地域によって様々な呼び名がある金時草ですが、あまりお店で見かけることのない野菜ですよね。どんな栄養が含まれているのか、美味しく食べることが出来るのかなど気になることは沢山あります。
- 金時草ってどんな野菜?
- 金時草は美味しいの?
- 金時草に含まれる栄養素について知る
- 金時草のおすすめアレンジ方法
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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金時草とは
金時草の特徴
金時草(きんじそう)は、別名「水前寺菜(すいぜんじな)」とも呼ばれるキク科ギヌラ属の多年草を指します。その歴史は古く、日本には18世紀に中国から伝わったと言われています。
中国から伝わったものの多くが九州の熊本にて栽培されていた経緯があったため、熊本の水前寺を由来として水前寺菜という呼び名が生まれたとも言われています。
一方で、金時草(きんじそう)という名前の由来については、葉の裏面の色が「金時芋(きんときいも)」に似た赤紫色であることから「金時草」と表記されるようになり、いつしか(きんじそう)と呼称するようになったようですね。
現在は、金沢での加賀野菜として栽培されているものが有名で、石川県におけるブランド野菜として非常に有名になっています。
購入場所・旬の時期は?
あまりお店で見かけることのない金時草ですが、主な収穫地である石川県を除いてスーパーで金時草を購入することは少し難しいでしょう。
どうしても金時草が購入したい場合は、楽天市場や食べチョクなどのネット通販を利用するとスムーズに新鮮な金時草を購入することが出来るのでおすすめです。
また、金時草を購入する際は旬の季節についても理解しておくと良いでしょう。
ずばり、金時草の旬の時期は6月頃から10月下旬頃になります。この時期の 石川県では露地栽培の時期となるため、多くのスーパーや専門店で金時草が並ぶようになります。
ネット通販を利用する際も、この時期に購入することで最も美味しい季節の金時草を購入することができますよ。
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金時草の味の口コミ
特に関東の人にとっては、あまり馴染みのない金時草ですが実際に食べた人の口コミを調べてみました。
「おいしい」意見の口コミ
クセのない味で美味しい
金時草は加賀野菜15品目にも数えられるほどの石川県を代表する野菜です。そのため万人に受け入れられやすいクセのない味が特徴的です。
また、湯がくことでぬめりが出てくるので、モロヘイヤなどが好きな人にも受け入れられやすい野菜であると言えます。
「好みではない」意見の口コミ
ぬめりが好きじゃない
ぬめりは金時草の特徴のひとつです。金時草の味が苦手な人の多くがこの「ぬめり」が苦手であると答えています。
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金時草の栄養素・成分
金時草の魅力の一つは含まれる豊富な栄養素です。ここでは金時草の栄養素や成分について解説します。
金時草の栄養素は?
金時草に含まれる栄養素で最も健康効果が高いものは、βカロテンです。
βカロテンはビタミンAに変換されて作用する特徴を持った栄養素です。βカロテンの摂取は、皮膚や粘膜の健康維持に繋がり様々な細胞の増殖や回復にも作用します。
また、βカロテンには強い抗酸化作用や病気などに対する免疫を作る作用なども期待出来る栄養素であり、βカロテンを多く含む食品は、金時草以外にもモロヘイヤ、にんじん、ホウレンソウなどが挙げられます。
成分・カロリー
金時草に含まれる栄養成分は以下の通りです。(可食部100gあたり)
エネルギー | 27kcal |
たんぱく質 | 1.3g |
脂質 | 0.4g |
炭水化物 | 4.6g |
ナトリウム | 7.6mg |
マグネシウム | 55mg |
リン | 41.4mg |
鉄 | 1.54mg |
カロリーが低いだけでなく、マグネシウムや鉄分も多く含まれているのが特徴的ですね。
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金時草の活用アレンジ
ここでは、金時草をより美味しく食べることが出来るようなアレンジ方法を解説します。
金時草の和え物
用意するもの:金時草一束 白だし大さじ2 穀物素小さじ1 上白糖小さじ1 鰹節少々
作り方:
- 調味料を全て混ぜておく
- 金時草を湯がく
- 茹でた金時草を4㎝程度に切り分けて水気を絞る
- 調味料と金時草を混ぜ合わせる
- 上から鰹節を掛けたら出来上がり
太めの茎だった場合は、葉と茎を分けて茹でると葉を湯がき過ぎることが無くなりますよ。
金時草のお吸い物
用意するもの:金時草30g オクラ4本 出し汁400cc 塩適量 薄口醤油適量
作り方:
- だし汁の味を見ながら調味料を混ぜ合わせる
- 金時草の葉だけを熱湯で茹でる
- 茹で上がったら冷水にとり、1㎝幅にカットする
- オクラも同様に調理して5㎜幅にカットする
- お椀に金時草とオクラを入れ熱々の出汁を掛けて出来上がり
出汁を注いで少し待つと金時草がほんのりピンク色になってとろみも増すので好みで時間を調整すると良いでしょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- 金時草は別名「水前寺菜」とも呼ばれる野菜で九州の熊本市から広まったのを由来とする
- 現在は石川県のブランド野菜として知られていてクセのない味が魅力的
- 熱を加えるとぬめりが出るので人によって好みが分かれやすいことも
- 金時草は豊富なβカロテンを含んでいるため、和え物や吸い物として摂取すると健康効果を高めることができる
いかがだったでしょうか。
日本には地方ごとに特色のある野菜が数多く存在します。みなさんも住んでいる町にどんな野菜が栽培されているのか調べてみると面白いかもしれませんよ。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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