数の子はニシンの卵を塩漬けにしたものですが、そのままだとしょっぱいのが市販品の難点です。塩を抜くために塩抜きが必要になるのですが、どのくらいの時間、どんな方法で行えば失敗しないのでしょうか?今回は、
- 失敗しない数の子の塩抜き方法
- 塩数の子の食べ方・アレンジ
これらのテーマについて紹介いたします。
スポンサードリンク
目次
|
|
数の子がしょっぱい!
お正月に縁起が良いものとして食べられている数の子は、ニシンの卵を塩漬けしたものです。そのままだと潮がきつく、しょっぱいと感じることがあります。そこで食べる前に必要になるのが「塩抜き」作業です。一体どんな下処理なのでしょうか?
塩抜きが必要
本来数の子そのものに塩気はなく、100gあたりに含まれる塩分量は0.1gです。しかし、市販の数の子は長期的に保存するために塩漬け加工されたものが多く、そのまま食べるとしょっぱいのです。
しょっぱい数の子は塩分の摂りすぎになりますし、味も美味しくありません。 塩抜きは数の子を塩水に漬けることで、数の子に含まれる塩分を抜く作業 になります。
スポンサードリンク
なぜ塩で塩抜きできるの?
数の子の塩を抜くために塩水を使うのは、塩の“浸透圧”を利用しているためです。
濃度が違う液体が同じ濃度になろうとして、均一の濃度になろうとする力
つまり、数の子よりも低い濃度の塩水に入れることで、数の子の塩分量が少なくなり、しょっぱくなくなるというわけです。
流水だけで塩抜きするとどうなる?
塩水ではなく流水や真水だけで塩抜きしようとすると、数の子の塩分だけではなく旨味や味も抜けてしまいます。数の子の塩分はスピーディーに抜けていきますが、それと同時に余計なものまで抜けてしまうのです。
また、数の子が水っぽくなり食感が落ち、苦みやえぐみが出ることもあります。
数の子の塩抜き方法
数の子の塩抜き方法について詳しくご紹介いたします。市販の数の子はほとんどが塩漬けされているので、きっと塩抜きの下処理が必要になるかと思いますので、是非参考にしてみてください。
いつから塩抜きする?
塩抜きはじっくり塩分を抜く作業なので、12時間程時間がかかります。そのため、食べる日の前日から仕込んでおく必要があります。
失敗しにくい塩抜き方法
失敗しにくい塩抜き方法の手順を見ていきましょう。
- 水1リットルに対し小さじ1杯の塩を加えてよく混ぜる
- 数の子を入れて6時間待つ
- 塩水を新しいものに交換して更に6時間待つ
数の子の塩抜きは、6時間塩水に漬ける作業を2セット行う必要があるのです…!かなり時間がかかるので、下処理としてはちょっと大変です。
塩水を途中で1度交換する理由は、塩水の塩分量をリセッットするためです。最初の6時間のうちに数の子から塩分が抜けているため、塩水の塩分量は少し高くなっています。それをリセットすることで、より効果的に塩を抜くことができます。
スポンサードリンク
時短で塩抜きする方法
合計12時間も塩抜きに時間をかけるなんて無理!という方のために、時短でできる塩抜き方法についてご紹介いたします。
- 40度のお湯1リットルに対し小さじ1杯の塩を加えてよく混ぜる
- 数の子を入れて1時間待つ
- 常温の真水に変えて1時間待つ
この方法は、40度のお湯→真水の2ステップで行います。塩分が抜ける速度が速いので、塩が抜けすぎることがあるので途中で味見してみると安全かもしれません。
塩抜き中は冷蔵庫に入れる
通常の方法で塩抜きする場合は、塩抜き中は必ず冷蔵庫に入れましょう。常温で12時間も放置していると数の子が傷んでしまうので注意してくださいね。
塩数の子の食べ方・アレンジ
余ってしまった数の子は、ちょこっと手を加えて別の料理にアレンジしてみませんか?数の子のおすすめアレンジ料理をいくつかご紹介いたします。
サラダ
引用:楽天レシピ
数の子をサイコロ型にカットしてきゅうりなど野菜と和えれば、簡単に数の子サラダを作ることができます。塩抜きした数の子にも塩気が残っているので、味付けはマイルドなマヨネーズがよく合います◎数の子の食感ときゅうりの食感がよく合うサラダです。
パスタ
引用:E・レシピ
数の子は和食のイメージがありますが、クリームパスタなどにしても美味しく食べることができます。たらこのようにソースに溶かすのではなく、一口大にカットした数の子をゴロゴロ入れると食べ応えも◎です。
スポンサードリンク
まとめ
「しょっぱい数の子の塩抜き方法」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 市販の数の子は塩漬けされているので、塩抜きが必要!
- 塩抜きは、塩水に12時間漬けることでじっくり塩分を取ることができる
- 時短で塩抜きする場合は、塩分の抜けすぎに注意して!
数の子は塩抜きという下処理に手間がかかる食品ですが、食べる機会はおそらく年に1度〜多くても数回なので、是非丁寧に塩抜きしてっみてくださいね。
スポンサードリンク