皆さんは鰹節はお好きですか?お好み焼きや和え物、出汁とりなど様々な場面で使うことができる鰹節は非常に便利なアイテムですよね。ただ載せるだけなのに鰹の豊かな風味を感じることができたり、旨味成分を料理にプラスすることができます。
そんな鰹節ですが、食べ過ぎてしまうと痛風になるぞ!と言われてしまうことが度々あります。これはいったい本当なのでしょうか。今回の記事では鰹節を食べ過ぎると本当に体が悪いのか、害を与える可能性があるのかについて解説していきたいと思います。
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鰹節ってどんな食材?
鰹節とはどんな食材なのかについて解説していきたいと思います。鰹節はカツオの実をボイルして水分を26%以下まで燻製したものを言います。鰹節の中には削る前と削ったものがありますが、一般的には削る前のものを「鰹節」といい、削ったあとの物を「削り節」というようです。
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鰹節の種類
鰹節は大きく分けると荒節と本枯節の2種類に分かれます。鰹節は鰹の頭と内臓を除去してボイルしくん製したもののことを言いますが、本枯節の場合は荒節の表面にカビをつけて熟成させた鰹節の事を言います。
<荒節>
- 完成までの期間:約一カ月
- 特徴:鰹の頭と内臓を除去しボイルした後に燻製したもの
- 味の特徴:燻製の香りが強くカツオの旨味を強く感じることができる。本枯れ節に比べて割安で手に入れることができる
- 使用用途:ダシ・佃煮・ふりかけ
<本枯節>
- 完成までの期間:約3ヶ月~半年以上
- 特徴:荒節の表面を削ってカビをつけて取るを繰り返して、熟成させたもの
- 味の特徴:コクが強く上品な風味を持つ、高級な鰹節なので流通量が少ない
- 使用用途:ダシ・かけて食べる
一般的に流通している花かつおや出汁に使用されている鰹節のほとんどが荒節ですね。本枯節はお吸い物や、小パックで販売されていることがあります。
加工方法による種類分け
鰹節を削ったものを削り節と言いますが、削り方などの加工方法によって名前が異なります。削り方による違いの分類を以下にまとめてみました。
- 花かつお:鰹節を薄く削る一般的なもの
- 花かつお砕片:花かつおを削ってから破砕機という機械で細かく刻んだもの
- 粉末:花かつお破片をさらに細かくしたもの
- 微粉末:花かつお破片を1㎜以下に粉砕したもの
- 厚削り:鰹節を1mm程度の厚さに削ったもので、固くて直接食べることはできない
- 中厚削り:鰹節を0.4㎜~0.6㎜の厚さに削ったもの
- 糸削り:3 mmほどの幅で薄く削ったもの
- 血合い抜き花削り:鰹節の血合いの部分を削り取ってから花かつおとして削るもの
このように様々な加工方法があります。これらは料理にどうやって使うかによって加工方法が変わります。
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鰹節の食べ過ぎると健康に悪影響があるの?
では鰹節を食べ過ぎた時の健康への影響について解説していきたいと思います。結論から先に申し上げると鰹節を食べ過ぎても「健康への影響はほとんどない」といえます。
痛風になる?
鰹節の食べ過ぎで一番言われるのが「痛風になる可能性がある」ということです。ですが鰹節を食べ過ぎることによって痛風になるという心配はほとんどないといってよいほど、プリン体の量が多くありません。
痛風の原因となるプリン体を鰹節から摂取するとなると、鰹節の5g小パックが16パックも必要になります。ちなみに2gのパックだと40パックも必要になるので、現実的ではないですよね。
この量を1日で使うことはまずありえません。さらにこの量を一日だけ食べただけでは痛風にはなりません。連日この量を摂取し続けるというのは、難しいと思います。なので鰹節を食べると痛風になりやすくなるというのは少し飛躍しすぎかなと思います。
アレルギーになる?
鰹節を食べ過ぎることでアレルギー反応起こすのでは?と思う方もいるかもしれませんが、アレルギーのヒスチジンの摂取量を見ていきましょう。ヒスチジンの1日あたりの適量は8.9gです。鰹節5gのパックをそのまま食べた場合は、2パック程度食べるとヒスチジンの一日当たりの適量をオーバーしてしまいます。2gの小パックなら4パック必要になります。
鰹節で出汁を取った場合だと、味噌汁一杯あたりのヒスチジンの量は4gです。ですので何杯も飲んでしまうともしかしたらヒスチジンを過剰摂取してしまい、アレルギーを引き起こす可能性があるかもしれません。
実際にはもっと低い数値になるということが予想されますが、味噌汁よりもだしの濃度が高い蕎麦屋うどんのつゆを「全部飲み干すということはしない方が良い」ということがわかりましたね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?鰹節を食べる事によって悪影響を生じる可能性は低いけれど、アレルギーの場合は食べ過ぎてしまうと生じる可能性があるということがわかりましたね。一方で痛風は鰹節だけでは起こることはないということも分かっていただけたと思います。
鰹節は様々な加工方法によって色々な料理に使われていますので、他のプリン体が高い食品と一緒に食べてしまうと、もしかしたら引き金になってしまう可能性があるかもしれませんので注意しましょう。
この記事をまとめると
- 鰹節は大きく分けて荒節と本枯節の2種類に分けられる
- 鰹節の加工方法は様々である
- 痛風になるリスクは限りなく少ない
- アレルギーを引き起こすヒスチジンの量は結構多いので注意しよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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