プロセスチーズの原材料にナチュラルチーズ!?妊娠中に食べてOK? |

妊娠中は母体と胎児への影響を考えて「食べないほうが良い」と言われるものがたくさんありますよね。その中の1つがチーズです。今回は

プロセスチーズとナチュラルチーズの違い
食べても良いチーズと食べてはいけないチーズ
チーズのほかに気を付けるべき食べ物

のテーマで紹介します。

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1 プロセスチーズとナチュラルチーズの違いは？
2 ナチュラルチーズは妊娠中に食べても大丈夫？
3 原材料「ナチュラルチーズ」のプロセスチーズは食べてOK?
- 3.1 加熱殺菌しているので問題なし
- 3.2 食べすぎには注意
4 妊娠中、他に気をつけるべき食べ物は？
- 4.1 食中毒が起きやすい食べ物
- 4.2 ビタミンAが多い食べ物
5 まとめ

プロセスチーズとナチュラルチーズの違いは？

主に牛乳を使用し、加工して作られるチーズには「プロセスチーズ」と「ナチュラルチーズ」の2種類に分けられます。まずはこの2種類の違いについて解説していきますね。

基本的な原材料は同じ

ナチュラルチーズの主な原材料は牛乳ですが、牛乳以外にも羊や山羊などの家畜から採れる乳が使用されることもあります。これらの乳を凝固させ、ホエイと呼ばれる乳清を除去したもの、または成熟させたものを「ナチュラルチーズ」と呼びます。プロセスチーズはこのナチュラルチーズを使用して作られているので、基本的な原材料は同じと言えるでしょう。

乳化剤が使われる

基本的な原材料は同じ「プロセスチーズ」と「ナチュラルチーズ」ですが、その大きな違いは固め方にあります。天然酵母や乳酸菌、酵素などの自然なものを使用し、固めて作るナチュラルチーズに対して、プロセスチーズは粉砕して溶かしたナチュラルチーズに乳化剤などを加え、冷やして成形したものを指します。

加熱に違いあり

もう1つ大きく違うのが、加熱の有無です。加熱せずに作られるナチュラルチーズは乳酸菌やカビなどの微生物が自然のままに生きています。そのため時間が経つにつれて、成熟していき形や風味も変化するのが特徴です。

一方、プロセスチーズはナチュラルチーズを加熱して溶かして作られるので、乳酸菌は死滅してしまいます。それ以上成熟することはなく、品質が安定してるので安価で手に入るのが特徴です。

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ナチュラルチーズは妊娠中に食べても大丈夫？

乳酸菌やカビなどの微生物が生きているナチュラルチーズは妊娠中は食べてはいけません。健康な成人であれば問題なく食べられるナチュラルチーズですが、妊娠中は免疫力が低下しているので加熱処理されていないナチュラルチーズを食べることで食中毒の原因となります。妊娠中はナチュラルチーズを避けましょう。

リステリア菌に注意

中でも怖いのが「リステリア菌」による感染です。このリステリア菌に感染して重症化すると命を落とす可能性が高いと、世界保健機関(WHO)も注意喚起をしています。また、食中毒になってしまうと母体への影響だけではありません。食中毒菌が胎内感染してしまうと流産・早産・死産・新生児疾患など胎児にも大きな影響が出る原因となるので、ナチュラルチーズは避けたほうが良いでしょう。

しっかり加熱すればOK

感染したら恐ろしい影響がでるリステリア菌ですが、加熱すれば死滅します。ナチュラルチーズを食べる際にはしっかりと加熱してから食べるようにしましょう。中心部分の温度が75度になるように1分以上を目安に加熱すると安心です。

プロセスチーズなら安心

どうしてもチーズが食べたいときにはプロセスチーズを食べましょう。プロセスチーズであれば、妊娠中でも食べて大丈夫です。チーズには、タンパク質・カルシウム・葉酸・ビタミンB2・亜鉛など妊娠中に摂取したい栄養素が含まれているので、適切な量を守って食べると良いでしょう。

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原材料「ナチュラルチーズ」のプロセスチーズは食べてOK?

プロセスチーズの原材料には「ナチュラルチーズ」が使用されているものがほとんどです。妊娠中であれば食べてよいか迷ってしまいますよね。食べても良いチーズを見分ける判断基準を見ていきましょう。

加熱殺菌しているので問題なし

前述の通りプロセスチーズは作られるときに加熱処理を行っているので、食中毒の原因となる菌は死滅しています。そのため、原材料にナチュラルチーズが使用されていても加熱処理されているプロセスチーズであれば食べても問題はありません。気になる方は、プロセスチーズでも加熱してから食べると良いですね。

食べすぎには注意

妊娠中に摂取したい栄養素がたくさん含まれているチーズですが、食べ過ぎには注意しましょう。プロセスチーズを食べ過ぎると塩分の過剰摂取に繋がります。チーズにはたくさんの塩分が含まれているので、食べ過ぎてしまうと妊娠高血圧症候群を引き起こす可能性があります。美味しくて栄養素も豊富なチーズですが、適量を守って食べましょう。

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妊娠中、他に気をつけるべき食べ物は？

妊娠中は免疫力が低下していることや胎児への影響を考えると、食べるのを控えるほうが良い食べ物がチーズ以外にもあります。どんな食べ物に気を付けると良いのか見ていきましょう。

食中毒が起きやすい食べ物

ナチュラルチーズと同様に妊娠中は免疫力が低下しているため、食中毒が起きやすい食べ物は控えるほうが良いでしょう。中でも刺身、魚卵、生卵、生肉(ユッケ・レアステーキ・生ハムなど)などの生ものは基本的には控えてください。ナチュラルチーズと同様に食べる際には必ず中までしっかりと加熱してくださいね。

ビタミンAが多い食べ物

ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を保つために人間にとって必要な栄養素の1つですが、妊娠初期は取り過ぎに注意が必要です。過剰摂取してしまうと赤ちゃんの器官形成異常を引き起こすと言われています。とは言え、妊娠初期のビタミンAの過剰摂取はサプリメントなどからによることがほとんどです。ビタミンAを多く含むとされているうなぎやレバーも適量を守れば食べても問題はないでしょう。

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