言わずと知れた岡山の銘菓であるきびだんご。きびだんごと聞くと、昔話の桃太郎を浮かべる人が多いのではないでしょうか。きびだんごを漢字で書くと「吉備団子」と書きます。発祥は、岡山県の格式高い神社で知られる吉備津神社で、名前の由来もここから来ているのです。
元々は、あんや汁と一緒に食されていたきびだんごは、江戸時代後期〜明治時代で改良され現在のきびだんごに近いものとなりました。岡山駅が開通した際に売り出したり、日清戦争から帰ってきた兵士を桃太郎に見立て売り出したことで、たちまち岡山土産として有名になったという歴史があります。
前置きが長くなりましたが、どんな味がするのか知っていますか?今回は、
- きびだんごの特徴
- きびだんごの味
- まずいと言われるワケ
- 銘柄紹介
- きびだんごの作り方
こちらについて、食べたことがない方でも想像しやすいよう解説していきます。
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目次
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きびだんごはまずい?
見た目は美味しそうなお団子ですが、「苦手」という声もチラホラあるきびだんご。その理由を、きびだんごの特徴から考えていきます。
きびだんごの特徴
当初のきびだんごは、黍(きび)の粉を蒸して作られていましたが、改良後はもち米の粉と水あめ、上白糖を混ぜたものに変わり、風味づけに黍粉をかけています。生成り色のコロンとした見た目が上品で可愛らしく、どの年代にも手土産にちょうどいいサイズ感です。
昔は串に刺してあったようですが、今はほとんどが箱詰めで販売されています。
きびだんごの味
もちもちとした食感で、ほんのりした甘さが広がります。この素朴でどこか懐かしい味は、お子さんからご年配の方まで親しみやすいでしょう。現在は、同じく岡山県産の白桃をなどフルーツのフレーバーや、チョコレート味など種類が豊富になっています。
なぜまずいといわれる?
シンプルで、上品な味なのでそんなに嫌う人はいない印象です。ですが、原料が黍なので穀物などが苦手な方や和菓子をあまり食べない方は、ちょっと物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、今は様々な銘柄と味の種類も豊富なので、きっとお気に入りが見つかると思います。
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岡山のきびだんご銘柄一覧
「岡山といえばきびだんご」と言っていいほどの認知度で、今や数十種もあり、よりどりみどりです。中でも有名どころを三選ご紹介いたします。
廣榮堂武田
本家本元の廣榮堂は、安政3年に創業された老舗和菓子店。そこから変わらない伝統のきびだんごが味わえます。「安心安全・地産地消」をテーマに作られ味だけでなく、信頼も得たブランドです。
岡山産の特別栽培のもち米を使い、昔ながらの美味しさを追求した「むかし吉備団子」から、竹の皮で包まれ串刺しになった創業当時を思い起こす「懐かしの黍団子」、桃太郎のパッケージが可愛いきびだんごは、7種のフレーバーが展開されています。
味は、高級感のある甘さと弾力のある食感が特徴です。
山方永寿堂
昭和21年に創業されてから、変わらない伝統の味を守るだけでなく、こちらは吉備団子一品の吉備団子専門店です。70周年を迎え、岡山のデザイナーであるCOCHAEが手掛けたキュートなパッケージに変更しています。
従業員全員が吉備団子一品のみに力を注ぎ、「きびだんご」「きなこきびだんご」「白桃きびだんご」の3種の味にこだわりが見えます。
味は3種ですが「妖怪きびだんご」や「ひなまつりきびだんご」「こどもきびだんご」などには、折り紙やシールが添えてあり、伝統的ながら遊び心のある品も揃っています。
触るだけで形が変わってしまいそうな柔らかさと、もち米の風味が癒しを与えてくれるでしょう。
敷島堂邑久総本店
自社工場を持っていて、原料は国産のもの、品質にも一つ一つ吟味しながら選ぶこだわりの和菓子屋です。心躍るようなお菓子がラインナップされています。こちらでは、岡山の特産品であるマスカットを合わせた「マスカットきびだんご」が味わえます。
きびだんごの中にマスカットの果蜜を入れた爽やかでフルーティーなきびだんごは、お子様にも人気があります。
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昔ながらのきびだんごの作り方は?
(提供元:https://macaro-ni.jp/93345)
なんと、上記でご紹介した廣榮堂武田の再現レシピがご覧いただけます。材料は、砂糖、もち粉、水あめ、片栗粉だけ。自分で作れば出来立ての極上きびだんごが堪能できます。
また、原料にこだわって安心安全なきびだんごや、きなこやあんこと一緒に食べて味に変化をつけてみたり、自分好みのきびだんごが味わえます。
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まとめ
この記事をまとめると
- 現在のきびだんごはもち米、水あめ、砂糖で作られ黍粉は風味づけ
- シンプルで優しい甘さと柔らかな食感
- 和菓子好きでない方には物足りなさも
- 廣榮堂、山方永寿堂、敷島堂邑久総本店のきびだんごは要チェック
- 家にあるもので極上のきびだんごは作れる!
いかがでしたか。きびだんごにも長い歴史と、きびだんごを作るブランドの想いを知ると、より美味しく味わえそうです。
岡山のきびだんごは、桃太郎のきびだんごと同じと思われている方も多いと思いますが、元々は違います。
桃太郎のきびだんごは「黍団子」で、岡山のきびだんごは最初に述べたように「吉備団子」です。原料は、黍なのですが昔の人は語呂合わせが好きで、掛け合わせて「きびだんご」とつけたようです。
そこに、日清戦争後に桃太郎のきびだんごとして販売したことろに繋がります。そのため、桃太郎の発祥の地は、岡山かどうかはっきりしていない説もあります。
どちらにせよ、和菓子の伝統と昔話の伝統を感じられる素敵な土産品なのです。
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