夏などの暑い時期には体も疲れてしまい、いわゆる「夏バテ」といった症状が出始めます。そんな夏バテ対策の食べ物といえば、長いもやオクラなどのネバネバ食材ですよね。
昔からスタミナ食材と言われており、疲れた体に活力を与えてくれる食材と言われています。今回は、その中でも長いもや大和イモといった「山芋類」について詳しく紹介していきます。
実は山芋類は食物アレルギーの症状が重篤になりやすく、食品表示法で表示の推奨がされている食品21品目の中の1つとなっています。
そこで今回は、山芋アレルギーを発症してしまった場合の症状や対処法について詳しく紹介していきます。今回紹介していくテーマは、
- 山芋(長芋)アレルギーとは
- アナフィラキシー症候群の対処法は?
- 加熱すればアレルギー症状は出ない?
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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山芋(長芋)アレルギーとは
山芋アレルギーが出てしまった場合はどのような症状がみられるのでしょうか?具体的な症状について確認していきましょう。アレルギー症状の際によく聞く「アナフィラキシーショック」についても詳しく見ていきましょう。
症状
山芋を食べてアレルギー反応が出てしまった場合は以下のような症状が見られます。
- じんましん
- 皮膚のほてり・あかみ
- 皮膚が痒い
- 腹痛
- 胃痛
- 嘔吐・吐き気
- 下痢
- 気管支の炎症により喘息症状
山芋のアレルギー症状は上記のように、体の外側の皮膚に限らず、内側の消化器官などで症状が出る場合もあります。喘息症状による呼吸困難などに陥ると、最悪の場合死に至る可能性もありますので注意が必要です。
アナフィラキシー症候群とは
アナフィラキシーショックという言葉をだれもが一度は耳にしたことがあるでしょう。これは様々な成分が原因となり起こる症状です。医療用のワクチンなどでも見られる症状です。
急激なアレルギー反応により、皮膚や消化器官、気道など、様々な場所で症状が見られます。特に喉の奥の粘膜が腫れることによる呼吸困難に注意が必要で、死に至ることもあります。
対象の物質を摂取してからすぐに反応が出ることが多く、摂取後30~1時間以内に症状が出ます。予防接種などで、「30分程度病室前で安静にしていてください」と言われますよね?これはアレルギー反応が出る可能性がある為なのです。
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アナフィラキシー症候群の対処法は?
アナフィラキシーショックを引き起こしてしまった場合、基本的には急いで救急車を呼ぶことが必要です。しかし緊急時は、救急車が到着するまでの間の時間も無駄にできません。細やかな対応が求められるのです。
様々な対応方法がありますが、自宅でもできる対処方法について紹介していきます。
横になって足を少し持ち上げる
アナフィラキシーショックを引き起こすと、血圧が急激に低下します。これが原因となり頭部への血流量が低下します。これを防ぐため、「水平位+下肢の30㎝挙上」という方法を実施する必要があります。
体を仰向けに水平にし、足を30㎝程度持ち上げる方法で、クッションや椅子などを支えにするとよいでしょう。足の血流を心臓に戻しやすくし、頭部への血流量を増加させます。救急車が到着するまでの間にすぐに実施しましょう。
きつかったら救急車を
基本的にアナフィラキシーショックが発生した場合はすぐに救急車を呼びましょう。応急処置はあくまでも救急車が到着するまでの間に行うものです。一瞬の判断が重要になりますから、緊急時の流れは頭に入れておきましょう。
- 急いで救急車を呼ぶ
- 救急車が到着する間にできる限りの応急処置を正しく行う
緊急時はこの流れが基本となります。特に乳幼児の「初めて食べる食品(特にアレルギーの表示義務がある7品目と表示推奨されている21品目)」のアレルギー反応などには注意が必要です。
初めて食べさせる食品は平日の昼間、最寄りのかかりつけ医が営業している間に食べさせると良いでしょう。異常が見られた場合はすぐに受診しましょう。
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加熱すればアレルギー症状は出ない?
山芋のアレルギー症状の原因はいくつかあり、加熱すれば食べられる場合もあります。どういうことなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
食べられるケースも
山芋アレルギーの原因がシュウ酸カルシウムの場合があります。これは山芋に含まれる「灰汁(アク)」が原因となります。生のたけのこなどに含まれるアクも同じ成分です。
シュウ酸カルシウムは針状の結晶で、皮膚に刺さると痒みを伴います。山芋が皮膚に付着すると痒くなるのはシュウ酸カルシウムが原因です。
シュウ酸カルシウムは熱に弱く、加熱することで弱まると言われています。山芋を蒸す・茹でる・焼くなどの加熱を加えることで食べることができるケースもあります。
心配なら食べない
しっかりと検査を行い、原因が分かったうえで加熱して食べるのであれば良いですが、わからない場合は基本的には食べないようにしましょう。
まとめ
今回は、山芋類のアレルギー症状やその対策方法について紹介してきました。
この記事をまとめると
- 山芋(長いも・とろろ・自然薯・大和イモなど)はアレルギー表示義務が必要な28品目の一つ
- アレルギー反応は重篤な場合が多くアナフィラキシーショックを引き起こす可能性も
- 症状が見られた場合はすぐに救急車を呼び、到着するまでの間応急処置を行う
いかがでしたか?山芋類は様々な食品に使用されています。アレルギーを持っている方は必ず原材料を確認しましょう。
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