鰹節にカビ!?食べても大丈夫?取り方、見分け方は?対処法

開封した鰹節を常温で保管し、使おうとしたらカビが生えていたなんてことはありませんか?カビといってもチーズのように食べられるカビもあるので、鰹節のカビも判断に迷ってしまうかもしれません。

この記事では鰹節にカビが生えていたときに食べても大丈夫なのか、見分け方について書いていきます。ぜひ最後までお読みください。

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鰹節のカビは食べても大丈夫?

カビと聞くと食べられないイメージがありますね。けれど鰹節を作るときに、カビは必要不可欠なものなのです。

良性カビと悪性カビ

カビには良性と悪性があります。良性のカビはチーズに使われているように、熟成して旨味を出す働きがあります。一方悪性のカビは食品が腐敗した時に出てくるものです。

良性カビと悪性カビの見分け方としては、臭いがポイントになります。カビがついているうえに腐敗臭がするものは、腐っているので食べないでください。

良性のカビはチーズの場合は、熟成させるので旨味が増します。鰹節を作る過程で使うカビは、鰹節の中まで乾燥させるために使うカビになります。

良性カビの場合は大丈夫

鰹節に使う良性のカビには以下のようなメリットがあります。

  • 鰹節の臭みを消す・・・鰹節は魚の生臭さを感じないのではないでしょうか。中までしっかり乾燥させるために良性のカビを使うことで生臭さが少なくなるのです。
  • 出しに深みが出る・・・良性のカビが働くことで脂肪が分解され、脂肪分の少ないすんだだしが取れるのです。

実はカビを何回つけたかで鰹節の名前は変わってきます。

鰹節の名前の違い

  • 荒節・・・カビをつけずに作った鰹節。乾燥度が低く魚の風味がより強く感じられます。「花かつお」「鰹削りぶし」と呼ばれている。
  • 枯節・・・荒節にカビを2回以上つけて乾燥させたもの。
  • 本枯鰹節・・・枯節に何度もカビをつけて鰹の芯まで枯させたもの。高級料亭で使われており、旨味とコクがよく出るのが特徴です。

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鰹節についたカビの取り方

鰹節にカビがついた場合、食べてもいいのか処分した方がいいのか判断に迷う人もいるでしょう。ここでいう鰹節は削る前の状態のカチカチの鰹節にカビが生えたと想定しています。

布巾を使う

鰹節にかびが生えたら腐ったから捨てた方がいいの?と思ってしまいますね。けれど鰹節に生えたカビは、清潔なフキンで拭き取りましょう。

カビを取らなくても問題はなし

鰹節についたカビはもともとついている良性のカビの場合は取らなくても大丈夫です。

鰹節を削った削り節の状態でカビが生えている場合は、悪性のカビの場合がほとんどです。削り節にカビが発生した場合は食べるとお腹が痛くなるなどしてしまうので処分しましょう。

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鰹節についたカビの見分け方

鰹節についたカビは良性か悪性か判断する時のポイントを書いていきます。

香りをチェック

カビが生えた鰹節は臭いを嗅いでみましょう。悪性のカビの場合は、腐ったような鼻につく腐敗臭がする場合がほとんどです。腐敗臭がした場合は腐っている可能性があります。

  • 良性のカビの場合は、甘く香ばしい香りがします。吸い込んでも嫌な感じがしない場合は、良性のカビである場合が多いでしょう。

裏ラベルを見る

鰹節は作る過程でカビを使う食品なのですが、鰹節のカビの匂いが気になる場合は製品表示をみてみましょう。

  • 「花かつお」「鰹削りぶし」・・・と書いてあるものは鰹節にカビをつけずに作ったものです。なので魚の香りが強くカビの匂いはしないでしょう。
  • 「かつおぶし削り節」・・・カビをつけて鰹節を作っているので開封した時に、鰹の香りとカビののいがします。

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鰹節の保存方法

削ってある鰹節のカビが生えない保存方法をお伝えしていきます。

冷蔵庫で保管

鰹節はスーパーなどで常温コーナーで販売しています。なので開封した鰹節も常温で保存している場合が多いのではないでしょうか。開封した鰹節は、湿気を含み風味が落ちてしまいます。またカビが生えやすい状態になります。

  • 開封した鰹節は冷蔵庫で保管しましょう。ただし、冷蔵庫のポケット部分はドアの開閉で温度が変化しやすいので避けた方が無難です。

空気を抜く

冷蔵庫で保管する時のポイントは、空気をできるだけ抜くことです。鰹節は削りたての食感を保つため、窒素ガスを充填して販売されています。

開封して空気に触れると、空気中の菌が鰹節に付着します。鰹節の種類によっては湿気を含んでいる場合、菌と湿気でカビが生えやすい状況になってしまうのです。

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まとめ

ここまで鰹節にカビが生えていたときに食べても大丈夫なのか、見分け方について書いてきました。

この記事をまとめると

  • 鰹節は良性のカビをつけることで、中まで乾燥させ美味しい鰹節になる。

  • 良性のカビと悪性のカビの見分け方は、匂いにある。良性のカビは甘く香ばしい香りがするのに対して悪性のカビは腐敗臭がする。

  • 家で保存している削り節にカビがついていたら、悪性のカビなので食べない方がよい。

鰹節は水分がほとんどなく、長期保存が可能な食品です。しかし削り節で開封した鰹節は、湿気を含みカビが生えやすい状態といえるでしょう。もともと鰹節についている良性のカビと、腐敗してつく悪性のカビとは見分けがつきにくいので間違えて食べないように気をつけましょう。保存に気をつけて美味しい鰹節を食べられるようにしてくださいね。

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