カツオといえば、独特の風味を持つお刺身で食べるととってもおいしいお魚ですよね。カツオのたたきは小さな子供から大人まで、大人気のレシピになっています。
そんなカツオですが、実は食べるときにちょっとだけ注意しなければならないことがあります。それが「食中毒」です。
今回の記事では、
- カツオはどんな魚?
- カツオの食中毒とは?
- 注意するべきポイント
これらについて解説していきたいと思います。
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目次
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カツオってどんな魚なの?
カツオ(鰹)は、日本では太平洋側を回遊している魚です。マグロと同じように泳ぎ続けていないと死んでしまう魚で、24時間問わず常に泳ぎ続けています。
大きいものは全長1mちょっとにまで成長し、市場に出回っているものは50cm前後のものが多いようです。暖かい九州では3月頃、中部地域では5月頃、東北地方では9月頃に収穫されます。
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栄養価が高い
カツオには、DHAやEPAといった脳に働きかける栄養素が含まれています。サプリにも使われており、脳の老化防止にも効果があると言われています。
また、たんぱく質やカリウム・カルシウムなどのミネラル類も豊富です。お肉では摂ることのできない栄養成分がいくつかあるので、普段から取り入れるようにしましょう。
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カツオの食中毒で注意しなければならないものは?
カツオを非常にたくさんの栄養を持つ魚ですが、「アニサキス」に寄生されていることがまれにあるので、これが原因で食中毒を引き起こしてしまう危険性があります。
アニサキスってどんな寄生虫?
アニサキスは海に生息する小さな寄生虫で、クジラやイルカなどの体内で生まれます。アニサキスの始まりは卵の状態で、クジラやイルカの排泄物と共に海に放出されます。
その後、アニサキスは海中で幼虫のような形状に羽化します。この時点でのサイズは大きくても長さ3cmほどです。その小さなアニサキスの幼虫は最初の住処として甲殻類などの動物プランクトンに寄生し、そこから生まれる食物連鎖によって寄生を繰り返します。
アニサキスが寄生している小さな甲殻類を小魚が食べ、その小魚を大きな魚が食べ…その魚を私たち人間が食べることによって、アニサキスによる食中毒を発症することとなります。
アニサキスによる食中毒はどんなもの?
アニサキスによる食中毒は、みぞおちや腸の激しい痛みや嘔吐を生じます。これはアニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こすからです。
アニサキスが胃の粘膜に刺入した時はみぞおち辺りに激しい痛みを生じ、腸の粘膜に刺入した時は下腹部に激しい痛みを生じます。痛みが出るのは主に胃・腸ですが、そのほとんどが胃のケースであることが多いです。
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寄生虫(アニサキス)から確実に予防する6つのステップ
食べると激しい腹痛や下痢などの食中毒症状を引き起こすアニサキスですが、確実に予防できる方法はいくつかあります。予防するための6つのステップは下記になります。
アニサキスから身を守る6つのポイント
- 新鮮な魚を選び早めに内臓を取り除く
- 目視で幼虫の有無をチェックする
- しっかりと噛むようにする刺身(生食)を控える
- 冷凍する(-20℃で24時間以上)
- 70℃以上で加熱する
アニサキスによる食中毒を起こさないポイントは、主に鮮度・加熱・冷凍です。アニサキスは加熱や冷凍すれば死滅し、死滅したものは食べてしまっても体に害はありません。
新鮮な魚を食べるに越したことはないお刺身やお寿司ですが、一度冷凍することでアニサキスが死滅するので安全に食べることができます。
確実にアニサキスを殺す方法
確実にアニサキスを殺すには冷凍と加熱処理が確実です。
冷凍で死滅させる (-20℃で24時間以上冷凍)・・・アニサキスを死滅させる方法の1つは”冷凍処理”です。-20度で24時間以上冷凍することで、完全にアニサキスは死滅します 加熱で死滅させる(70℃以上、または60℃なら1分)・・・70度以上で加熱することでアニサキスは死滅します(60度でも1分加熱すれば死滅)
冷蔵庫の温度・低温調理には要注意
冷凍と加熱処理で確実に撃退することが可能ですが、以下の2点の注意が必要です。
- 家庭用の冷蔵庫・冷凍庫ではアニサキスが死ぬくらいの温度にならないので死滅しない
- 流行りの低温調理は温度が足りずアニサキスが死滅しないので注意!
食中毒などにならないためにも確実な対策をしておきましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- カツオは非常に栄養価の高い食材
- まれにアニサキスが寄生していることがあるので注意しなければならない
- アニサキスは家庭用の冷凍庫では死滅しない
- カツオの刺身はかならず「刺身用に冷凍→解凍」されたものを選ぶこと
- アニサキスは目視でも確認することができるので、自分で捌くときはしっかりよく見ること
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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