神戸牛(神戸ビーフ)と但馬牛の違いは何?特徴・値段・血統はどう違う?

牛肉の中でも高級肉として扱われる『神戸牛』と『但馬牛』には、どんな違いがあるか知っていますか?なんとなく高級肉だという認識はあっても、詳しい特徴についてはわからない‥という方が多いのではないでしょうか?そこで今回は、

  • 神戸牛と但馬牛の違い
  • 神戸牛に認定される基準とは?
  • 但馬牛の歴史
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]これらのテーマについて紹介いたします。

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神戸牛と但馬牛の違いは何?

牛肉には様々な種類が存在しますが、高級肉として知られる『神戸牛』と『但馬牛』にはどんな違いがあるのでしょうか?なかなか頻繁に食べられるものではないので、その違いがよくわからない‥!という方も多いかと思います。

実は、神戸牛と但馬牛は同じ牛のことを指しています。一体どういうことなのでしょうか?それぞれの特徴や値段など、詳しく確認してみましょう。

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神戸牛とは?

特徴

神戸牛は、但馬牛という牛の種類の中から厳選された牛のことを指します。別名『神戸肉(こうべにく)』や『神戸ビーフ』と呼ばれることもある神戸牛は、神戸肉流通推進協議会がその生育環境・血統・肉質など厳しい基準に基づいて但馬牛の中から厳選したものなのです。

そのため、但馬牛の中にはランクがあり、その上位に分類されるものが神戸牛なのです。神戸牛は日本国内だけでなく、世界的に高級な牛肉として知られています。

値段

神戸牛の値段は、部位によって差があります。販売店によっても異なりますが、ステーキとして食べる場合の100gあたりの大まかな値段相場はこちらです。

  • ヒレ…6,000〜8,000円
  • サーロイン…4,500〜6,000円
  • ランプ…2,500〜3,000円

ヒレは一番高い部位で、1頭の牛からごく少量しか取ることができないので希少性が高く、高級部位として扱われています。ステーキ以外にも、焼肉やカツとしても食べられています。

サーロインは赤身肉の中にサシと呼ばれる適度な脂が含まれる部位で、お肉の旨味に加えて脂の甘みが美味しい部位です。こちらもヒレ肉と同じで、高級部位として食べられています。部位としては、ヒレ肉の外側にあるのがサーロインです。

ランプ肉は赤身肉として美味しい部位で、食べ方としては牛刺しやタタキが多いです。ステーキとしてはヒレやサーロインよりも値段が安いので、手を出しやすい部位になります。引き締まった食感でクセがないのが特徴です。

神戸牛の基準

神戸牛として認定されるのは、“世界一厳しい基準をクリアしなければいけない”と言われているほどです。但馬牛の中で厳選される神戸牛の基準となっている項目には、このようなものがあります。

神戸牛の基準
  • 但馬牛であること
  • 生産者が認定されていること
  • 兵庫県産であること
  • 去勢されている / 未経産であること
  • ランクがAまたはBであること
  • 肉質等級が4以上であること
  • BMS値がNo.6以上であること
  • 枝肉の重量規定に達していること

神戸牛は、こんなにも多くの項目をクリアしなければ神戸牛として認められないのです‥!高い理由がわかりますよね。

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但馬牛とは?

特徴

但馬牛(たじまうし)は、神戸牛の元となっている牛のことです。兵庫県産の牛の種類で、その歴史は江戸時代にまで遡ります。江戸時代から現在まで純潔の血統を守り続けており、神戸肉流通推進協議会の指定登録生産者が飼育しています。

但馬牛は、神戸牛以外にも『松坂牛』や『近江牛』など他の種類としても出荷されていています。但馬牛は、生後28ヵ月令以上から60ヶ月令以下の歩留等級が「A」または「B」等級である牛肉の呼称です。

まとめ

この記事をまとめると

  • 神戸牛は兵庫県産の但馬牛の中から厳しい基準によって厳選されたもの
  • 値段はヒレ>サーロイン>ランプ肉の順に高い高級牛肉
  • 神戸牛に認定されるには数多くの基準を満たす必要がある
  • 但馬牛は江戸時代から純血の血統が続いている歴史ある牛肉

神戸牛や但馬牛は高級牛肉として扱われていますが、但馬牛の中から特に厳選されたものが神戸牛であることがわかりました。基準項目が非常に多いので、値段が高いのも納得だったのではないでしょうか?なかなか食べる機会はない神戸牛ですが、機会があれば是非堪能してみましょう‥!

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