サクッとした衣を噛むとじゅわっと肉汁が溢れ出す…。アツアツ揚げたてのメンチカツは、何ものにも代え難いものがありますよね。
お店で購入するメンチカツと違い、家庭で揚げるメンチカツは油の温度を間違えると生やけになってしまうことも。
- メンチカツの定義について
- ひき肉を生で食べてはいけない理由
- 食中毒の症状について
- メンチカツを中までしっかり火を通す方法
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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メンチカツとは?
特徴
メンチカツの特徴は、豚肉や牛肉などのひき肉がベースになっていることです。見た目が似ているコロッケとの違いはベースとなっている食材の違いと言えるでしょう。
料理名 | ベース食材 |
コロッケ | じゃがいも |
メンチカツ | 挽き肉 |
使う材料
メンチカツに使用する材料は、お店や家庭によって差があります。一般的な材料としては、以下のものが挙げられます。
- ひき肉(豚・牛が多く比率は店により異なる)
- 玉ねぎ
- 調味料
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ひき肉は生で食べてはいけない!
鶏肉・豚肉は生で食べてはいけない
鶏肉や豚肉を食べる上で最も注意が必要なのは、中までしっかりと火を通すこと。その理由は食中毒の恐れがあるためです。豚や鶏は、腸の中にカンピロバクターやサルモネラ菌といった危険な食中毒菌を有している場合があります。
食肉工場でひき肉を製造する際は、原料である鶏肉や豚肉を機械に投入し巨大なミキサーを使用して肉を挽くことになりますが、腸内に残存していた食中毒菌もミキシングによって全体に拡がってしまう可能性が高くなります。
そのため、目に見えない小さな食中毒菌が付着しているリスクを考慮してしっかりと全体に火を通す必要があるのです。
牛肉でもひき肉は危険
牛肉においても、ひき肉として食べる場合はしっかりと火を通す必要があります。これは、消化器官などに食中毒菌が存在する可能性が高いため、ひき肉にする際はリスクが生じるためです。
その一方で、ステーキなどの調理方法で牛肉を食べる場合は「レア」などの生に近い焼き加減でも問題はありません。ただし、まな板などからの二次汚染を防ぐため、表面だけはしっかりと加熱する必要があるでしょう。
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食中毒の症状は?
食中毒菌は数多く存在しますが、主な症状と対策について解説します。
こんな症状がでることも
カンピロバクター
鶏肉の内部に存在することが多い食中毒菌です。
- 下痢
- 腰痛
- 発熱
などが症状として挙げられます。
腸管出血性大腸菌0-157
その名の通り牛や豚の腸内に存在する食中毒菌です。
- 激しい腹痛
- 血便を含む下痢
- 嘔吐
などが症状として挙げられます。
平成31年2月に同系列の焼肉店において、大量に食中毒被害を出した事案がありましたがこの原因となったのも0-157でした。(ハラミに付着していた菌を複数の客が喫食したことで発生)
サルモネラ菌
食肉や卵など、家畜の糞便に存在することの多い食中毒菌です。
- 腹痛
- 水様性下痢
- 発熱
- 嘔吐
などが症状として挙げられます。
対策は?
食中毒を発生させないための対策として、最も効果的なのは
- つけない
- ふやさない
- やっつける
ことをしっかりと守ることが大切です。具体的には、
- 調理前に必ず手洗いする(つけない)
- 食材に極端な温度変化が起こらないように冷蔵庫で保管する(ふやさない)
- 食肉は中心までしっかり加熱する(やっつける)
この食中毒予防3原則は、非常に重要なため家庭でも必ず実践するようにしましょう。
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メンチカツが生やけにならないコツは?
生焼けになる原因
メンチカツが生焼けになる原因の一つが一度に大量のメンチカツのパティを油に投入してしまうことです。一度に大量のメンチカツを油に投入すると、油の温度が急激に下がってしまい、メンチカツの中心部までしっかりと火が通る前に外側が焦げ付いてしまうのです。
対処法
一度に投入する数を決めておく
油に大量のメンチカツを投入することをやめ、「1回の油調は3個まで」など数を固定しておくと火が均一に通ったメンチカツを揚げることが出来ますよ。
不安な場合はキッチン用の温度計を使用する
今回紹介した食中毒菌は全て火に弱い性質を持っています。具体的には75℃以上加熱を1分行うことで完全に死滅させることが可能です。キッチン用の温度計を油調中のメンチカツに挿した状態で時間を計測すると安心して火の通ったメンチカツを作ることが出来るためおすすめです。
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まとめ
この記事をまとめると
- メンチカツはひき肉をベースとした種を油で揚げた料理
- 食肉をひき肉にする際は食中毒菌が付着しているリスクがあることを理解する
- 食中毒による症状は様々だが、「つけない」「ふやさない」「やっつける」の食中毒予防の3原則をしっかり頭に入れておけば大丈夫
- メンチカツを油で揚げる際は、油の温度低下を避けるため1度に投入する数を決めておくことや、キッチン用温度計で中心温度を確認すると安心
いかがだったでしょうか。
怖いイメージのある食中毒ですが、しっかりと対策を行えば必要以上に恐れることはありません。みなさんが家庭でメンチカツを作る際に、今回の記事の内容が役に立てば幸いです。
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