菊芋の冷凍・常温保存方法と保存期間|効能・食べ方・里芋との違い

生姜のような見た目をした珍しい植物「菊芋」が今超話題になっています。生姜とも里芋とも似ていますが、全く別の「栄養満点の野菜」なのです。今回はその菊芋について、以下のような内容で記事をまとめていきます。

  • 菊芋とはどんな野菜で、どうやって食べればいいのか?
  • 菊芋にはどんな栄養素が含まれているのか?
  • 菊芋はどうやって保存すると長持ちするのか?

こんな感じで、この記事を最後まで読んで頂ければ、菊芋について全てのことが理解できるでしょう。早速、菊芋について詳しくなってください!

スポンサードリンク

菊芋とはどんな野菜?

菊芋とは「キク科ヒマワリ属」に属する野菜です。夏になると黄色い花をつけ、まるでヒマワリのように咲き乱れます。菊芋は、そんな植物の「根っこ部分」を食べる野菜なのです。栄養価が高いということで、今大注目されています。

里芋との違い

菊芋と里芋は、かなり似た見た目をしていますが、食べ方も栄養価も全く異なります。里芋は「サトイモ科のサトイモ属」に属する野菜で、カリウムは菊芋同様に含まれていますが、その他の成分はかなり異なります。

旬の時期

菊芋が旬になるのは11月から12月ごろの寒い時期で、根っこの部分が一番太くなる時期でもあります。とはいえ、日本国内では限定的にしか栽培されていないため、あまりスーパーで見かけることはないでしょう。実は、菊芋は「北アメリカ原産」の野菜なので、あまり日本国内には流通していないのです。

食べ方

菊芋を食べる方法は様々です。まず菊芋は「生で食べられる珍しい芋」になります。通常の芋は加熱して食べますが、菊芋は生でも大丈夫なのです。その他漬物にして頂いたり、煮物やスープに入れたり、薄切りにして乾燥させ、チップスなどにして食べることもあります。

さらには芋焼酎の原料にもなり、香りが高い芋焼酎が出来上がります。もし、お酒がお好きなのであれば、一度菊芋で作られた焼酎にチャレンジしてみてもいいかもしれません。

スポンサードリンク

菊芋に含まれる栄養・効能

栄養満点と噂の菊芋ですが、一体どんな栄養素が含まれていて、どんな健康への効果があるのでしょうか?

栄養素

まず、菊芋には以下のような栄養素が含まれています。

  • カリウム
  • ビタミンB6
  • 葉酸
  • イヌリン

カリウムやビタミンB6、葉酸など体を健康にする為に必須な栄養素がたっぷり含まれているのです。「イヌリン」という珍しい物質も含まれているところがポイントです。

効果・効能

栄養満点の菊芋を食べると、こんな感じの効果があると言われています。

  • 糖尿病予防
  • がん予防
  • 高血圧抑制
  • 腸内環境の改善

前述した「イヌリン」という栄養素ですが、実は「血糖値を急激に上げるのを抑える効果があるとされています。そのため、イヌリンは「天然のインスリン」とも言われ、糖尿病を予防したい方やダイエットをしたい方に最適の栄養素となっています。

その他、カリウムがふんだんに入っていることで、高血圧を予防したり、食物繊維が沢山入っていることで、腸内環境を整える効果も期待できるでしょう。免疫力を高めてくれる効果もあるため、がん予防にもいいと言われているのが菊芋なのです。

スポンサードリンク

菊芋の3つの保存方法と保存期間

では、沢山菊芋が採れた時、どうやって保存すれば長持ちをさせることが出来るのか?いくつかの方法をご紹介していきます。

乾燥保存

まずは「乾燥保存」です。乾燥保存とは、菊芋を薄切りにし、それを天日に干して乾燥させ保存するやり方です。スライスした菊芋をしっかりと乾燥させれば、1年程度は日持ちするとされているので、理想的な保存方法だと言えるでしょう。保存食にもピッタリです。

土の中で保存

次に「土の中で保存する方法」です。菊芋は土の中に埋めて保存すると、長持ちします。というのも、菊芋は非常に生命力が強い野菜なので、土の中に埋めるだけで新しい芽を出し始めます。そのまま大きくなろうと成長するので、土の中では鮮度が落ちません。

何とかして菊芋を長持ちさせたいのであれば、土に埋めて保存しましょう。

常温保存

菊芋は「常温保存」も出来ますが、あまりおすすめしません。なぜなら、常温保存すると、1週間程度しか持たないと言われているからです。土がついたままの菊芋を袋に入れ光が当たらない冷暗所で保存します。もし、すぐに料理に使う予定があるのであれば、サッと使いやすいので、常温保存で問題ないでしょう。

長期保存したいのであれば、別の方法を考えましょう。

スポンサードリンク

菊芋は冷凍保存できる?

菊芋は「冷凍保存」することも可能です。ただきちんと下処理をして冷凍するのがポイントです。菊芋の皮を剥き、身の部分をすぐに使えるサイズにカットしたり、ペースト状にして小分け包装にして冷凍庫で保存します。1回分量毎に分けて保存することで、解凍時の劣化を防ぐことが出来るでしょう。

この方法ではおよそ1か月間は、保存が可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は里芋によく似た野菜の「菊芋」について詳しく解説してきました。非常に魅力的な野菜だとおわかりいただけたでしょうか?ざっくり記事の内容を振り返ってみます。

この記事をまとめると

  • 菊芋はアメリカ原産の野菜
  • 菊芋には豊富な栄養が含まれていて、糖尿病予防などにはピッタリ
  • 菊芋は土の中に埋めて保存するのがいい

こんな内容となっていました。あなたも菊芋を見かけた際は、非常に珍しいのですぐに購入して、美味しくいただいてみましょう。乾燥させておけば長期間保存することも簡単です。

スポンサードリンク