クランベリーの食べ過ぎは危険?下痢や腹痛の原因になるって本当?太りやすくなる?

皆さんはクランベリーという果物をご存知ですか?最近になって健康効果が高いことが世界中に知られるようになりました。日本でもクランベリージュースやドライクランベリーなどの加工品が販売されていますよね。

そんな身近になってきているクランベリーですが、食べ過ぎてしまうと様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

今回の記事ではクランベリーとはどのようなフルーツなのか、どのような栄養素を持っているのか、食べ過ぎた時の悪影響について解説していきたいと思います。 

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クランベリーってどんなフルーツ?

英名 Cranberry
別名・和名 苔桃
エネルギー(100gあたり) 46kcal
糖質量(100gあたり) 7.4g

クランベリーは、ヨーロッパやアメリカなどで一般的に食べられている小さな果物です。直径1cmほどで熟すと赤く色付きます。

そのまま食べてもあまり甘みがなく酸っぱいため、加熱してジャムなどに加工して食べられていることが多いです。和名では「ツルコケモモ」と言いますが、日本ではあまり見かけない果物です。輸入モノはアメリカ産やカナダ産が多く、フレッシュや冷凍されたものがあります。

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クランベリーに多く含まれる主な5つの栄養素

クランベリーの赤色を作っているのは、アントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種です。非常に強い抗酸化作用を持つため、がん予防や体のサビを除去しアンチエイジング効果があると言われている成分です。また、食物繊維の一種であるペクチンには整腸作用・コレステロール値の調整・血糖値を下げるといった効果があり、体に良く食材です。

  • アントシアニン:アントシアニンは天然に存在する色素の一種です。赤紫の色のキャベツやナス、ブルーベリーと言った紫色の果物や野菜に多く含まれています。代表的な健康効果は、視力に関わる眼精疲労の解消効果やメタボ解消の力があります。
  • ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。
  • プロアントシアニジン:プロトアントシアニンは、植物性の赤い色素の中でもぶどうの皮や種に含まれている色素です。通常のアントシアニンとは異なり肌や骨、血管の健康に不可欠なコラーゲンの生成を促進させます。またシミの原因になるメラニンの生成を抑制する働きを持っています。
  • ペクチン(水溶性&不溶性):ペクチンは、植物の細胞壁に含まれている多糖類で、砂糖やさんを加えることでゼリーの様なとろみに変化します。水溶性と不溶性の2種類に分類することができ、主な働きは便秘・下痢の解消、コレステロール値、血糖値を下げる栄養素です。
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。

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クランベリーは食べ過ぎると危険?

様々な栄養素を含むクランベリーですが、食べ過ぎてしまうと次のようなデメリットが生じる可能性があります。

下痢や腹痛

クランベリーを食べ過ぎると下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。これはクランベリーだけではありませんが、様々な水分を含むフルーツを大量に食べてしまうと、体の中の水分量が多くなり便が緩くなってしまうということです。

クランベリーにはさらにペクチンが豊富に含まれているので、胃腸の働きを促進してくれますが、量が過ぎれば逆効果になってお腹を壊してしまうのです。

太ってしまう?

クランベリーを食べ過ぎることによって肥満に近づく可能性は十分にあります。例えば乾燥させたドライクランベリーは、通常の生のクランベリーと比べてカロリーが5倍以上に跳ね上がります。

美容や健康に良いとされるクランベリーも、やはり食べ過ぎてしまうと美容や健康を損ねてしまう可能性があるということを忘れずに。

サリチル酸が多いので注意

クランベリーには鎮静作用のあるアスピリンと同じ性質を持つ「サリチル酸」とよばれる成分が豊富に含まれています。なのでアスピリンに対してアレルギーを持っている人の場合は、クランベリーを食べる事によってアレルギーが生じる可能性もあります。 

アスピリンに対してのアレルギーを持っている人は、クランベリーを食べる前に主治医に相談してから食べるようにしましょう。

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1日どれくらいなら食べてもいいの?

日本ではあまり直接生のクランベリーを食べる習慣はありませんよね。ですので私たちの身近にあるクランベリージュース、クランベリーサプリメント、クランベリードライフルーツなどの形状ごとに1日の目安摂取量解説していきます。

クランベリージュースは一日これくらいまで

クランベリー100%のジュースであれば、1日250㏄~500㏄までなら体に害を与える心配はないと言われています。この量だとだいたいコップ一杯から2杯くらいの量になりますが、もう少し飲みたいと思う方は水で割ったり、炭酸水で割って飲むと良いかと思います。

クランベリージュースは糖質も高いので、やはり飲み過ぎには気を付けなければなりません。

サプリメントの場合

クランベリーのサプリメントは有効成分を凝縮しているので、クランベリーのメリットをそのまま受け取ることができるとても便利な栄養補助食品です。

まずはメーカーの指示通りに1日の量を守るようにしてください。そしてクランベリーのサプリメントを飲んでいる時は、他のクランベリー製品を摂らないようにすると過剰摂取を防ぐことができます。

クランベリードライフルーツの場合

ドライクランベリーの場合は1日あたり大さじ2~3杯分くらいの量(20g)が適量と言われています。だいたいこのぐらいでのカロリーは60kcalくらいなので、かなりカロリーは抑えられていますよね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?クランベリーは味が良いだけでなく栄養価もとても高い素晴らしい食品です。その点食べ過ぎてしまうとやはり悪影響を及ぼしてしまう可能性も高いので、くれぐれも食べ過ぎには気をつけるようにしましょう。

この記事をまとめると

  • クランベリーにはアントシアニンなどの健康効果の高いポリフェノールが豊富に含まれている
  • 一度にたくさんの量を食べ過ぎてしまうと下痢を引き起こす可能性がある
  • ドライクランベリーはカロリーがものすごく高いので注意しよう
  • アスピリンアレルギーを持っている人は食べる前に主治医に確認しよう
  • クランベリーの加工品がたくさん出ているが食べ過ぎに注意しよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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