カレーは冷蔵庫で3日目でも食べられる?1週間は危険?食中毒に注意 

日本人はとってもカレーが大好きですよね!カレーが嫌いな人ってほとんど見たことがないくらい、小さな子供から大人まで大人気のレシピで家庭でも簡単に作ることができるのも特徴です。

そんなカレーですが、皆さんは作ってどれくらいで消費できていますか?カレーを作ったけど余ってしまって、冷蔵庫で一週間以上も保存してしまったという人はいませんか?実はそれ、かなり危険かもしれません。

今回の記事では、

  • カレーの日持ちはどれくらいなのか
  • 注意するべき食中毒とは
  • 保存のときのポイント

これらについて解説していきたいと思います。

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カレーの日持ちはどれくらいなの?

では最初にカレーの一般的な日持ちについて解説していきます。皆さんが想像しているよりも短いかもしれません。

日持ち目安

  • 常温保存:夏場NG、冬場は翌日まで
  • 冷蔵保存:3日
  • 冷凍保存:1カ月

常温保存では冬場なら翌日、ですが夏場や梅雨時では翌朝には腐ってしまうという可能性も。手作りのカレーは必ず冷蔵庫に入れておき、3日ほどで食べきりましょう。もし1週間以上も冷蔵庫に入れて保存しているカレーなら、細菌が繁殖している可能性が高いので食べずに破棄してしまった方が安全です。

もし大量の作り置きなら、冷凍保存がおすすめです。

冷凍するときの注意点

冷凍庫に入れておけばおよそ1か月は日持ちがしますし、調理をする時間がない日にも重宝します。

ただし冷凍するならじゃがいもやにんじんは入れないのが吉。これは時間がたつと水分が抜けてパサパサの食感になってしまうため。どうしても入れたいならじゃがいもとにんじんだけは少ない量で、冷凍前に取り出しましょう。

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どうしてカレーは日持ちしないの?

ではカレーはどうしてこんなにも日持ちしない料理なのかというと、カレーなどに煮込み料理には「ウェルシュ菌」というかなり危険な食中毒を引き起こす菌が繁殖する恐れがあるからです。

特に夏場などの温かい時期に、作ったカレーを鍋に入れっぱなしにしてしまうとあっという間にウェルシュ菌が大繁殖してしまいます。

次はウェルシュ菌がどういうものなのか、一緒に見ていきましょう。

ウェルシュ菌とは

ウェルシュ菌は土や水の中、人や動物の腸内などに幅広く生息している細菌です。牛や鶏、魚が保菌していることが多く、特に煮込み料理は注意が必要です。理由はウェルシュ菌が空気を嫌うという性質を持っているため。

粘性の高い煮込み料理は鍋底の酸素濃度が低くなり、ウェルシュ菌の好きな状態であることが多いのです。そのためウェルシュ菌は酸素の少ない鍋底近くで増殖すると言われています。

ウェルシュ菌は危険性が高く、熱にかなり強い

ウェルシュ菌は耐熱性が強く、100℃の加熱でも6時間は耐えると言われています。つまり食べるときに温めたくらいでは、増殖してしまったウェルシュ菌を死滅させることはできません。ウェルシュ菌は体内に入ると食中毒を引き起こします。一般的に食後6~18時間で発症し、下痢や腹痛が主な症状として現れます。

ウェルシュ菌を防ぐには

ウエルシュ菌は自然界に広く存在している細菌のため、原材料からの混入を防ぎきることは難しいです。つまり「どれだけ菌の増殖を抑えられるか」がとても重要なポイントなのです。

ウェルシュ菌の増殖を避けるため、調理後は早めに食べきるか、速やかに粗熱を取り冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。早く冷ますコツは、厚みのない容器などに移し替えて氷や保冷剤の上で混ぜること。また調理中にはよくかき混ぜ、鍋底に空気を送りながら加熱することも大切です。

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カレーを夕方に作って夜に食べたいとき

家族全員が食べるタイミングが同じであれば問題ないのですが、夜遅く帰ってくるお父さん、子供たちがいるときだと夕方にカレーを作ってもかなり時間がたってから食べることになりますよね。

もしそんな感じで時間差で食べなければならないときは、一度冷蔵庫に入れて食べる直前に温める方が良いでしょう。

もしそれが面倒に感じるようでしたら、時々で良いのでウェルシュ菌が繁殖しない55℃以上でしっかりかき混ぜながら空気に触れさせて加熱してあげれば大丈夫です。ただやはり夏場の暑い時期の場合は、この方法は避けた方がよいでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • カレーはかなり日持ちが短い料理
  • 常温保存できそうにみえるがNGなので注意
  • 常温保存はウェルシュ菌を繁殖させやすい
  • 特に夏場の温かい時期はウェルシュ菌の繁殖スピードが早くなる
  • ウェルシュ菌は熱を加えても死滅しないし、かなり症状が重いので注意が必要
  • カレーを時間差で食べるなら55℃以上で加熱しながらしっかりとかき混ぜて空気に触れさせること

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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