キノコとカビの違いは?食べれる酵母・細菌の見分け方を解説!

キノコは今や「誰でも・いつでも・安価に」購入できる野菜として定着していますが、その実態は野菜と言えるのか難しいところであります。実はキノコは「菌類」と呼ばれ、植物界や動物界とは違う世界の生物なのです。

菌類と言えば、私たちにとってもとても身近な存在です。お風呂のカビや、食品に付着する雑菌など、色々な菌類がいます。しかしキノコの菌は食べられるのに、どうして雑菌は食べられないのでしょうか?そこで今回は、

  • キノコとカビの違いは?
  • なぜきのこは食べれてカビは食べれない?
  • きのこにカビが生えてるけど食べれる?

これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。

スポンサードリンク

キノコとカビの違いは?

キノコは菌類ですから、カビや雑菌の仲間なのでしょうか?カビとキノコの違いや、どのような分類になっているのか、詳しく解説していきます。

キノコもカビの仲間

結論から申し上げますと、キノコとカビは基本的には仲間です。ですから、キノコを「野菜」として扱うことは間違いなのです。動物界や植物界にも、私たちがまだ見ぬ存在は多数ありますが、菌類も非常に多くの種類が存在します。

その種類を把握することは未だ不可能で、人間の腸内だけで「約100兆個」もの多種多様な菌が活動していると言われています。水や土、空気など、私たちの目には見えない菌類が、様々な場所に存在しています。

キノコの分類方法は?

カビとキノコをどのように分類しているのか、という点ですが、これは「子実体を作るか作らないか」で分類されているようです。

カビは通常、「菌糸」と呼ばれる糸のようなものでできており、成長すると胞子をつくり、それを飛ばして繁殖しています。花粉を飛ばして新たな芽を出す、植物界の繁殖方法と少し似ていますね。

一方キノコも、菌糸を使用して成長します。菌糸を土や木の中に張り、その上に「子実体」を作り、胞子を飛散させるのです。子実体とは、植物界で言う所の「花」のような部分なのかもしれませんね。

スポンサードリンク

なぜきのこは食べれてカビは食べれない?

カビとキノコは仲間であるということがわかりましたが、それではどうしてキノコは食べられて、カビは食べられないのでしょうか?食べられる菌と食べられない菌について解説していきます。

食べても問題ないカビとは

菌類の食べられるか・食べられないかの問題は、人間の体に害を及ぼすか・及ぼさないかによって分けられています。一番身近な「食べられる菌」は、チーズやヨーグルトなどの発酵食品です。

発酵食品に使用される菌類は、腸内環境を改善する効果が期待できるなど、人間にとって良い影響を及ぼしますよね。他にも、味噌や醤油、清酒や鰹節など、日本人に馴染みの深い食材にも菌は使用されています。

食べれないカビとは

一方で、食べると人間の体に害を及ぼす種類の菌もいます。食品などに付着する雑菌を体内に多く取り込めば、「食中毒」となり嘔吐や吐き気、腹痛や下痢といった様々な症状を引き起こしますよね。

これは体内が「異物」であると認識しているため、体外に排出しようとしているからです。黒カビや赤カビなどの「菌類の集合体」には、様々な雑菌が潜んでいますから、気を付けましょう。

スポンサードリンク

きのこにカビが生えてるけど食べれる?

キノコは食べても大丈夫な菌である、ということがわかりましたが、キノコにも白いカビのようなものが生える事がありますよね。カビが生えてしまったキノコも食べられるのでしょうか?詳しく解説していきます。

食べれる場合

キノコに「白いフワフワとしたカビ」のようなものが生えていることがありますよね。カビが生えているから食べられないように見えますが、実は食用可能と言われています。

この白いフワフワとしたものは「気中菌糸(きちゅうきんし)」と呼ばれ、キノコの一部です。そのため、気中菌糸を食べても体に害はないと言えます。しかし通常は見られないものですから、鮮度は落ちていると言えます。

カビは加熱すれば食べれる?

「菌は熱に弱いから、加熱して食べれば大丈夫!」という話をされる方がいますが、実はこれは正しいようで間違いです。熱に強い菌も多く存在しており、通常の加熱方法では死滅しない場合もあります。

特にカビが生えているという状態では、その食品の内部まで根が張られています。そのため、表面の菌は死滅しても、中心部分に菌が残っている可能性があります。

そのため、カビの生えた食品は基本的には食べないように気を付けたい所です

まとめ

今回は、キノコとカビの違いや、食べられる菌と食べられない菌などについて解説していきました。

この記事をまとめると

  • キノコもカビも、同じ菌類の仲間で、植物や動物とは違う存在である
  • 菌類には食べられる菌と食べられない菌が存在している
  • 身近の「食べられる菌類」が使用された食品は、キノコ・チーズ・醤油・味噌・清酒など
  • 「食べられない菌類」は黒カビや赤カビ、様々なウィルスなど

いかがでしたか?キノコもカビも同じ仲間であるというのは驚きでしたね。私たちの身の回りには、様々な菌類が潜んでいます。すべてを取り除くことは不可能ですが、せめて害になる菌類だけはできるだけ取り込まないようにしたい所です。

キノコやカビといった菌類について、少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサードリンク