血糖値の上昇を抑える効果や、疲労回復効果もあると言われる長芋は、継続して食べたい食材の一つです。定期的に食べるためには、長期保存が欠かせません。
- 長芋はどのくらい保存出来る?
- 賞味期限が切れた長芋の特徴
- 長芋の保存におがくずを使う理由
今回は、こちらについて詳しく解説します。
スポンサードリンク
目次
|
|
長芋の保存期間はどれくらい?
長芋は保存する温度帯によって、保存できる期間が大きく変わる食材です。ここでは、保存温度帯別に解説していきます。
常温
長芋は適切な保存方法を守れば常温でも約1ヶ月間という長期間の保存が可能です。
常温で保存可能な長芋の形態は、皮が付いた状態の丸ごと1本が最適です。これは、外皮をあえて剥かないようにすることで、長芋の表面が過度に空気に触れないようにしているためです。また、保存におがくずを使用する方法もあります。こちらについては後ほど詳しく解説しますね。
長芋の正しい常温保存方法は以下の通りです。
- 長芋全体を新聞紙で包み込む
- 風通しの良い場所で保存する
冷蔵
カットされた長芋は、冷蔵保存を選択することで1週間〜10日保存が可能です。常温で保存する丸ごと1本状態の長芋よりも日持ちが短くなる理由は、カットされた切り口が常に空気に触れることで鮮度が落ちやすいためです。
お店で売られている長芋はカット状態になっていることが多いため、出来る限り早めに冷蔵庫での保存を心がけましょう。
長芋の正しい冷蔵保存方法は以下の通りです。
- 長芋の切り口の水分をしっかり拭き取る
- 酸化を防ぎたい場合は切り口にお酢を数滴掛ける
- ラップで切り口をしっかりと包む
- 冷蔵庫の野菜室で保存する
冷凍
長芋をすりおろした状態である「とろろ」は、冷凍保存が最適です。−18℃以下となる超低温下であれば常温や冷蔵よりも鮮度の劣化は起こりづらいため、おおよそ1ヶ月の保存が可能となります。
スポンサードリンク
賞味期限が切れると見た目はどうなる?
お店でカットした長芋には賞味期限が記載されています。買ったことを忘れてしまい賞味期限が過ぎてしまった長芋はふわふわとした綿毛のようなカビが生えてしまうことがあります。
カビが生えてしまった長芋は、食べてしまうと嘔吐や腹痛などの健康被害が発生する恐れがあるため、絶対に食べないようにしましょう。
一方で、カットした長芋やすりおろした長芋の色が赤や紫、黄色に変化してしまうことがありますが、これは腐敗などが原因になっているわけではありません。
切り口
長芋の切り口が変色するのは、ほとんどが酸化による影響と言っても良いでしょう。
酸化とは、切り口に空気が触れたことで長芋に含まれる「ポリフェノール」が酸素と反応して変色してしまう現象のことを指します。
見た目が変わるものの、味には影響がないため安心してくださいね。
赤い・紫なのは腐ってる?
長芋が赤や紫に変色している場合もまた、ポリフェノールによる酸化による影響を受けたことによるものです。更に変色が進んだ後は、触感がぶよぶよと柔らかくなり最終的にはドロドロと溶けはじめてしまいます。
こうなった場合は、腐敗が進んだサインになるため食べることは避けましょう。
黄ばみは食べられる?
酸化による影響で長芋に黄ばみが出来ることがありますが、こちらも酸化による影響と考えてもよいでしょう。変色を防ぐためには、長芋の切り口にお酢を2〜3滴垂らすだけで酸化を防止する効果があるので試してみるといいでしょう。
スポンサードリンク
長芋をおがくずに入れて保存するのはなぜ?
長芋1本丸ごとを手に入れた場合、おがくずに入れると長期間保存が可能になります。これは、おがくずで長芋を包み込むことによって過度な湿気と乾燥から長芋を守ることが出来るためです。
冷凍→解凍するとぶよぶよになる?
長芋は冷凍保存後に解凍する際に水分が外に出てしまいぶよぶよと柔らかくなってしまうことがあります。シャキシャキとした長芋の食感が楽しみたい場合は、冷凍保存は避けて冷蔵保存を選択すると良いでしょう。
柔らかくなってしまった長芋は、すりおろして「とろろ」の状態にしてしまうと問題なく美味しく食べることが出来ます。
冷凍した長芋をとろろとして食べるメリットは他にもあります。長芋が口や手に触れると痒くなってしまった経験はないでしょうか。実は、長芋を冷凍することでこの痒みを抑えることが可能です。
長芋に触れることで起きるかゆみの原因は長芋に含まれる「シュウ酸カルシウム」によるもの。シュウ酸カルシウムの結晶はトゲトゲとした形をしており、これが口周りや手に触れることで摩擦となりかゆみを発生させます。
長芋を冷凍保存することで、このシュウ酸カルシウムのトゲトゲ部分を折ることが出来るので、痒みを防ぐことが可能になるというわけです。
正しい冷凍保存方法
長芋を長期間長持ちさせるための正しい冷凍保存方法は、以下の通りです。
- 皮をむいた長芋をすりおろす
- ジップロックに1食分ずつとろろを詰めてしっかりと封をする
- ジップロック表面にマジックで冷凍実施日を記入する
- 冷凍庫に入れて保存する
なお、一度解凍した長芋は鮮度が落ちやすいため、再度冷凍することは避けて食べ切るようにしましょう。
スポンサードリンク
まとめ
この記事をまとめると
- 長芋は1本丸ごとなら常温で1ヶ月、カット状態なら冷蔵で10日前後、とろろ状態なら冷凍で1ヶ月前後保存が可能
- 長芋の切り口が黒や紫に変わるのは酸化による影響のため、問題なく食べることが出来る
- 一本丸ごとの長芋はおがくずに包むことで過度な湿気や乾燥から身を守り長期保存が可能になる
- 冷凍保存した長芋は柔らかくなってしまうことがあるため、とろろとして使用すると良い
いかがだったでしょうか。
長芋は生でも加熱しても食べることが出来る万能食材です。どのように使用するかによって保存する方法が大きく異なるため、正しい知識を付けておくことがとても大切です。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
スポンサードリンク