蒸し大豆の食べ過ぎは良くない?デメリットや主な症状も紹介

大豆は「天然のサプリメント」と言われるほど、健康に良い成分が多く含まれています。しかし、健康に良い一方で注意しなくてはならない点も。

実際にどういった点に注意すべきなのか、また大豆に含まれる栄養・効果について、お伝えしていければと思います。そこで今回は…

  • 蒸し大豆の食べ過ぎによる症状
  • 蒸し大豆のデメリット
  • 蒸し大豆の栄養素
  • イソフラボンの効果

についてご紹介をしていきます。

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蒸し大豆の食べ過ぎによる症状

まずは、蒸し大豆を食べ過ぎてしまった場合、起こりうる症状について、お伝えしていきます。

下痢・腹痛

大豆の栄養には、食物繊維が豊富に含まれており、100gあたりの含有量は水溶性食物繊維が1.5g不溶性食物繊維が16.4gと、合わせて21.5gの食物繊維が含まれます。

参照元: 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

◎水溶性食物繊維とは…粘着性があり体内でゆっくりと吸収されるため、食後の血糖値の急激な上昇を抑制。また発酵・分解されることでビフィズス菌が増え、腸内環境を整える

◎不溶性食物繊維とは…水に溶けずに水分を吸収して膨らむため、便のカサを増やし、腸を刺激して便通を促進

他の食物繊維が豊富な野菜というと、ごぼうやさつまいもになりますが、大豆に含まれる食物繊維はその2~3倍にもなります。

食物繊維は不足がちな栄養素であるため、適度に摂ることはとても良いのですが、 摂り過ぎると下痢や腹痛の原因となる可能性 も。

通常の食事をしている方はあまり気にしなくても摂り過ぎとまではなりませんが、日頃サプリメントなどを利用しているという方は注意が必要になります。

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アレルギー症状

また、もう一点注意すべきなのがアレルギーです。 大豆アレルギーを発症する可能性 があります。大豆は離乳食としても与えられる食材であり、中でもやわらかなお豆腐は離乳食初期にも最適です。

しかし、初めて食べさせる場合にはいきなりたくさんは与えず、ごく少量からスタートして、様子を見て増やすようにすることが大切です。

蒸し大豆のデメリット

次に蒸し大豆のデメリットになる点についてまとめてみました。

太りやすい

蒸し大豆のカロリーは100gあたり187kcal 食べ過ぎると太ることも考えられます 

大豆に含まれる「大豆イソフラボン」1日の摂取量の目安が70~75mg。大豆製品でいうと、お豆腐300g、納豆2パック分ほどが目安です。食事はひとつに偏らずにバランスよくとることが大切です。

参照元:食品安全委員会>大豆イソフラボン

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ホルモンバランスが乱れる

「大豆イソフラボン」女性ホルモンの「エストロゲン」と似たような機能を持つことから、美肌や女性特有のPMSなどに効果的であると言われています。

しかし、 PMSの緩和を目的に生理前に大豆イソフラボンを摂取し過ぎると、ホルモンバランスが乱れ逆効果 となってしまう場合もありますnので、生理前は摂り過ぎないよう適度な量を食べるようにしましょう。

蒸し大豆の栄養素

続いて蒸し大豆の栄養素についてご紹介をいたします。

蒸し大豆は栄養が豊富

大豆には主に下記のような栄養素が含まれます。

  • たんぱく質
  • 食物繊維
  • 大豆オリゴ糖
  • 葉酸
  • イソフラボン など

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大豆製品には様々な加工品がありますが、栄養成分もそれぞれ違いがあります。実は、その中でも最も栄養が豊富に含まれるのが蒸し大豆。水煮や豆腐、豆乳や納豆に比べ、しっかりと栄養素が残っているのです。

  • 水煮の場合…大豆を長時間煮ている間に多くの栄養素が水に溶けてしまいます
  • 豆腐や豆乳の場合…調理の過程で食物繊維が豊富な「おから」を棄ててしまっているため、大豆製品の中でも栄養分が低い
  • 納豆の場合…オリゴ糖やたんぱく質の1種であるβ―コングリシニンという成分の含有量が減ってしまう

その点、 蒸し大豆には食物繊維やオリゴ糖、旨味が残っているため、大豆本来の栄養分をしっかりと摂ることができます 

参照元:株式会社マルヤナギ小倉屋>蒸し大豆の力

ダイエットに良い・食べるタイミングもポイント

大豆には筋肉の元となる多くのたんぱく質が含まれています。筋トレなどで筋肉がつくと基礎代謝が高くなるため、 ダイエットにも効果的 です。

また、食べるタイミングは 食事の最初に食べる のがおすすめ。食物繊維の多い食材を先に食べることで、後から食べる糖質の吸収を抑え、血糖値の急激な上昇を抑制し、糖尿病や動脈硬化、高血圧などの予防に役立ちます。

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イソフラボンの効果

先ほど少し触れましたが、注目したい栄養素であるイソフラボンの効果をご紹介いたします。

老化抑制にも良い影響を与える

先ほどもご紹介したように、イソフラボンは女性ホルモンの「エストロゲン」に似た機能を持ちます。

そのため、PMSや、のぼせやほてりなどといった更年期症状の緩和エストロゲンの分泌量は加齢に伴い減少してしまうのですが、それにより起こる心身的なトラブルの改善に役立つとされています。大豆イソフラボンは 老化の原因となる活性酸素を除去・抑制し、健康的な体づくりをサポート してくれるのです。

美容や睡眠の質の向上を目的とする場合には、就寝に近い夕食時に取り入れると効果的です。

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まとめ

蒸し大豆について、摂取する上での注意点や栄養効果についてご紹介をしましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 蒸し大豆は他の野菜と比べても食物繊維が豊富に含まれているため、食べ過ぎると下痢や腹痛を起こす原因となる
  • 蒸し大豆のカロリーは100gあたり187kcalで、多くのたんぱく質を含むため、ダイエットにも良い食材
  • イソフラボンは女性ホルモンの「エストロゲン」に似た機能を持ち、PMSや更年期症状の緩和、加齢にともなう心身的なトラブル改善に役立つ
  • 食事の最初に食べることで、血糖値の急激な上昇を抑制し、糖尿病や動脈硬化、高血圧などの予防に役立つ
  • 大豆加工品の中でも蒸し大豆は最も栄養が豊富

蒸し大豆はたんぱく質が特に豊富で、肉に劣らないほどたんぱく質が含まれていることから「畑の肉」とも呼ばれるほど。

蒸し大豆はサラダや煮込み料理、カレーのトッピングなどにそのままさっと使うことができるのも便利ですね。せっかく大豆製品を摂るのであれば、豆そのものの美味しさを味わえる蒸し大豆を選んでみて。

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