みかんが酸っぱい原因は?原因はクエン酸!甘い品種や甘くする方法!

冬の果物と言えば『みかん』です。みかんにはとてもたくさんの品種があることを知っていますか?品種によって甘みが強いもの、酸味が強いもの、果肉の柔らかさ、果皮の色、収穫時期などに違いがあります。甘いみかんが好きな人は甘い品種を、酸っぱいみかんが好きな人は酸っぱい品種を選べば好みのみかんに出会える可能性が高くなります。でも、『せっかく買ったみかんが酸っぱかった。』ということもありますよね。みかんが酸っぱい原因を知れば、甘くする方法がわかります。今回は、

  •  みかんの種類
  •  みかんが酸っぱい原因は?
  •  酸っぱいみかんを甘くする方法
についてご紹介いたします。

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みかんの種類  

みかんにはたくさんの品種があります。『みかん』とひとまとめにされてしまうことが多いですが、温州みかんには100種類以上の品種があります。品種が多すぎるので、品種名ではなく取れる時期で早いほうから 『極早生(ごくわせ)』『早生(わせ)』『中世(なかて)』『晩生(おくて)』 と呼び分けられることも多いです。でも、酸っぱいみかんや甘いみかんが好きという好みがある人は、品種で選ぶのがおすすめです。

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みかんの品種は豊富  

秋から冬にかけて旬を迎える日本人にとって馴染みのあるみかんは、『温州みかん』と呼ばれる種類のみかんです。品種改良によって今では100種類以上もあります。たくさんの品種があるので、スーパーでは『温州』や『早生みかん』と書かれていることが多く、 品種名よりも収穫時期で呼び分けられることが多い ようです。

極早生

9〜10月ごろから出荷される1番早いみかんです。外皮は緑や緑っぽい黄色で、酸味が強くさわやかな味が特徴です。日南の姫・日南1号・豊福早生・上の早生・ゆら早生など。

早生

11月に出荷されるみかんです。外皮は黄色っぽく、極早生よりも酸味が抑えられ甘みが増しますが、さわやかな味が特徴です。宮川早生・原口早生・田口早生・山下紅早生・小原紅早生など。

中世

12月に出荷されるみかんです。温州・普通温州とも呼ばれます。みかんの旬の時期に収穫されるみかんなので、糖度が高くまろやかな味が特徴です。外皮はオレンジです。南柑20号・愛媛中世・向山温州・石地温州・西南のひかり・べにばえなど。

晩世

12月下旬〜3月頃まで出荷されるみかんです。外皮やじょうのう膜が厚いため長期保存に向いているので、収穫後1か月程度保存して甘みを強めてから出荷されることも多いようです。外皮はオレンジで甘みと酸味が強いのが特徴です。青島みかん・大津4号・林温州・あすきなど。

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酸っぱい品種  

酸っぱいみかんが好きな人は極早生みかんがおすすめです。日南1号は極早生を代表する品種で、甘みもありますが酸味が強いためさっぱりと食べられます。本来は甘みが強い品種でも早取りされたものは酸味が強くなるので、早生でも外皮が緑に近い黄色のものや、外皮が硬いものは酸っぱい可能性が高いです。

甘い品種

甘いみかんが好きな人は中世〜晩世のみかんがおすすめです。西南のひかりやべにばえ、青島みかんは特に甘みが強い品種です。

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みかんが酸っぱい原因は?  

極早生や早生など旬の時期よりも早く収穫されるみかんや、十分に熟す前に収穫されたみかんは酸味が強くなる傾向があります。みかんの酸味の元になっているのはクエン酸です。 クエン酸の量が多いほど酸味が強くなります。 

原因はクエン酸  

みかんの酸味の元はクエン酸です。クエン酸は糖の代謝に関わる成分で、疲労によって生じる乳酸を減少させる働きをします。みかん以外にも梅干しなど想像するだけで、唾液が出てくるような酸っぱさのあるものに含まれています。クエン酸はみかんが呼吸するときに使われます。そのため、 収穫後の貯蔵期間が長くなればどんどんクエン酸が使われるため酸味が減り、甘みを強く感じる ようになります。

甘味の原因はショ糖

果物の甘みは果糖・ショ糖・ブドウ糖などの糖分が原因です。 みかんにはショ糖が多く含まれています。 甘みの強さは果糖>ショ糖>ぶどう糖の順番で、果糖はブドウ糖の2倍甘味が強いと言われています。また、どの糖類が多く含まれるかで冷やすと甘みを増すもの、温めると甘みを増すものに分かれます。みかんはショ糖が多いので温めると甘みが増します。冷やすと甘みが増すのは果糖が多いブドウ、りんご、キウイなどです。

甘いみかんの見分け方

甘いみかんを見分けるポイントはヘタ・色・キメです。

ヘタ

みかんのヘタは木に実っている時間が長いほど黄色くなるため、緑っぽいものよりも黄色いものが甘みが強い傾向があります。またヘタの中心にある軸は細いほど果実に届く水分が少なくなるため糖度が高くなります。

外皮がオレンジ色に近いほど熟しているので甘みが強くなります。

キメ

外皮がすべすべでキメが細かいものほど甘みが強いです。

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酸っぱいみかんを甘くする方法  

せっかく買ったみかんが酸っぱかったときには甘くする方法があるので、試してみてください。

①温める  

みかんはショ糖が多いので温めると甘みが強くなります。40度前後の湯に10分程度浸けるだけで甘みがまします。電子レンジで温める時には破裂防止のため皮の数カ所に切り込みや穴をあけて500wで20〜30秒程度温めます。

②揉む  

みかんの酸味の元になるクエン酸は、みかんに傷が付くと修復するときに使われます。みかんを揉んでダメージを与えるとクエン酸が消費されるので甘みが増します。ただ揉んですぐではクエン酸が消費されないので数日置いておから食べましょう。あまり強く揉みすぎると果肉を潰してしまい傷みやすくなります。

③置いておく

クエン酸はみかんが呼吸するときに使われるので、収穫後時間が経つほど少なくなり酸味が減ります。気温が高いほど呼吸の量が増え、低いと呼吸量が少なくなるため、10度くらいのところで保管するのがおすすめです。

まとめ

『みかんが酸っぱい原因は?原因はクエン酸!甘い品種や甘くする方法!』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 極早生や早生みかんは酸味が強い
  • みかんの酸味の元はクエン酸
  • みかんにはショ糖が多く含まれるので温めると甘みが増す

みかんの酸っぱさの原因はクエン酸です。早取りされたものほどクエン酸が多いので酸味を強く感じる傾向があります。クエン酸は収穫後時間が経つほど減っていくので甘いみかんが好きな人は少し保存してから食べるのがおすすめです。

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