝ほどになる大きな茄子のことを指し、主に関西や東北で作られています。温かい地方で育つものは果肉が柔らかく、寒い地域で育つものは果肉がしまっています。

その他ややしもぶくれしたもの形のものや、上から下までほとんど太さが変わらない品種など、作られるエリアによっても形に差があるのも特徴の一つです。

主な種類

  • 河辺長
  • 南部長
  • 大阪中長
  • 津田長
  • 松山長
  • 博多長

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それぞれの使い方に違いは?

料理

3種類のなすは形だけでなく、果肉の柔らかさ(しまり方)、キメこまさや味などそれぞれに違いがあリます。特徴にあった使い方をすることで、よりそれぞれの良さを楽しむことができます。

丸茄子は田楽がおすすめ

丸茄子は果肉のきめが細かく味がしまっているので、田楽や煮物に向いています。

味噌田楽…食べやすいサイズに切り焼き目のいれた丸茄子を蒸し焼きにして、味噌、出汁、酒、みりん、砂糖を煮詰めて作ったタレをかけるだけで、あっという間に美味しい味噌田楽の完成です。

長茄子は炒め煮がおすすめ

長茄子は皮は比較的硬く、果肉が柔らかく食べやすいものが多いので、炒め物や焼きなすに向いています。

長茄子の水煮…なすを半月切りにして水にさらした後、ザルで水気をきっておきます。ナス、シイタケ、にんじんを加えて炒めしんなりしてきたら、調味料(鷹の爪、砂糖、みりん、しょうゆ、酒、酢)を加え落とし蓋をし水分が少なくなるまで煮詰めたら完成です。

卵型茄子は浅漬けがおすすめ

卵型茄子の中でも水茄子の品種は、特に皮が薄く果実のような甘味がありみずみずしさを生かした浅漬けにするのに適しています。

水茄子の浅漬け…水茄子を乱切りにし、保存用袋に焼きミョウバンと砂糖と塩を揉みこみ、冷蔵庫で冷やせば完成です。

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新鮮ななすの見分け方は?

スーパー

形によって味や調理法が異なる茄子ですが、新鮮なものには一律して重量があります。水分が多い野菜なので、大きさに見合った重みがあるものを選ぶのがポイントです。

その他、皮、へた、ガク、トゲの有無でも見分けることができます。

皮・表面

シワや傷があるものは避け、濃い紫紺色でツヤがあり、全体的にムラのない均一なものを選びましょう。茶色っぽくなっているものは鮮度が落ちてます。

また、触ったときに跳ね返すような弾力でハリのあるものも新鮮な証拠です。

ガク

ヘタについているひらひらした部分のことをガクと言います。鮮度が落ちてくるとガクも茶色く変色しているので注意しましょう。逆に、ガクの下の部分の色が白いものは、なすが新しく成長した印なので新鮮です。

ヘタ

ヘタは切り口をチェックして、みずみずしく、乾いていないものを選びましょう。色は白いものが新しく、時間が経っているものは茶色っぽく変色しています。さらに、筋がくっきりと出ているものはよく熟している茄子です。

トゲがある品種の場合は

ヘタにあるトゲがある品種の場合は、そのトゲが固く鋭いものを選びましょう。触ると痛みを感じるくらいのものが鮮度が良い証拠です。トゲは流通の過程で取れてしまうこともありますが、本来鮮度が落ちてくると無くなってくるものです。

そのため、トゲが残っている場合はまず鮮度が良いものだと判断することができます。

まとめ

「長なすとなすの違いは?丸なすや卵型なす等の種類による違いを解説!」について紹介してきましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 長茄子となすの違いは長さだけじゃない
  • 丸茄子や卵型茄子など品種によって合う調理法が違う
  • 美味しい茄子は見た目と触感で見分けられる

一口に茄子と言っても様々な品種があり、形だけでなく味にも違いがあります。新鮮なものをしっかりと見分けて、和食や洋食にも使える万能食材の様々な表情をぜひ楽しんでみてくださいね♪

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