甘エビの食べ過ぎは危険?アレルギー、痛風、下痢の原因になる?

海に面した国である日本で暮らす私達にとって、甘エビは身近な食材の一つです。お寿司やお刺身など甘エビの楽しみ方はたくさんありますが、食べ過ぎると体に悪影響を与えることがあるのをご存知でしょうか?

  • 甘エビに含まれる栄養について
  • 甘エビを食べすぎると危険な理由
  • 一日の適正摂取量はどのくらい?

今回は、こちらについて詳しく解説していきます。

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甘エビのカロリー・効能は?

甘エビのカロリー・栄養成分

まずは甘エビに含まれるカロリー及び栄養成分について解説していきましょう。

甘エビ可食部100g あたりに含まれる栄養成分

 エネルギー 87kcal 
 タンパク質  19.8g
 脂質  0.3g
炭水化物  0.1g
食塩相当量 0.8g

【ビタミン】

  • ビタミンA 3μg
  • ビタミンE 3.4mg
  • ビタミンB1 0.02mg
  • ビタミンB2 0.03mg
  • ナイアシン 1.1mg
  • ビタミンB6 0.04mg
  • ビタミンB12 2.4μg
  • 葉酸 25μg
  • パントテン酸 0.21mg

【ミネラル】

  • ナトリウム 300mg
  • カルシウム 50mg
  • マグネシウム 42mg
  • リン 240g
  • 鉄 0.1mg
  • 亜鉛 1mg
  • 銅 0.44mg
  • マンガン 0.02mg

甘エビに豊富に含まれる栄養素のうち、特に注目したいのはタンパク質とビタミンEです。

タンパク質は、人間が活動するために必要な栄養素です。タンパク質を十分に摂取することは、筋肉や臓器・皮膚をしっかりと作ることや、傷ついた細胞を再生させる効果に繋がります。

タンパク質が不足してしまうと、筋力などが衰えるとともに体調を崩しやすくなるため注意が必要です。

また、甘エビに多く含まれているもう一つの栄養素がビタミンE。特徴としては、強力な抗酸化作用を持つだけでなく体中の細胞内部に過酸化物質が生成されるのを防ぐ役割も持っています。

ビタミンEが不足すると冷え性や頭痛の症状が起こりやすくなるため、意識して摂取する必要があるのです。

甘海老の健康効果

甘エビは美味しいだけの食材ではありません。適量を食べることによって様々な健康効果を得ることが出来ます。

美肌効果

甘エビを食べることで、嬉しい美肌効果を得ることができます。これは、ビタミンAやナイアシンを始めとする多くのビタミン類による健康効果です。特にビタミンAには血液循環を促す効果があるため新陳代謝が改善されやすく、結果としてスベスベの肌を手に入れることが出来ます。

眠りの改善

甘エビには、アミノ酸の一種であるグリシンやアラニンが豊富に含まれており、中でもグリシンに、眠りの質を上げる効果があると言われています。

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甘エビを食べすぎると?

プリプリとした食感と濃厚な甘みが魅力の甘エビですが、食べ過ぎてしまうと体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

痛風のリスクが上がる

風が吹くだけでも痛いと言われる痛風は、食べ物が溢れかえった現代社会とは切っても切れない病気の一つです。

痛風は、血液中の尿酸が増えて体中に溜まることによって起きる病気です。蓄積された尿酸は結晶となって次第に体内で激痛を伴うようになります。

痛風の原因となるのが食物に含まれるプリン体と呼ばれる栄養素です。このプリン体を多く含む食材として甘エビや、いくらなどの魚卵があげられます。

とても美味しいからといって食べ過ぎることは痛風を発症する可能性が高くなってしまうのです。

エビアレルギーを引き起こす

人によっては、重篤な症状を引き起こす可能性のある食物アレルギーですが、甘エビによる食物アレルギーは甲殻類アレルギーとして知られています。

アレルギー症状は対象の食品を摂取後、1時間以内に発症し蕁麻疹や呼吸困難などの症状が出る場合もあります。

直接甘エビを食べた場合だけでなく、甘エビで取った出汁を飲んでも甲殻類アレルギーは発症するリスクが高いため注意が必要です。

食中毒を引き起こす

甘エビを食べ過ぎることとは直接因果関係はありませんが、エビによる食中毒は毎年必ずと言っても良いほど発生しています。

特に甘エビには「腸炎ビブリオ」と呼ばれる細菌性の食中毒菌が付着している可能性が高いため注意が必要です。

腸炎ビブリオってどんな食中毒菌?
腸炎ビブリオは沿岸の海水など、水温が一定以上の環境下で活発な細菌です。食塩濃度の高い場所で増殖しやすい特徴を持っているため、甘エビなどの魚介類は真水でしっかりと洗うことで感染を防ぐことが出来ます。

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甘エビの1日の摂取量

プリン体の上限量をチェック

甘エビは1匹あたりがとても小さく一日の摂取量が判別しづらいですよね。そこで、一日に摂取可能なプリン体の上限量から一日に食べても良い甘エビの量を逆算するとわかりやすくなります。

なお、プリン体の1日あたりの上限摂取量はおよそ400mgと言われています。

1日15~25匹

エビに含まれるプリン体の量は、100gあたり約100㎎〜200mgであると言われています。甘エビの大きさはまちまちであるものの、平均すると15匹から25匹程度であれば許容範囲内であると言えるでしょう。

ただし、同時にいくらなどのプリン体が多く含まれる食材を食べないことが条件になるので注意してくださいね。

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まとめ

 

この記事をまとめると

  • 甘エビにはたんぱく質やビタミンEなど、豊富な栄養が含まれている
  • 甘エビに含まれるビタミンやグリシンは美肌効果や睡眠効果を高める作用がある
  • 甘エビの食べ過ぎは、プリン体の過剰摂取による痛風の発症や、食物アレルギーを引き起こす原因となるため注意が必要

いかがだったでしょうか。

小さくて食べやすい甘エビはついつい食べ過ぎてしまう魅力を持った食材の一つです。この記事を読むことで、甘エビを食べ過ぎることによるリスクをしっかりと学んでおきましょう。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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