キムチでお腹を壊すのはなぜ?危険な食べ物?キムチの栄養や一日量

皆さんはキムチはお好きですか?程よい苦味と辛味でご飯がどんどん進むキムチは、日本人にとってもかなり馴染み深い料理になってきていますよね。そんなキムチですが、美味しすぎてたくさん食べるとあとから胃が痛くなってしまったりお腹を壊してしまった経験はありませんか?

実はキムチはお腹を壊しやすい料理でもありますので、食べる時には注意が必要です。

今回の記事ではキムチでお腹を壊すのは何が原因なのか、キムチは体に悪い料理なのか、キムチの栄養素や乳酸菌の量、1日の推奨摂取量などについて解説していきたいと思います。

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キムチでお腹を壊す

キムチでお腹を壊しやすい人というのは、辛いものを食べるとお腹を壊してしまいがちな人が多い傾向にあります。その原因は辛味のために使用している唐辛子の「カプサイシン」という成分が原因と言われています。

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原因はカプサイシン

キムチなどの韓国料理に入ることの多い唐辛子やハバネロにはたくさんのカプサイシンが含まれています。カプサイシンが多く含まれる場所は唐辛子ハバネロの内側の壁です。よく唐辛子は種が辛いから食べない方が良い、ということを聞きますよね。実は種自身が辛いのではなくその周辺にある内壁が辛いのです。

カプサイシンは感覚を管理している神経(感覚神経)にくっつきやすく、カプサイシンを摂取することで体内の感覚神経が過剰に反応します。カプサイシンが通過するあらゆる場所で感覚神経に作用してしまうので、胃が刺激されたり、腸が早く排出しようと過敏になってしまうことで胃痛や下痢の原因になるのです。

大量に食べなければむしろ良い成分

カプサイシンは必ずしも体の感覚神経を刺激して痛みを与える成分ではありません。むしろ適量であれば胃粘膜を保護する作用があったり、体を温めてくれる作用、殺菌作用があるなど様々な健康効果をもたらしてくれます。

カプサイシンを多く含むキムチのような食品は「食べ過ぎなければむしろ体によい」と言えます。

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キムチってどんな食品?

キムチでお腹を壊すことがあるという内容を説明しましたので、次はキムチ自体についての説明を行っていきたいと思います。

“キムチ”は、白菜などの野菜を、塩、唐辛子、魚介塩辛、ニンニク等を混ぜ合わせたものに漬けたものです。キムチは朝鮮半島の厳寒期に備えられた保存食で、野菜の塩漬けから始まったようです。

これに香辛料やニンニクや山椒等を加えるようになったのがキムチの原形だと言われており、16世紀に日本から朝鮮半島に唐辛子が伝えられると山椒に代わって唐辛子が使われるようになりました。キムチはそのまま食べる他、スープやチャーハン、チヂミやスンドゥブ、キムチ鍋やサムギョプサル等様々な料理に幅広く用いられます。

キムチは栄養素のもGOOD

キムチには、ビタミンA・B群・C・Kなどのビタミン類が豊富に含まれています。ビタミンAとB2には免疫力を上げる働きがあるので、風邪予防にも効果的です。

  • ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
  • ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
  • ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。

腸内環境を整える乳酸菌も摂取できる

キムチにはビタミン類が豊富に含まれていますがその他にもキムチ1g中に約100万個ほども乳酸菌が含まれています。さらに熟成させることで重いものでは約10億個まで乳酸菌量が増えることもあるようです。

大量にキムチを食べてしまうとお腹を壊してしまうリスクが高くなりますが、適量のキムチを毎日食べることによって、乳酸菌による腸内環境の改善が見込めます。

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キムチは一日どれくらい?

キムチの摂取量の目安は「一日50g」を食べるのがちょうどよい量と言われています。50gというと小皿1杯分くらいです。100gあたりのカロリーは約45~65kcalほどなので、1食分のカロリーは約23~33kcalとなりますのでカロリーもかなり抑えることができるでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • キムチを食べてお腹を壊すのは唐辛子に含まれるカプサイシンの影響
  • カプサイシンは大量に食べると感覚神経を刺激してしまい体の中で痛みを引き起こす
  • ちょうど良い量であればカプサイシンはむしろ身体に良い作用がたくさんある
  • キムチはビタミンや乳酸菌が豊富で毎日食べたい食品
  • 1日のキムチの摂取量は小鉢一杯ぶんくらいにしよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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