鯖を食べた後に下痢や腹痛になった場合、原因は「ヒスタミン中毒」とサバに寄生する「アニサキス」があげられます。実際に症状が出てしまった場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。原因を知っていることで、迅速な対応ができますよ。今回は鯖が原因で起こり得る食中毒やアニサキスの症状について以下の内容に沿ってご紹介していきます。
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目次
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鯖を食べると出る悪い症状一覧
鮮度が落ちた鯖を食べたり、生魚を食べたりすることで起こり得る症状をご紹介していきます。
腹痛・下痢
アニサキスが原因の場合は、食後3～4時間経過したあとに症状が現れます。胃を刺されているような強い痛みを感じます。実は、この症状は胃の壁にアニサキスが刺さったことによる直接の痛みではなく、アニサキスに対するアレルギー反応によるものだと言われています。
食中毒が原因の場合は、食後30分前後で症状が現れます。原因によって症状がでるタイミングが違うので、判断しやすいかもしれませんね。
蕁麻疹・発熱
アニサキスやヒスタミン中毒によるアレルギー症状として蕁麻疹・発熱があります。多くは腹痛と同タイミングで症状が現れます。身体が悪いものと体内で戦っているため、様々な反応が現れます。
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鯖アレルギーとは?症状を解説
鯖アレルギーは魚の筋肉に含まれる「パルブアルブミン」に対して反応をするものです。このアルブミンは血合の多い魚には少ないとされています。
鯖アレルギーは経口摂取ではなく皮膚から起こる？
最近では、鯖を摂取してアレルギーを起こすというよりは、皮膚からのアレルギー症状だと言われることが増えてきています。鯖アレルギーの症状が出る人は、もともと手湿疹やアトピー性皮膚炎を有している特徴があり、皮膚からアレルギー物質が侵入し、アレルギー反応が起こるとされています。
症状が出やすい箇所
蕁麻疹の症状は顔や首、口の中に出ることが多いとされています。全身に起こる蕁麻疹は魚のアレルギーではなく、アレルギー性食中毒(ヒスタミン中毒)である可能性があるので、症状が出た際に、自身の症状のタイプを医療機関でしっかりと確認しましょう。
対処法は?
まず、鯖を食べないことが大前提ですが、皮膚からの侵入の可能性があるため、魚に「触らない」ことも重要です。
本当にアレルギー?検査で確かめる
心配な方は、病院でアレルギー検査を行いましょう。原因が分かれば対策が取れますので安心ですよね。検査には以下の2種類があります
- 血液検査：特異的IgE（検査項目：タラ、マグロ、サケ、サバ、アジ、イワシ、カレイ、エビ、カニ、ムラサキイガイ、ロブスター、イカ、タコ、ホタテ、アサリ、カキ）など
- 皮膚テスト（プリックテスト）：特殊な1㎜程度の針で皮膚に抗原を少量入れて、15分後に皮膚の反応をみます。
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ヒスタミン食中毒とは?症状を解説
魚のアレルギー症状によく似ている症状が現れるヒスタミン中毒ですが、実際の食材そのもののアレルギーではないことから、通称「うそアレルギー」とも言われています。
ヒスタミンとは
鯖などの青魚には「ヒスチジン」という物質が多く含まれています。ヒスチジンは、鮮度が低下していく過程で「ヒスタミン」に変化する成分です。このヒスタミンがアレルギーを引き起こします。やっかいなのが、加熱処理をしても取り除けないのです。
このスタミンをそのまま食べると、アレルギーと『同じような』症状が出てくることがあるのです。
何時間で症状が出る?
ヒスタミン食中毒の症状は、食べた直後から1時間以内に、顔面、特に口の周りや耳たぶが紅潮し、頭痛、じんましん、発熱などで、重症になることは少ないです。発症した場合には、抗ヒスタミン剤が効果的ですので、速やかに医療機関に相談しましょう。
引用：消費者庁
対処法は?
- 鮮度が良い状態を保つ：ヒスタミンは鮮度が落ちると増殖します。常温で放置せず、すぐに冷蔵庫で保存するようにしましょう。釣りで捕った魚も氷をたくさん詰めたクーラーボックスに入れる等、常温での保存時間を少なくしましょう。
- 下処理を早めに行う：ヒスタミンはエラや消化管に多く存在するので、魚のエラや内臓はできるだけ早く除去しましょう。
- 鮮度が落ちた魚は食べない：ヒスタミンは、加熱しても除去できない成分なので、一度生成されてしまったら症状は免れません。常温に放置してしまった魚があれば、食べずに処分しましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- 腹痛や下痢の原因はヒスタミン食中毒orアニサキス
- 症状が出る時間によって原因が分かる
- ヒスタミン食中毒はうそアレルギーとよばれている
- 鯖アレルギーは検査で簡単にわかる
いかがだったでしょうか。鯖アレルギーと呼ばれているものは、一概にアレルギーとは言えず「ヒスタミン食中毒」や「アニサキス」も疑われます。鯖アレルギーだと思っていたら、鮮度が落ちていた魚を食べてしまっただけなんてこともあり得ます。自身の安全を守るためにも症状が出た際は原因をしっかりと特定するようにしましょう！
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