イタリアの焼き菓子の種類と名前11選|歴史・伝統や特徴は?

イタリアの焼き菓子と言えば、ビスコッティが有名でしょう。

最近では、コンビニでもイタリアンドルチェをよく目にしますし、クリスマスケーキのパネットーネなども購入できる機会が多くなりました。

そんなイタリアの焼き菓子ですが、どんな歴史や特徴があるのでしょうか?

そこで今回は、

  • イタリアの焼き菓子とは?
  • イタリア焼き菓子の種類11選

についてご紹介します。

スポンサードリンク

イタリアの焼き菓子とは?

おしゃれなお菓子と言えばフランスを思い浮かべますが、実はイタリア発祥のお菓子がいくつもあります。

特徴

イタリアのお菓子は「ドルチェ(dolce)」といい、 柔らかく、優しい、甘いもの全般 を指します。

有名なイタリアンドルチェと言えば、ティラミス、ジェラート、パンナコッタなどでしょうか。最近ではマリトッツォも有名ですね。

また、ドルチェは音楽の発想記号「柔和に、柔らかく」という意で使われたり、イタリアで女性の誉め言葉として使われたりします。

歴史

イタリアの焼き菓子の歴史は古く、古代ローマ帝国時代まで遡ります。

広大な国土を有したローマ帝国は、多くの貿易拠点を持ちっていて、世界各地から食材が集まる環境にありました。

とくにアジアから伝わった砂糖は高級品で、砂糖を使った 焼き菓子などは、体力回復のための薬として薬屋(ファルマチア)で売られていた のです。

そこから、イタリアのお菓子屋(パスティッチェリア)達が砂糖を自由に使う権利を主張し、長い年月をかけてその権利を得て、お菓子屋で取り扱うようになりました。

これが1230年頃のこと。

ほかの地域ではまだ砂糖が薬屋の独占状態であったとされていますので、早い時期からお菓子屋として焼き菓子を扱っていたことがわかります。

その後、イタリアからヨーロッパ各地へお菓子が広がっていき、それぞれの地域に合った形に変化していくことになります。

スポンサードリンク

イタリア焼き菓子の種類11選

おすすめのイタリア焼き菓子をご紹介します。

有名なものからあまり耳慣れないものもありますが、目にする機会があればぜひ試してみてください。

ビスコッティ

棒状の生地をオーブンで焼き、一度取り出した後、カットしてもう一度焼いたものがビスコッティです。

コーヒーや甘口ワインで柔らかくして食べるのがスタンダード。日本でもよく目にするイタリアの焼き菓子です。

トスカーナ地方が発祥とされる伝統菓子で、フランス語で「ビスキュイ」、英語で「ビスケット」と呼ばれています。

スフォリアテッラ

アマルフィの修道院が発祥とされる、貝殻のようなドルチェです。

パイ生地を重ねてラードで焼いた、パリパリとした食感が癖になります。

マリトッツォ

ローマ発祥とされるドルチェです。

ローマ時代から食べられていたと言われていて、当時は記事にはちみつとドライフルーツなどを練りこんだものだったそうです。

軽くて歯切れのいい生地は、ついつい食べ過ぎてしまいそうになります。

タルト(トルタ)

トルタには、チョコレートとアーモンドで作った「トルタ・カプレーゼ」、卵と米で作った「トルタ・ティ・リーゾ」、硬くなったパンを牛乳に浸して作る「トルタ・ディ・パーネ」などがあります。

カプリ島が発祥のトルタ・カプレーゼは、マフィアに愛されたドルチェとしての逸話もあります。

クロスタータ

クロスタータは、生地にフィリングを入れ、その上に細く切った生地を格子状に乗せて焼いたケーキです。

イタリアでは朝食としても食べられており、しっとりほろほろの生地が朝のさわやかな空気とよく合います。

スプモーニ

スプモーニと言えばカクテルを思い浮かべますが、いろんな風味や色のアイスクリームを重ねてフルーツの砂糖漬けやナッツを加えて作るドルチェです。

パネットーネ

ミラノ発祥の伝統的な、柔らかいくちどけのクリスマスケーキです。

ブリオッシュ生地にフルーツの砂糖漬けを練りこみ、ドーム型に焼き上げ、クリスマスまでの約4週間毎日少しずつ食べます。

アマレッティ

小麦粉の代わりにアーモンドパウダーを使い、クッキーよりも軽い口当たりにしたドルチェです。

フランスの焼き菓子と思われがちのマカロンは、イタリアのビスコッティ・アマレッティというピエモンテ州地方の伝統的な焼き菓子が原型と言われています。

パンペパート

イタリア中部発祥のクリスマスケーキです。

生地にはドライフルーツ、チョコレート、黒コショウが練り込まれ、甘味・苦味・辛味がよく調和しています。

ババ

焼きあがったケーキに、ラム酒を入れたシロップをたっぷり染み込ませた大人向けのドルチェです。

コルク栓のような形がころんとしてかわいらしい焼き菓子ですね。

本場ではクリームやフルーツが乗っていて、じわっと染み出すシロップとの相性も抜群です。

カントゥッチー二

ビスコッティの別名で、とくにトスカーナ地方での呼び名になります。

食べた時のカリカリした音から「cantucci(小さな歌)」という名前が付けられたと言われています。

スポンサードリンク

まとめ

今回は、イタリアの焼き菓子の種類や歴史・伝統や特徴についてご紹介しましたがいかがでしたか?

この記事をまとめると

  • イタリアの焼き菓子の歴史は古代ローマ帝国から
  • イタリアの「ドルチェ」は甘いものを指す

イタリア発祥の焼き菓子も多く、日本でもパネットーネやパンペパートなどのクリスマスケーキも購入できるようになっています。

カプチーノやワインを添えて、本場の気分を味わってみませんか?

スポンサードリンク