暑い季節に食べたくなる“口当たりの良い和菓子・羊羹(ようかん)”は、夏のお中元・御土産などにも選ばれることが多いですよね。
今回は意外と知らない「水羊羹」と「羊羹」について詳しく注目していきます。
冷たくほんのりとした甘味が美味しく“夏には食べたくなる!”といった方も多いのではないでしょうか。羊羹は鎌倉時代から室町時代にかけて、禅宗と共に中国の禅僧によって日本に伝わったとされています。- 「水羊羹」と「羊羹」の特徴&違いを徹底解説!
- 「水羊羹」と「羊羹」の味わいの違いとは?
- 「水羊羹」と「羊羹」の成分・カロリーをご紹介!おススメの「水羊羹」「羊羹」商品も要チェック!
是非、歴史ある「羊羹」について詳しくなってくださいね。
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目次
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水羊羹と羊羹の違い
まずは「水羊羹」と「羊羹」の特徴から違いを詳しくお伝えしていきます。
水羊羹とは
水羊羹とは
寒天を煮て溶かしたものに砂糖・こし餡を混ぜ入れ、型に流し込み固めたもの
で、大きな特徴に 使用する寒天・砂糖・こし餡を少なめにしている
ことが挙げられます。水羊羹は江戸時代中期頃に作られたことが始まりとされており、一般的に食べられるようになったのは明治時代以降と言われています。
羊羹とは
羊羹とは
練り羊羹・水羊羹・蒸し羊羹などの総称
のことで、一般的には練り羊羹のことを指す場合が多いです。本来、羊羹は中国の古い点心の1つ「羊肉を使用したとろみのある汁物」でしたが、伝来した鎌倉時代は
- 仏教では肉食を禁じていた
- 日本では羊肉を食べる習慣が無かった
ことなどから
色合いが似ている小豆・葛粉などを使用し、中国から伝わった羊羹に見立てて作られた
水羊羹と練り羊羹の違いとは?
2つとも原材料は寒天・砂糖・小豆と同じですが、糖度と食感・日持ちが大きく違います。水羊羹の方が、糖度が低め・食感がゼリーのようにツルンとしており、日持ちも短くなります。スポンサードリンク
水羊羹と羊羹の味の違いは?
ここからは「水羊羹」と「羊羹」の味わいの違いを詳しくご紹介していきます。
さっぱりとした味の水羊羹
水羊羹は
水分量が多いためゼリーのような弾力性があり、柔らかい口当たり
- 普通の羊羹と比べて、甘味が薄いものが多い
- 使用されている砂糖の種類によっては濃厚な甘味のものもある
- 地域によっては、砂糖の代わりにハチミツ・こし餡の代わりに栗や芋を練ったものを使用されることもある
などが挙げられ
普通の羊羹よりも味わい・食感ともにさっぱりと頂ける
濃いめで食べ応えのある羊羹
羊羹は
こし餡が使用されているため、舌触りが滑らか
- 甘味が強いため、濃い日本茶などとよく合う
- 粒餡をしようしているものは、甘さだけでなく小豆の食感も楽しめる
- 白小豆を使用したものは、小豆を丸ごと使用されていることもありツルンとした食感と小豆の味わいが楽しめる
などが挙げられ
濃厚な甘味としっとり感があるため、食べ応えがある
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水羊羹と羊羹の成分の比較
ここからは「水羊羹」と「羊羹」の成分やカロリーを比較していきます。
成分・カロリーの比較
「水羊羹」と「羊羹」のカロリーと成分を比較していきましょう。
水羊羹 | 羊羹 |
100gあたり約74kcal | 100gあたり約216kcal |
100gあたりの糖質量は約11.92g | 100gあたりの糖質量は約33.35g |
ビタミン・ミネラルも含まれており、特に銅と鉄が豊富 | ビタミンK・B2、ナイアシン・鉄・亜鉛・銅・マグネシウムなどが含まれている |
どちらの方がヘルシーなのか
「水羊羹」と「羊羹」のカロリーや糖質量で比較してみると
水羊羹の方が低カロリー・低糖質
- 小豆・・・糖質をエネルギーとして利用するのが早い特徴があるため、夏バテ予防・疲労回復などに効果的
- 寒天・・・食物繊維が豊富なため、便秘解消・コレステロールの吸収を防ぐ効果などに効果的。また満腹感も得やすい
- 砂糖・・・防腐効果だけでなく、脳のエネルギー源となったり精神を安定させる効果などに期待できる
などの効能にも期待できます。
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おすすめの水羊羹・羊羹
ここからは「水羊羹」「羊羹」のおススメ商品をご紹介していきます。
水羊羹「とらや」
京都の老舗和菓子店「とらや」は、室町時代後期に創業し後陽成天皇のご即位以後、御所の御用を勤めています。明治2年の東京遷都以後も、「とらや」は東京に進出し現在まで愛されています。
「とらや」の水羊羹は期間限定販売されており
- 水羊羹 御膳(こし餡)
- 水羊羹 小倉
- 水羊羹 抹茶
- 水羊羹 黒砂糖
などの商品が販売されています。老舗店の上品で上質な味わいを是非一度お試しくださいね。
羊羹「舟和 芋ようかん」
創業明治35年の「舟和」の創業者が、当時高級品であった煉羊羹の代わりに庶民が食べられる「芋ようかん」を考案したことで誕生したと言われています。「舟和」の芋ようかんは
- 日持ちが短い
- 着色料・保存料・香料は一切使用していない
- さつま芋と砂糖・少量の食塩を使用しているため、素材がもつ素朴な味わい
を楽しむことができます。是非、どこか懐かしく優しい味わいをお試しくださいね。
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まとめ
この記事をまとめると
- 水羊羹とは少量の寒天を煮て溶かしたものに少量の砂糖・こし餡を混ぜ入れ、型に流し込み固めたもので水分量が多く、サッパリとした味わい
- 羊羹とは練り羊羹・水羊羹・蒸し羊羹などの総称のことで、一般的には練り羊羹のことを指す場合が多い
- 羊羹(練り羊羹)は寒天を煮て溶かしたものに砂糖・こし餡を混ぜ入れ、型に流し込み固めたもののことで食べ応えがあり濃厚な味わい
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