皆さんは栗きんとんといえばどのようなイメージがありますか?なぜこんなことを聞くの?と疑問に思う方も多いかもしれませんが、ほとんどの人の場合は栗きんとんはおせちに入るイメージがあると思いますが、一部地域の方は全く違うものを想像すると言われています。
栗きんとんといえばおせちというのは実は、一般的なことではなかったんですね!場所が違えば味も違う栗きんとんの秘密について今回の記事では紹介していきたいと思います。また最後に焼き芋を使った簡単に栗きんとんを作る方法について解説していますので最後まで是非ご覧になってくださいね!
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目次
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栗きんとんってそもそもなに?
栗きんとんは、漢字では「栗金団」と書きます。主におせち料理で食べることができますよね。おせち料理には一つ一つにさまざまな意味が込められていますが、栗きんとんには金運や勝負運が良くなるように、という意味が込められています。
栗きんとんはさつまいもを裏ごししたものに、栗の甘露煮を加えて作るものです。栗は「勝ち栗」と呼ばれ勝負運をアップさせる縁起の良い食べ物として昔から重宝されてきました。他にもくちなしの実で色付けされたさつまいもの美しい黄金色は小判をイメージさせることから「お金が貯まるように」という意味と、豊かな一年を過ごせるようにという願いが込められています。
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栗きんとんは地方によって味が違う?
東京方面で言うと栗きんとんと言えば一般的におせち料理に入れるイメージがありますよね。さつまいものペーストに栗の甘露煮を入れて、くちなしで綺麗に金色に色付けされた栗きんとんは、まさにお正月用に作られた料理に思えるでしょう。
しかし主に中部地方の栗きんとんは、材料から全く異なるのです。中部地方の栗きんとんは栗と砂糖しか使いません。炊いた栗の実に砂糖を加えて茶巾でキュッと絞った和菓子のことを言います。実は栗きんとんはおせち料理ではなく、場所によっては単純な「和菓子」として作られているのです。
和菓子の栗きんとんは、おせち料理に入るようなねっとりとした栗きんとんではなく、口の中でほろほろに崩れるほど繊細な食感を持っています。そしてほろほろの栗きんとんとよく一緒に食べられているのが「お茶漬け」です。お茶漬けの程よい塩気と、温かさがホロホロの栗きんとんと相性が良いんですね!
栗かのことは違うの?
栗を使った和菓子といえば「栗かのこ」があると思います。こちらも栗と砂糖だけを使った和菓子なのですが、栗の実を丁寧に炊き上げて作る栗のあんに、大粒の栗をゴロゴロと忍ばせた栗かのこは、中部地方ではなく長野県の銘菓になっています。
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焼き芋を使えば簡単に栗きんとんがつくれるって本当?
ここまでは栗きんとんについて豆知識的なものを解説してきました。縁起物の栗きんとんは、おせち料理使うということでかなり作るのが面倒なイメージがあると思いますが、実は「市販されている焼き芋」を使えば誰でも簡単に家で栗きんとんが作れるんですよ!
では焼き芋を使った栗きんとんを美味しく作るコツについて解説していきたいと思います!
市販の石焼き芋を使うと茹でる工程をスキップできる!
栗きんとんを作る時の一番めんどくさい工程が「さつまいもを茹でながらくちなしの実で色を付けて行くところ」ですよね。その工程をスーパーなどに売っている「石焼き芋」をつかえば省くことができるのです!
石焼き芋を使った栗きんとんの作り方
では早速石焼き芋を使った栗きんとんの作り方を紹介していきます。まず材料を以下にまとめてみますね。
<材料(4人分)>
- 石焼き芋:大きめなものを2本
- 栗の甘露煮:市販で売られているものでOK、量はお好みで
- 栗の甘露煮シロップ:120cc
- 水飴:100g
- みりん:30cc
- 塩:少々
<栗きんとんの作り方手順>
- ①鍋に栗の甘露煮のシロップと水飴、塩、みりんを加えて木べらで混ぜながら弱火にかける。
- ②軽く沸騰させるまで煮立ててアルコールを飛ばす
- ③焼き芋は厚めに皮をむいておく(皮の下は繊維質が多いため舌触りが悪くなってしまう)
- ④焼き芋をフードプロセッサーで滑らかになるまで撹拌する
- ⑤攪拌した焼き芋を①の鍋に入れて、混ぜながら弱火にかける
- ⑥しっとりなめらかになってきたら栗の甘露煮を入れて完成
茹でる工程をすっ飛ばしているので、だいたい20分くらいで栗きんとんが作れちゃいます!通常、栗きんとんを作る際のさつまいもの品種は紅あずまという粉質(ほくほくしたもの)を選ぶのが一般的ですが、石焼き芋は安納芋やシルクスイートなどの粘質(ねっとりしたもの)が多いです。石焼き芋で栗きんとんを作る際は、どちらを選んでも美味しい栗きんとんになりますよ!
- 市販されている栗きんとんに似た質感にしたいなら→紅あずまの石焼き芋を選ぼう
- より糖度の高い甘くとろけるような栗きんとんにしたいなら→安納芋やシルクスイートを選ぼう
作った栗きんとんがパサパサするときは?
栗きんとんは作った当初はしっとりしているのですが、後で食べようと思って保存しているとすぐにパサパサになってしまいます。
これは保存しているうちに栗きんとんの中の水分が蒸発してしまう「乾燥」が原因です。栗きんとんを保存する際は必ず密閉容器に入れて空気が飛んでいかないようにして冷蔵庫で保管するようにしてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?栗きんとんひとつをとってみても、地方によって全く違うものであったり、作り方も様々だということが分かっていただけたと思います。今回紹介した焼き芋を使った栗きんとんは誰でも簡単に家で栗きんとんを作ることができる方法なので、ぜひ機会があれば挑戦してみてくださいね!
この記事をまとめると
- 栗きんとんは東京ではおせち料理に入るイメージがあるが中部地方では和菓子のイメージ
- 中部地方の栗きんとんは栗と砂糖だけを使ったほろほろのお菓子である!
- 焼き芋を使えば簡単に栗きんとんを作ることができる!
- パサパサになってしまう原因は水分が飛んでしまったから!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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