甲殻類アレルギー持ちの人はあさりなどの貝類アレルギーも併合するの?

『食物アレルギー』と一口に言っても、乳製品や小麦や落花生など様々なものがありますよね。

その中でも、エビやカニなどの『甲殻類アレルギー』やあさりやアワビなどの『貝類アレルギー』は有名なものの1つでしょう。

『甲殻類アレルギー』は今や、成人してから発症するケースが高いアレルギーとしても認知度が高いものですが、その他の魚介類系アレルギーと併合して発症することもあるのでしょうか。

今回は、魚介類系アレルギーの分類や特徴について解説していきます。アレルギーの重篤度によっては命の危険性も伴いますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

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魚介類系のアレルギーの分類

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魚介系類アレルギーは、いくつかの種類ごとに分類分けされています。

食品アレルギー表示を見る際にも関係してきますので、どの分類に位置するのかを理解することが大切となります。

甲殻類アレルギー

カニやエビといった甲殻類を食べることによって症状が出る食物アレルギー。

発症時には下記のような症状が挙げられます。

  • 蕁麻疹
  • 呼吸困難
  • 嘔吐
  • 浮腫

甲殻類アレルギーは年齢を重ねるにつれて発症率が高くなっている食物アレルギー。いったん発症してしまうと耐性を得ることは難しいとされている食物アレルギーです。

軟体類アレルギー

たこやいかなど軟体類を食べることによって症状がでる食物アレルギー。

発症時には下記のような症状が挙げられます。

  • 喉のかゆみ
  • 蕁麻疹
  • 嘔吐
  • まぶたの腫れ
  • 呼吸困難

貝類アレルギー

ホタテやあさり、牡蠣やアワビなどの貝類を食べることによって発症する食物アレルギーです。

発症時には下記のような症状が挙げられます。

  • 蕁麻疹
  • 浮腫み
  • 腹痛や下痢
  • 嘔吐

甲殻類アレルギーと同様に年齢を重ねるにつれて発症率が高まる食物アレルギーです。

貝類アレルギーは食中毒と区別がつきにくく症状から独断で判断し、重篤になってしまうケースも…。貝類を食べた後に症状が出た場合には、医療機関を受診しましょう。

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魚介類アレルギーの特徴

アレルギー

他の魚介類系アレルギーを併合することは少ない

エビアレルギーのかたの約65%はカニにもアレルギー反応を示すと言われています。

そのため、エビアレルギーのかたには『カニも除去する必要がある』というかたも多いのではないでしょうか。

上記のような例がある以上、他の業界アレルギーを併合する可能性について疑問を抱くこともあるのでは…?

実は、軟体類と甲殻類・甲殻類と貝類のアレルギーを併合しているかたは『エビ』と『カニ』程多くないことが分かっています。

したがって『ほかの魚介類アレルギーを併合することは少ない』と考えて良いでしょう。

加熱しても低アレルゲン化しない

甲殻類・軟体類・貝類のアレルギー要因である『たんぱく質』には、水に溶けやすく熱を加えてもアレルゲンとしての性質が失われにくいという特徴があります。

そのため、アレルギーをもっている食物に対しては『除去』することが重要なポイントとなります。

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注意するべき加工食品

加工食品はなるべく控える | 株式会社 HACCHIコーポレーション【はじめ薬店】

 

アレルギーをもっている食品について『除去』する必要があることはお分かりいただけたと思いますが、目視で確認がしづらい加工食品については注意が必要です。

下記に挙げる加工食品には特に注意を払いましょう。

スナック菓子

えびせんなど商品名からアレルギー食品が分かるものもありますが、パッケージからは分からないものも多くあります。

アレルギー表示を確認しながら選ぶようにしましょう。

冷凍食品

一見、魚介類は使用していなさそうな冷凍食品にも『エキス』として使用されていることがあります。

冷凍食品の中には『魚介類』と表示のあるものがありますが、これはどの種類の魚介類か特定できない場合に認められている表記です。

魚介類にアレルギーのあるかたは細心の注意を払いましょう。

スープ

スープには、エビなどの粉末出汁が入っていることも…。

パッケージの具材だけを見て購入をするのは危険です。必ずアレルギー表記を確認するようにしてくださいね。

ふりかけ

ふりかけには、魚介類を含むたんぱく加水分解物・魚介エキス・魚醤・魚肉すり身・魚醤パウダーが入っていることも…。

缶詰め

手を加えることなく食べられる缶詰はよく購入する食品の1つでもあるでしょうが、缶詰についても同様に出汁に他の魚介類を使用している可能性があります。

アレルギー食物ではない缶詰を購入する際にも、アレルギー表示は確認するように心がけてくださいね。

MEMO
貝類と軟体類の中で『あわび』・『いか』については食品アレルギー表示が推奨されています。しかしこれらはあくまで表示義務ではないために必ずしも表示されている訳ではありません。

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まとめ

いかがでしたか?

今回は、魚介類アレルギーの分類や特徴を中心に注意すべき加工食品についてもご紹介しました。

この記事をまとめると

  • 魚介類アレルギーは大きく『魚アレルギー』・『甲殻類アレルギー』・『軟体類アレルギー』・『貝類アレルギー』に分類される。
  • 他の魚介類アレルギーと併合することは少ない・加熱しても低アレルゲン化しないという特徴がある。
  • スナック菓子・冷凍食品・スープ・ふりかけ・缶詰めには魚介類が入っている可能性も…。十分に注意をする必要がある。

アレルギーが重篤化すると呼吸困難を引き起こし、アナフィラキシーショックに陥ることも…。

アレルギーに対する理解と正しい知識を持ち、必要であれば専門の医師などに相談をしておくなどの対策を講じておくことによって安心して過ごすことができますね。

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