ムラサキウニの毒性はどのくらい?危険性や食べ方・処理の仕方も!

日本人になじみの深いウニですが、食用のものと食べられないものがあるのをご存じですか?食べられるウニの中にはトゲに毒を持っているものもあるので、取り扱いには注意しなければなりません。この記事では、

  • ムラサキウニとは
  • ムラサキウニは毒性がある?
  • 日本にいる毒を持つウニ2選
  • 毒を持つウニは食べられる?

これらのテーマについてご紹介いたします。

ムラサキウニとは

世界には約900種類ほどのウニがいると言われています。多くのウニは食べられないため、食用とされるのはわずか16種類ほど。そのうち日本でよく食べられているのはわずか6種類です。ここでは、日本でよく食べられているムラサキウニについて解説していきます。

ムラサキウニの特徴

食べられるウニのうち、国内で最もポピュラーなムラサキウニの特徴を紹介します。

  • 見た目:紫色を帯びた黒色をしていて円形、つやのある太くて長いトゲを持っている
  • 大きさ:殻の直径はおよそ6cm前後
  • 身の色:白みかかった淡い黄色、「白ウニ」と呼ばれることもある
  • 味:淡白で上品な甘み、独特の磯の香りがする

ムラサキウニの生息地・旬

ムラサキウニの生息地と旬についてはコチラです。

  • 生息地:青森県より南の日本海側、茨城県より南の太平洋側、九州沿岸部、台湾や中国でも生息している
  • 旬:6月から8月、ただし、日本海側と太平洋側では微妙に時期が異なる

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ムラサキウニは毒性がある?

ムラサキウニには毒性はありません。しかし誤って触れたり踏んでしまうと、鋭い痛みを生じます。刺さってしまったウニのトゲはすぐに取り除きましょう。ウニのトゲはお酢に溶けるため、浸してみるのも効果があります。深く埋まってしまった場合には病院へ行き、取り除いてもらってください。

(参考:MSDマニュアル)

毒は無い

ムラサキウニには毒性はありません。もし、ムラサキウニの毒で腫れてしまったといった情報を耳にした時は、有毒ウニのガンガゼのことを指しているのかもしれません。ガンガゼはムラサキウニによく似ているため、見間違えてしまうこともあります。見分けるにはトゲに注目してみましょう。ガンガゼのトゲは長さが30cmほど、細くて鋭いため触れただけで皮膚に刺さりやすくなっています。一方、ムラサキウニのトゲは10cmほどで手で触った程度では刺さることはありません。

ムラサキウニを素手で触ると紫色や茶色に染まるので注意しましょう。

(参考:JLA救助救命本部)

バフンウニも毒は無い

バフンウニも食用ウニなので毒はありません。他のウニと比べると殻の直径がおよそ5cmとやや小さめで、針が短いのでタワシのように見えるのが特徴です。鮮やかなオレンジ色の身で濃厚な味と甘みが強く、練りウニなどにも使われます。

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日本にいる毒を持つウニ2選

毒を持つウニとして有名な、ガンガゼ・ラッパウニ。食べると重篤な症状に陥る可能性があるので、口にしてはいけません。また、トゲに刺さると激しい痛みを伴うので注意が必要です。ガンガゼとラッパウニの特徴について解説していきます。

ガンガゼ

ガンガゼは、毒をもつウニとして一番よく知られています。30cm以上にも達する長くて鋭いトゲを持っており、人の皮膚に刺さりやすい構造をしています。岩場に隠れて生息しているため、いることに気づかずに刺される場合も。

地域によっては食用として用いられますが、味や甘みは落ちると言われています。

ラッパウニ

体長約10cmほどの大きさで、ラッパ型の叉棘(さきょく)と呼ばれる毒を含んだトゲを持っています。叉棘は触れると蕾のように閉じて短いトゲで刺し、毒を注入する仕組みになっています。ウニのトゲに刺されたというよりは噛まれたといった感じです。素手では絶対に触らないようにしましょう。

刺された後の毒の出方に個人差があり、何も感じない人もいればアレルギー反応を起こして呼吸困難になることも。気分が悪くなったり呼吸が荒くなったりした場合には、すぐに医療機関の診断を受けましょう。

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毒を持つウニは食べられる?

毒を持つウニの中には食べられるものもあります。しかし猛毒を持つ種類もあるので、十分に注意して取り扱わなければなりません。ここでは、ガンガゼを例に解説していきます。

一応食べられる

ガンガゼ有毒ウニですが、食用のウニのように卵巣や精巣を食べることができます。味は薄く、ムラサキウニやバフンウニには劣るようです。

ガンガゼは釣りの餌として用いられることもあり、釣具屋で購入することができます。

毒ウニの下処理の仕方

調理前に長いトゲを折る必要があります。トゲは脆いので棒で叩いたり、箱に入れて振ったりすれば比較的簡単に折れます。

トゲを折った後は食用のウニのように体を割り、中身の卵巣や精巣を取り出せば完了です。

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まとめ

ムラサキウニの特徴や、有毒ウニについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • ムラサキウニとは、食べられるウニのうち国内で最もポピュラーなウニ
  • 太くて長いトゲがあり紫色を帯びた黒色のムラサキウニには毒性はない
  • 日本にいる毒を持つウニにはガンガゼやラッパウニがいる
  • 毒を持つウニも取り扱いに注意して下処理すれば一応食べられる

様々な種類があるウニですが、有毒ウニも食べられるとは驚きですね。しかし、味は特別美味しいわけではないようなので、食べるのは避けた方が良さそうです。美味しい食用ウニがあるので、旬の時期にウニの美味しさを楽しみたいですね。

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