昆布の食べ過ぎは体に悪い?便秘・下痢に?おしゃぶり昆布1日の摂取量は?

出汁を取るときに使ったり、おやつにも加工されている“昆布”は、体に良いイメージがありますが食べ過ぎると何か影響は出るのでしょうか?「おしゃぶり昆布」は後を引く美味しさですが、危険性はあるのでしょうか?今回は、

  • 昆布の食べ過ぎは体に悪い?
  • 妊婦さんでも食べていい?
  • おしゃぶり昆布も食べすぎはダメ?
  • 1日の摂取量目安はどのくらい?

これらのテーマについて紹介いたします。

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昆布とはどんな食べ物?

英名 Tangle,Kombu
別名・和名 昆布
エネルギー(100gあたり) 138kcal
糖質量(100gあたり) 25.1g

昆布は、海の中で成長する海藻の一種です。5〜7mほどの比較的浅い場所に生息し、太陽の光を浴び光合成をして成長します。そのため、深い海で生息することはありません。

昆布の一般的な大きさは2mほどですが、大きいものは10mほどにまで成長することもあります。旨味成分が多いので、味噌汁などの出汁として利用されています。

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昆布に含まれる栄養と効果

栄養素

昆布には、体の組織を構成するミネラルが豊富に含まれており、牛乳と比較するとカルシウムは7倍、鉄分は39倍にもなります。

また、昆布の魅力である旨味成分はグルタミン酸というアミノ酸の一種です。この成分により、昆布が美味しく感じるのです。

  • グルタミン酸:グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。
  • アルギニンアルギニンは、代謝、ホルモン分泌、組織の修復や成長に関わるアミノ酸です。代謝面では、老廃物のアンモニアの除去に関わっています。ホルモン分泌では成長ホルモンの分泌を促進させるため、筋肉を増やし、骨を太くする効果があります。血流も改善するため体を若くするアンチエイジング効果が高いアミノ酸です。

効果・効能

昆布に含まれるミネラル類やアミノ酸によって得られる効果はこちらです。生活習慣病に効果があるので必見です!

MEMO
  • 動脈硬化予防
  • 脳卒中・心臓病予防
  • 美肌効果
  • 高血圧予防・改善

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昆布の食べ過ぎは体に悪い?

昆布には体に嬉しい栄養素が含まれていることがわかりましたが、食べ過ぎは影響が出ることもあります。副作用やデメリットについて確認してみましょう。

甲状腺機能の低下

昆布には『ヨウ素』が多く含まれています。その含有量は海藻類の中でもトップクラスなのですが、ヨウ素は摂りすぎると甲状腺の機能を低下させる作用があります。

甲状腺機能が低下するとどうなるかと言うと、手足が痺れたりイライラしたり、精神不安定になったりするなどの影響があります。

下痢・腹痛

昆布には食物繊維も含まれているため、食べ過ぎると消化不良を起こして下痢や腹痛となることもあります。食物繊維は適量であれば腸内環境を整えて便秘を解消する作用などがあるのですが、摂りすぎるとお腹を壊してしまいます。

昆布に含まれる食物繊維は『不溶性食物繊維』というもので、腸まで届く性質があるため影響を受けやすいのです。

胃痛・吐き気

消化不良を起こすと、胃が荒れて胃痛を起こしたり、吐き気や胃がムカムカするといった症状も出ます。

妊娠中は食べても大丈夫?

昆布は色々な栄養素が含まれている海藻で、妊娠中でも食べることができます◎ しかし、『妊娠中の食べ過ぎはあまり良くない』とされています。その理由は、昆布に“ヨウ素”含まれているためです。ヨウ素が体内に短期間で大量に入った場合、このような影響が出ると言われています。

ヨウ素を摂りすぎると?
  • 発熱
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 興奮
  • 脱毛

しかし、普段食べているような昆布の量で上記のような症状が出ることはないので安心しましょう◎ 妊たくさん食べるのは控えた方が無難です。

妊娠中に食べる昆布の摂取量は、1日に20〜30gが目安と言われています。この量であれば毎日食べても体に影響が出ることはないので安心しましょう。昆布は出汁を取るのにも使える海藻ですが、昆布でとっただし汁程度では体への害は出ません。

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おしゃぶり昆布の食べ過ぎも危険?

昆布を使った食品に『おしゃぶり昆布』がありますが、こちらも食べ過ぎは禁物です。カロリーは低い食品ですが、塩分が多く含まれるので、食べ過ぎると高血圧やむくみの原因となります。代表的な商品には、”都こんぶ”があります。

1日の摂取量目安

“おしゃぶり昆布の食べ過ぎはどのくらい?”という疑問についてですが、塩分過多を避けるため1日に食べる量は1袋(1箱)に抑え食べすぎないよう気をつけましょう。

まとめ

この記事をまとめると

  • 昆布の食べ過ぎは、甲状腺機能低下・下痢・腹痛などの影響が出ることがある
  • 適量であれば便秘解消効果や生活習慣病予防にも繋がる
  • ヨウ素が含まれるので妊娠中は控えた方が安全◎
  • おしゃぶり昆布は1日に1袋に抑えること!食べすぎは塩分の取りすぎとなる

昆布には旨味がたっぷり含まれているので出汁として使うのはあまり問題ありませんが、昆布そのものを食べると下痢や腹痛・塩分の摂りすぎとなるので注意しましょう。

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