”妊娠中は魚介類を食べ過ぎないように”と聞いたことがありますか?母子手帳を見たことがある人は、ご存知かもしれません。なぜ、妊娠中に注意が必要なのかというと、それはお魚に含まれるメチル水銀が胎児に影響を及ぼすことがわかっているからです。
特にマグロは、そのメチル水銀が多く含まれているので注意がなされています。では、マグロの中でも多く捕獲されているキハダマグロやその他のマグロはどうなのでしょうか。
- キハダマグロは食べてもいい?
- メバチマグロは?
- びんちょうマグロは?
- バチマグロは?
- ツナ缶は?
- 妊娠中におけるマグロの注意点
- 妊娠中のお魚レシピ
今回こちらについてまとめてみました。
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目次
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キハダマグロは妊娠中に食べてもいい?
マグロといえば、真っ赤な色と艶やかな脂身が特徴的ですが、キハダマグロは薄ピンク色をしていて、脂みは少なくあっさりとした旨味があります。物足りなく感じそうですが、マグロの中でも多く漁獲され、その上品な味わいで人気を博しています。
そんなキハダマグロの水銀量は、通常のマグロの水銀量よりはるかに低く特に注意は必要ありません。厚生労働省のHPにも、通常の摂取で差し支えないことが記載されています。
メバチマグロは?
その名の通り、パッチリとした目が特徴のメバチマグロは、本マグロに劣らないマグロの旨味が味わえながらあっさりとした口当たりで、こちらも漁獲量が多いマグロです。
メバチマグロのメチル水銀量ですが、最小サイズで0.180μg/gto とされていて、問題ないとされるキハダマグロは最小で0,010μg/g と比べると多い数字です。厚生労働省に記載されている妊婦さんの摂取量は、メバチマグロは「1週間当たり80g程度」という目安になっています。
びんちょうマグロは?
通常のマグロより少し小さいのが特徴で、こちらも漁獲量が多く、旬の季節が冬でありながら年中捕獲されています。「ビントロ」というメニューがあるほど、お寿司屋さんでは人気があるお魚です。
メチル水銀量は、最小で0.120μg/gとされており、キハダマグロよりは多いものの過度な心配はいらないでしょう。
ミナミマグロは?
比較的漁獲量が少なく、おまりお魚屋さんで見かけることがないかもしれません。ミナミマグロは、本マグロ以外で唯一、大トロがとれるお魚です。味もわずかな酸味の違いがありますが、本マグロに似ている旨味が味わえます。
メチル水銀は、0.090μg/g と少なく、こちらも差し支えないです。妊婦さんでどうしても本マグロが食べたい時は、ミナミマグロで代用するのもいいかもしれません。
ツナ缶は大丈夫?
厚生労働省によると、ツナ缶もキハダマグロと同じく、”通常の摂取で差し支えない”とされています。一缶あたりの水銀量は少ないかもしれませんが、注意点があります。
ツナ缶は健康にいいと言われていたり、調理するのに使いやすいからといって、食べ過ぎには注意しましょう。アメリカではツナ缶の食べ過ぎでメチル水銀中毒になった男性の例があります。
また、使われている油や添加物が必ずしも健康にいいというわけではないので、無添物のものを選んだり、頻度を気をつけながら摂取してください。
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妊娠中にマグロを食べる注意点
では、妊娠中にマグロを食べる際、どのようなことに気ををつければ良いのでしょうか。実際にメチル水銀とはどのようなものなのか確認しておきましょう。
食中毒
まずは、食中毒の危険性です。これはお魚以外でも言えることではありますが、お刺身は生ものなので特に注意が必要となります。魚介類には、リステリア、ノロウイルス、腸炎ビブリオなどのウイルスが付着していることがあります。また、アニサキスという寄生虫も存在しています。
それらにより食中毒起こした場合、妊婦さんともなれば飲めるお薬も限られますし、下痢による子宮収縮の危険性が伴います。しっかり加熱すれば大丈夫ですが、生のお刺身にはこれらのリスクがあります。
メチル水銀
水銀とは、金属の一つで、私たちの生活にあふれています。その水銀が、海に排出されて微生物によりメチル水銀となり、さらに食物連鎖によって様々なお魚に含まれることになります。大きなお魚ほどメチル水銀は多く含まれています。
メチル水銀は強い毒性を持っており、その被害は水俣病が記憶に新しいのではないでしょうか。お魚に含まれたメチル水銀が、体内に入りすぎると消化器官や腎臓に障害がでる可能性が高まります。
また、通常の摂取では体の解毒の働きで排出できますが、胎児は解毒ができないため、妊婦さんは特に注意が必要となるのです。
加熱して食べる
お魚を生ではなく、しっかり火を通し煮つけや焼き魚にして食べると、食中毒になる可能性はぐんと低くなります。しかし、メチル水銀に関しては、たんぱく質と結合し調理中の加熱ではなくなることはありません。
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妊婦が食べれる魚のおすすめレシピ
とはいっても、妊婦さんだってお魚が食べたくなります。気をつけておかなければならない点をしっかり頭に入れて、お母さんもお腹にいる赤ちゃんも安心なお魚レシピをご紹介します。
まぐろアボカド納豆丼
参照HP:https://www.inoueseikoen.co.jp/olive-recipe/?p=406
アボカドと納豆は、妊婦さんに必要とされる葉酸が豊富に含まれています。この上にさらに焼き海苔を散らせば、さらに葉酸度が増します。この時選ぶマグロは、天然のキハダマグロなど、メチル水銀量が低いものだと安心です。
まぐろの竜田揚げ
参照HP:https://www.ikashiya.com/entry/maguro-tatsutaage
お肉の唐揚げは食が進まない時に、お魚だとあっさりと食べられることができるかもしれません。しょうがを入れて食欲アップさせましょう。
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まとめ
マグロの妊婦さんが注意すべき点をご紹介しました。
この記事をまとめると
- キハダマグロは水銀量が少ない
- マグロの種類によって水銀量は違う
- ツナ缶も食べ過ぎ注意!
- 生のお魚は食中毒にも注意!
- 加熱してもメチル水銀は無くならない
お魚には、今回ご紹介したお話し以外にも、海水の汚染や乱獲による生物多様性の破壊など、様々な問題があります。子供のための健康と、地球を守ることも大人の大切な役割です。
これらもしっかり踏まえた上で、赤ちゃんに負担がかからないよう食生活を楽しんでください。
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