数の子はニシンの卵を加工した縁起の良い食べ物ですが、食べ過ぎると腹痛や下痢の原因となると聞いたことはありますか？また、痛風やプリン体の危険はないのでしょうか？今回は、
- 数の子の栄養･効能
- 食べ過ぎると腹痛･下痢･痛風･胃痛に？
- 数の子のプリン体が少ない理由
- 塩分･コレステロールは？
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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数の子の栄養と効能
数の子はニシンの卵を塩漬けしたもので、栄養成分としてはDHA・EPAが豊富に含まれています。この2つは脳の活性化に欠かせないもので、サプリにも使用されている成分です。また、旨味成分のアミノ酸やペプチド、たんぱく質のリジンも多く含まれています。
- DHA(ドコサへキサエン酸)：DHA（ドコサヘキサエン酸）は、脳や血管、加えて代謝にも関わる多くの健康効果を持つ栄養素です。脳の栄養素としての働きは特に有名で、脳の発達や神経の機能維持に使われています。眼精疲労の解消や情報伝達にも使用され、疲労を軽減します。血液の脂質を減少させ、脂肪燃焼も助ける栄養素です。
- IPA/EPA(イコサペンタエン酸)：IPA(イコサペンタエン酸)はEPAにとも呼ばれ、人間の血管性の病気を予防する働きが特に強く、ドロドロになっている血液をサラサラにする力が強い脂質です。そのため、心筋梗塞や脳梗塞と言った病気や高血圧の改善効果があります。最近の研究ではアレルギー症状の改善も報告されている栄養素です。
- リシン（リジン）：リジンは必須アミノ酸の中で、体の中で必要な組織を作るために必須のアミノ酸の一つです。分岐鎖アミノ酸に該当し体を疲れにくくするための筋肉を作る働きを持っています。また、たんぱく質やブドウ糖の代謝、カルシウムの吸収にも関わっているため積極的に摂りたいアミノ酸です。
数の子には血中コレステロールを下げ、生活習慣病を防ぐ働きもあります。魚卵というと体にあまり良くない印象がありますが、数の子はそうでない健康に向いた食材なのです。
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数の子の食べ過ぎると腹痛･下痢になる？
数の子を食べ過ぎると腹痛や下痢となることがあります。原因としては食中毒かアレルギーが考えられますが、数の子は加工処理されているので食中毒の可能性は低いでしょう。腹痛や下痢症状が出た時は、魚卵によるアレルギーかもしれません。
胃痛
また、アレルギー症状の一つとして胃痛や胃もたれ・胃のむかつきが出ることもあります。
痛風
魚卵を食べると痛風の原因になるのでは？という印象がありますが、数の子によって痛風になる可能性は極めて少ないです。というのも、痛風になる原因は「プリン体の過剰摂取」です。プリン体を摂りすぎることで痛風が起こるのですが、数の子にはそこまでプリン体が含まれていないのです。
数の子のプリン体が少ない理由
数の子は魚卵なので“プリン体が多い”イメージを持っている方が多いかと思いますが、実は数の子のプリン体量は少ないのです。
「プリン体」とは、そもそも何なのでしょうか？言葉は聞いたことはあって体によくないものとは知っていても、実際にどういうものなのか知らない方も多いかと思います。
プリン体は体内でも生成されていて、細胞の代謝・増殖などを助ける重要な働きを持っている
数の子に含まれるプリン体の量は100gあたり21.9mgで、これは卵の2/3以下の量となっています。また、イクラやたらこなど他の魚卵と比べても低い数値です。
プリン体が少ない上に、DHAやEPAなど脳の活性化や体に良い栄養成分が豊富に含まれており、進んで摂りたい食材です。
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数の子の塩分量･コレステロールは？
では、数の子の塩分量やコレステロール値はどうなのでしょうか？プリン体量は少ないものの、塩漬けされているので塩分量が多いのでは？と思うかもしれません。
塩分量
数の子そのものの塩分量は1本あたり0.1gと非常に少ないのですが、加工されて塩漬けや醤油漬けにしたものは塩分高めです。しょっぱい数の子を食べる時は塩抜きする必要があるので、そこで一気に塩分量を減らすことができます。
といっても、完全に塩分をゼロにすることは難しいので、食べすぎれば塩分過多となるので注意しましょう。
コレステロール
肥満や血液ドロドロの原因となるコレステロール値ですが、数の子にはEPAやDHAが豊富に含まれているので、コレステロールによる影響を受けないのが特徴です。むしろ、コレステロール値を上昇させず高血圧を防いでくれる働きがあるのです。
数の子は美肌に効果的って本当？
数の子に含まれるEPAやDHAには、美肌作りにも効果があります。新陳代謝が活発になるため、シミやくすみを防ぐ効果や、血流を良くする働きにより肌の再生が早くなり、美肌効果をもたらします。
魚卵は健康にあまり良くない印象がありますが、実はそんなことはなく、数の子の場合は生活習慣病や美容に効果抜群の食材なのです。
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まとめ
「数の子の食べ過ぎは腹痛･下痢になる？」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？
この記事をまとめると
- 数の子は食べ過ぎるとアレルギー症状により腹痛･下痢･胃痛となることがある！
- 数の子にはDHA･EPAが豊富に含まれているので、コレステロール値の高さは気にしなくてOK！
数の子は魚卵の中でもプリン体が少なく、DHAやEPAが豊富に含まれているので、体にとても良い食材です。食べる機会はお正月の年に1度ほどですが、栄養満点なので是非堪能してみてくださいね。
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