桑の実とはどんな果実?食べ過ぎるとどうなる?美味しく食べる方法も!

桑の実がどんなものか、知っていますか?あまり知られていないかもしれませんが、実だけでなく葉っぱも栄養価の高い、とても体にいい植物なんです。そこで今回は

  • 桑の実とはどんなもの?
  • 桑の実の効果効能
  • 桑の実のおいしい食べ方
について。毎年春には自家製の桑の実を食べられる環境にある、筆者の体験も踏まえてご紹介していきますよ。

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桑の実とは

桑の実とはどのようなものなのでしょうか。まずは基本情報のご紹介です。

桑の木になる果実

桑の実とは、クワ科クワ属の落葉樹になる果実の総称です。「マルベリー」とも呼ばれています。

桑の実は最初は白く、徐々に赤くなり、熟すと赤黒くなります。果実はラズベリーなどと似た形で、小さな粒が集まって1つの果実になっています

桑にはわかりやすい花はありません。花と呼ばれるものはありますが、花弁がないのです。

茎につく花の部分がそのまま実となります。白い毛のような根のようなものが出てきたかと思えば、それが細い繊維のように変化して実が膨らんできます。

ラズベリーにも小さな粒の隙間に毛のような繊維が生えていますよね。あのイメージです。

旬の時期

実の旬は6月頃です。4〜5月に花が咲き、6月初旬〜下旬に熟します。

桑の実は自家栽培でもとても簡単に収穫ができます。成長も早く、木が大きくなれば実は大量になります。最初の家庭菜園としてもとてもおすすめできますよ。

味や食感

実をそのまま食べても正直おいしくありません。決してまずくはないのですが甘みも香りもとても薄く、これで本当に熟してるの……?という印象です。

食感はラズベリーよりもやわらかく、噛んでも特に弾力があるわけではなく簡単に潰れます。

こう言うとおいしくなさそうに感じてしまうかもしれませんが、そんなことはありません!桑の実は加工して食べるのが正解なんです。これは後述しますね。

また桑は葉を乾燥させて煎じれば、お茶として楽しむこともできます。

桑の葉のお茶には腸の調子を整えて便秘を解消し、肝機能を高めて肥満の防止、血糖値の上昇をゆるやかにするなど、様々な効果効能が期待できます。

市販の桑茶は、お茶にしては高級なものです。これが自家製で手に入るとなれば最高だと思いませんか?

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桑の実の効能

とても重要な、桑の実の高い栄養価について解説します。

主な栄養素と効能

桑の実はその栄養価の高さからスーパーフードであるとも言われているほど。健康や美容に役立つ成分がたっぷり含まれています。

  • 美肌効果
  • アンチエイジング効果
  • 目のストレスを緩和
  • 貧血予防
  • 生活習慣病の予防

などが桑の実を食べることで得られる主な効能です。なんだかすごいですよね。

ビタミンCは非常に多く、その量はみかん以上。またその他のビタミンやミネラルも豊富です。

コラーゲンを生成し、免疫力の向上、抗ストレスホルモンの分泌などの役割も果たします。強い抗酸化作用があり、アンチエイジングにも効果的です。

フィトケミカルの効能

フィトケミカルというものをご存知ですか?

これは植物が有害なものから自身を守るための成分のことで、ポリフェノールカロテンなどが挙げられます。

抗酸化力を持つのがその特徴で、細胞の酸化を防ぎ、老化や病気のリスク低下が期待できます。

  • アントシアニン ・・・ 強い抗酸化作用、目の健康維持に
  • ゼアキサンチン ・・・ 強い抗酸化作用、目の病気の予防
  • レスベラトロール ・・・ 若々しさを保つ、長寿遺伝子を活性化
  • ルティン ・・・ 生活習慣病から体を守る、目の病気の予防

これらは桑の実に特に多く含まれるフィトケミカルです。色の濃い桑の実はとても目にいいことがわかりますね。

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桑の実を食べ過ぎるとどうなる?

優れた効果を発揮する桑の実ですが、念のため食べる際の注意点についても紹介しておきますね。

おなかを壊すことがある

ある程度の量なら便通の改善が期待できる桑の実ですが、大量に食べれば当然お腹がゆるくなることも。

なんとなくお腹の調子が悪かったり下痢を起こした場合には、桑の実の大量摂取も原因かもしれません。

過剰摂取になる事は少ない

とはいえ、害があるほど桑の実を大量に摂取する人はおそらくいないと思います。

まぁ何事も適量が大事です。体にいいからといって、そればかり摂り過ぎるのはよくないということですね。

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桑の実のおいしい食べ方

お待たせしました!桑の実のおいしい食べ方について順番にご紹介します。

生で食べる

もちろん生で食べられます。桑の実は種が口に残らないのでとても食べやすいです。

ただ前述の通りさほどおいしくはありません。この味が好きな人にはいいと思いますが、正直多くの人が物足りないと感じるような味

生の桑の実をほとんど見かけないのは、この味が理由ではないでしょうか?ケーキの上に乗っているのも見たことがないですよね。

ジャムにして食べる

桑の実の加工品としてもっともポピュラーなのがジャムです。名前もベリーですし、他のベリー類と同じようにジャムとして楽しめますよ。

桑の実のジャムは糖分を加えて煮詰めるだけで簡単にできますし、スイーツとしてだけでなく肉料理のソースやドレッシングとしても使えます

量があるならまずはジャムに挑戦してみるのがいいかもしれません。

ドライフルーツにして食べる

桑の実を家庭で干して、簡単ドライフルーツを作ってみるのはいかがでしょうか。ドライにすれば水分が飛んで、甘みも味も濃くなります

ヨーグルトやシリアルに入れても、パンやクッキーなどの焼き菓子に混ぜても。紅茶に浮かべて飲んでもいいですね。

焼き菓子にして食べる

我が家では基本的にこの食べ方です。グルテンフリーや材料にこだわった自家製パウンドケーキをよく焼くのですが、その生地に混ぜて焼いています

桑の実は水分が多いのでケーキがしっとりしますし、なにより色がかわいいです。

実から真っ赤な色が流れ出て、桑の実を生地に入れるだけでピンク色や紫色のグラデーションが美しいパウンドケーキが簡単にできあがります

また火を通すことで甘みも感じられますし、なにより生地が甘ければ実の味の薄さも気になりません。

手軽ですし大量に入れればとてもおいしいので、たくさん消費したい場合にはぜひ試してみてくださいね。

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まとめ

桑の実は味に大きな特徴がないので加工しやすいことも魅力です。また実だけでなく葉まで体にいいとは素晴らしいですよね。

この記事をまとめると

  • 桑の実はとても体にいい
  • 強い抗酸化作用や、目にいいのが特徴
  • 実だけでなく葉もお茶として飲める!

自宅でも簡単に育てられるので、ぜひ家庭菜園を試してみてください。自家製のお茶もいいものですよ。

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