片栗粉の保存方法・保存期間の目安を解説!常温・冷蔵・冷凍保存のまとめ。

片栗粉はお料理にとろみをつけたり、揚げ物に使ったりと家庭料理で多く使う食材ですよね。必ず常備しているというご家庭も多いと思いますが、保存には気を配っていますか?乾燥した粉類なので、輪ゴムで口を止めるだけや、クリップで挟むだけなど、他の食材と比べると注意して保存をしない方も多いと思います。

片栗粉は正しく保存をしないと、品質の劣化や、ダニ・カビなどのトラブルも発生しやすくなります。そうならないためにも、この記事では、正しい片栗粉の保存方法・保存期間の目安を解説します!

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片栗粉ってどんな食材?

片栗粉とは、調理用や和菓子用として使われるデンプンの粉(澱粉)です。元は、カタクリ(ユリ科カタクリ属に属する多年草)の地下茎かから作られていましたが、カタクリが減少したことと、明治以降に北海道開拓が進みジャガイモが大量栽培されるようになり、原料はジャガイモに切りかわっていきました。現在、大量生産され市場に流通している多くの片栗粉はジャガイモ(馬鈴薯)から製造される馬鈴薯デンプンですが、名称はそのまま残りました。

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片栗粉の特徴

片栗粉は他の粉類と比べてどう違うのでしょうか?こちらでは主な特徴をまとめます。

  • 水と熱で粘性がでる・・・片栗粉(デンプン)の大きな特徴は、水を加えて加熱すると粘性が出て柔らかくなります。この現象をこの現象を糊化(こか)と言います。糊化がおこるタイミングは60℃が目安です。
  • 無臭・・・片栗粉は無味無臭です。小麦粉は小麦の香りがします。料理に香りを付けたくない場合は片栗粉が向いています。

そのほかにも、仕上がりにツヤを出す、油脂を乳化させ脂っこさを軽減するなどの特徴もあります。

片栗粉の主な栄養素

片栗粉の栄養素は?

片栗粉はデンプンでできています。そのため、タンパク質やナトリウムがわずかながら含まれていますが、含まれる栄養はほぼ炭水化物です。

  • 炭水化物:炭水化物はブドウ糖・果糖などから構成されているものを総称です。大きく分類すると体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分類できます。

片栗粉の使い方

片栗粉にはどのような使い方があるのでしょうか?こちらにまとめてみました!

  • 打ち粉・・・片栗粉は水に溶けにくい性質なので打ち粉に向いています。小麦粉を打ち粉に使うと、水分と反応してグルテンの粘性が出ますが、片栗粉だとその心配はありません。
  • とろみを付ける・・・「あんかけ」など、しっかりととろみを付けたい料理に向いています。
  • 衣にする・・・片栗粉を衣にして揚げたり焼いたりすると、衣が白っぽくカリッと歯ごたえよく仕上がります。
  • つなぎにする・・・ひき肉や魚のすり身などにつなぎとして加えると、加熱した時にバラバラになりにくく、固まりがよくなります。

片栗粉の特徴を利用して幅広い調理法に活かせますね!

 

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片栗粉の間違った方法で保存するとどうなる?

正しい片栗粉の保存方法をご紹介する前に、間違った保存方法をするとどうなるのか?を見てみましょう。

湿気やニオイが移る

片栗粉は他の小麦粉などの粉類同様、湿気やニオイを吸ってしまいます。ニオイの強いものの近くで保存したり、湿気がたまりやすいところや梅雨時期に密閉しないで置くのはやめましょう。

ダニの発生

片栗粉を開封後適切に保存しないと、コナダニというダニの一種が湧くことがあります。コナダニは体長0.3~0.5mm程度の小型のダニで、和室や台所に発生しやすい特徴があります。見た目が白く、粉に混ざっていても気づきづらいです。ダニ自体に毒性はないものの、アレルギーの原因になります。片栗粉を開けて、クリップや輪ゴムで止めただけの保存方法は危険です。

カビの発生

片栗粉を湿度と温度が高いところで保存するとカビの原因になります。また、温度変化が大きい場所も、結露の原因になり、カビが発生しやすくなります。

それでは、どのように保存するのがベストでしょうか?次の項で解説します!

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片栗粉を常温保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

  • 常温で1〜2ヶ月です。

保存方法は?

開封した片栗粉を密閉できるタッパーなどに袋のまま入れ、直射日光の当たらない涼しい場所で保存しましょう。

使用頻度が高い場合は常温で保存しても大丈夫です。タッパーに入れることでダニの侵入や湿気を防ぐことができます。

片栗粉を冷蔵保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

  • 冷蔵庫で1〜2ヶ月です。

保存方法は?

  • 開封した片栗粉をタッパーや冷蔵用保存袋などに入れてから冷蔵庫へ

湿気が高い季節は冷蔵保存がオススメ。低温で保存することでダニの侵入・繁殖のリスクを減らせます。冷蔵庫の中はニオイが移りやすいので、ニオイの強いものと離して保存したり、タッパーや保存袋の中に入れて保存しましょう。また、冷蔵の片栗粉は使ったらすぐに冷蔵庫に戻しましょう。温度差があると結露の原因になります!

片栗粉を冷凍保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

・冷凍庫で6ヶ月です。

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保存方法は?

  • 冷凍用保存袋やタッパーに入れて冷凍庫へ

あまり片栗粉を使わない場合は冷凍保存してしまいましょう。冷凍しても片栗粉は固まりませんので問題ありません。冷凍の場合も、常温に出しておくと結露しやすくなるので注意が必要です。

まとめ  

片栗粉の保存方法と保存期間の目安をお伝えしてきました。最後にこちらに保存期間の目安をまとめます。

片栗粉の保存期間の目安は

  • 常温で1〜2ヶ月
  • 冷蔵庫で1〜2ヶ月
  • 冷凍庫で6ヶ月

大敵のカビ、ダニ、ニオイから片栗粉を守って、最後まで使い切りましょう!

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