琥珀糖の結晶化が遅い時の対処法は?失敗してもリメイクできます!

見た目の美しさから「食べる宝石」とも称される琥珀糖。SNSでも話題となり、自宅で手作りする方も多くいます。

この記事では、そんな琥珀糖について、

  • 琥珀糖とは
  • 結晶化させよう!
  • 結晶化が遅い…

をテーマに紹介していきます。琥珀糖作りに苦戦している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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琥珀糖とは

そもそも琥珀糖とはなんなのでしょうか。ここでは原材料や作り方、そのほかの特徴について紹介していきます。

原材料と作り方

琥珀糖は寒天を煮溶かし、お砂糖と色素を加えたものです。材料は、粉寒天4g、水200cc、グラニュー糖300gと、食紅などの色粉を適量用意します。

寒天にはいろいろなタイプがあり、糸寒天を使うと透明度が高くなりますが、時短で済ませたい方は、ふやかす時間のいらない粉寒天を使いましょう。

作り方は以下の通りです。

  1. 水200㏄と粉寒天を鍋に入れて中火にかけ、木ベラなどでしっかり混ぜて煮溶かします。
  2. 粉寒天が完全に溶けたら、グラニュー糖を加えて煮詰めます。ヘラを持ち上げたときに、しずくが糸を引く程度に煮詰めてください。
  3. バッドに流した後、楊枝の先に水で溶いた食紅を付けて色を付けます。バットの両側から二色の色を付けて混ぜるとマーブル模様を作りやすいです。
  4. 常温で1時間程度固めます。
  5. 固まったら包丁でカットし、クッキングシートなどの上に広げて風通しの良い日陰で1週間程度乾かします。

包丁でカットせず、手でちぎると、キラキラした断面がより宝石らしさを醸し出してくれます。

食紅の代わりにかき氷シロップを使うと、淡い色の琥珀糖が作れます。

特徴

見た目が美しく、きらきらと光を反射する見た目が特徴です。SNSなどでは「食べる宝石」と呼ばれる大人気のお菓子となりました。

どんな味?

外はシャリ、中はプルンとした寒天ゼリーのような食感に仕上がります。琥珀糖はシンプルな材料で作るため、砂糖の味わいを楽しめるお菓子です。

飴が常温で保存できるのと同様に、常温で保存することができます。

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結晶化させよう!

琥珀糖の特徴のひとつに、シャリシャリとした食感があげられます。これは表面が結晶化するためうまれるものですが、いったいなぜ琥珀糖は結晶化するのでしょうか。

ここでは、結晶化する仕組みと結晶化までにかかる時間について紹介していきます。

なぜ結晶化する?

琥珀糖の表面のシャリシャリした食感は、ショ糖の結晶によるものです。乾燥させるとき、水分は表面から少しずつ蒸発していき、ショ糖の結晶が表面に現れます。

もし、ただのショ糖水を乾燥させたら、水分が全て蒸発して結晶だけが残るのですが、琥珀糖の内部には水分が残り、表面だけが結晶化します。これは、寒天がつくりだす現象です。

水よりもお湯のほうが多くの砂糖が溶けるので、熱している状態で水に対して1.5倍の量の砂糖を溶かして過飽和状態になった後、冷まして乾燥させることで表面を結晶化させています。

結晶化するのにどれくらいかかる?

温度や湿度によって日数は変わりますが、結晶化するまでに3日~10日ほど乾燥させてください。

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結晶化が遅い…

琥珀糖のシャリシャリとした食感は表面を乾燥させ、ショ糖を結晶化させたことにより生まれるものです。

琥珀糖作りにおいて、なかなか結晶化しないという悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

ここでは、結晶化が遅くなる原因と、対処法について紹介していきます。

原因

味付けのために、シロップやジャム、ジュースを使用すると、結晶化の時間が長くなると言われています。

対処法

表面の水気をしっかりとふき取ってから結晶化させましょう。夏の場合はクーラーや扇風機の近く、冬の場合はヒーターの近くで結晶化させるのもおすすめです。

また、寒天とグラニュー糖を煮詰める時に、しっかり煮詰めると結晶化も早くなります。

煮詰め時間が足りないと水分が多い状態なので、その分結晶化までの時間が長くなります。

ジャムやシロップの入れすぎにも気を付けてください。しかし、結晶化の時間が長くなると、それだけ結晶の膜が厚くなってシャリシャリ感が増すというメリットもあります。

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早く仕上げたい時は?

琥珀糖を早く仕上げたい方は、以下の方法を試してみてください。

  • ざらめやグラニュー糖をまぶす
  • オブラートパウダーをまぶす
  • オブラートで包む
  • ワックスシートを使ってキャンディ包みにする

琥珀糖特有のシャリシャリとした食感は生み出せませんが、乾燥前のべたべたした感触をカバーできます。

結晶化前の琥珀糖は、羊羹や錦玉に近い食感で、結晶化後とは違った美味しさが楽しめます。

また、ざらめやオブラートパウダーは光を反射して、琥珀糖がさらにキラキラになる、という効果もあります。

まとめ

琥珀糖の結晶化について紹介してきましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 琥珀糖とは、宝石のような見た目が美しい、煮溶かした寒天に砂糖と色素を加えた和菓子。
  • 飽和状態になった砂糖を乾燥させることで結晶化に繋がります。
  • 結晶化が遅くて待てない場合は、表面にザラメをまぶしたり、オブラートに包んだりして、べたべた感をカバーする。

結晶化するまでに時間がある程度必要な琥珀糖ですが、自宅で簡単にSNS映えするお菓子が作れるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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